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モラタメで「百万円と苦虫女／タナダユキ」（幻冬舎）に当選、本が届きました

百万円と苦虫女

本の帯には、２００８年７月公開の映画紹介と主演・蒼井優さんの写真そして
「百万円貯まったら、この家を出ていきます！ちょっとビターで憎めない女の子
の旅物語」とコピーが書いてある。。。ついつい射幸心で応募してしまったが
高校生がいる４０歳代後半、いや５０歳一歩手前の親父が読んでいいのだろうか
でも読んでみよ　けっこう面白い。。。　そして感想は

ちょっとしたことから、前科者になってしまった主人公「佐藤鈴子２１歳」の旅と
恋、そしていじめられている中学生の弟とのお話。
ネガティブだか、ポジティブだかわからない発想で「百万円貯めたら旅に出る」
と言って働き、百万円が貯まりついに親元を離れ旅に出た。
旅の交通費、賃貸費用、食費など使ってしまった分を、行き着いた土地でアル
バイトをして、再び百万円に戻すとその土地を後にするという
「百万円貯めては住処を転々とする旅」

最初は「海ライフ」、海の家で働き、そこの子供の祐作５歳と鈴子のほのぼのと
した会話、高校生サーファーのユウキとのエピソードで一気に面白さが加速する。
貯金が百万円に戻り、この土地を後にする
つぎに「桃ライフ」が始まる。桃の収穫のお手伝い、普通ならとてもハッピーな
展開なのだが、鈴子の過去がハッピーにさせてくれず、ここにいられない原因と
なり、すぐに新たな場所に向かうことに。とても寂しいエピソードでほろり
そして「花ライフ」では、ホームセンターのガーデニングコーナーで知り合う中島
亮平との恋・・・そしてちょっとした間違い、伝えられなかった気持

もうここから、２１歳の気持になって。。。恋の行方を知りたくて一気に最終章まで

「後悔はいつも、言葉を呑み込んだときに生まれる。何も言わなければ、相手は
何もわからない。だから解決もしない。つまらない自意識やテレのために、傷つ
けたくない人を傷つけてしまった・・・」と鈴子を追いかける亮平

結末は・・・読んでのお楽しみということで・・・

いじめられている中学生の弟は旅に出ている姉のがんばりに、姉は、いじめから
逃げない弟に勇気をもらう・・・とても感動的

映画では、どんな脚色がされているのでしょうか・・・興味深いです
映画のオフィシャルホームページはこちら

すごく楽に読めて、あっという間に読み終わる。特に後半が面白い本です
こんなにしっかりと人間描写、心理描写されているのがすばらしい
「怒られるのが嫌なだけです。なるべく平穏に暮らしたいので・・・」という鈴子の
セリフがあるのですが、なんとも印象的でした・・・

きょうから、高校生の長女が読み始めました。どんな感想をもつでしょうか

ぜひぜひ、読んでもらいたいオススメの一冊です

追伸：starbellさん、当選しました！モラタメ教えてくれてありがとう