モラタメ.netで「走る女たち」が当たりました
シャンティ・ソシーンスキーさん(川上純子さん訳)の著者は、『走る』がテーマの大変
興味深い内容です。走ることに魅せられた女性が、ランニングで人生の転機を素敵に
乗り越えた15人の「走る女たち」の物語をまとめた感動のノンフィクション
この本に感動そして勉強になり、ポジティブ・ランニングの世界にドップリつかってしま
い、15人の言葉に再び走る勇気が湧いた。もう一度、走ろう
走る女たち
はじめに「私はなぜ走るのか」
トレーニングに打ち込み、挑戦する自分を信じることが重要になった。今や『ランニング教』
の信者になり、フルマラソンの完走を夢見ている。(本文抜粋)
この本の書き出しに、いきなり忘れかけていた『走っていた時の感覚』が覚醒した
そして本編の「走る女たち」のポジティブな言葉に、感銘を受け
ランニングに再挑戦してみようと思う。少しずつ
第1章 マラソン・ウーマンになりたい!
40年前まで、女性の長距離走は禁じられていたという事実・・・
ただ走るということが歴史上、女性たちにとってどんなに大変なことだったのかという
ことを知り、走りたくても走れなかった女性達を思い・・・読み進める
オリンピックの女子長距離競技の追加を働きかけたジャクリーンの「何でも当たり前
だと思って受け入れていてはダメ・・・女子スポーツの歴史を思い出し、できるなら
スポーツをやってみてほしい」という言葉。グッと来ました走れるのに走らないのは、
もったいないと
第2章 ランニングは最高の薬
「てんかん患者」のプロランナー、ダイアン・ヴァン・デレン。
走ることで自分が生きている喜びを強く思い出す。楽な人生ではないし、これからも
発作が起こらない保証はない。だからこそ、私は早起きするの。一日を精一杯生きて、
人生をできる限り楽しみ尽くしたいから
第3章 セレブ妻からランナー兼人気ライターへ
離婚をきっかけに始めたランニング、初マラソン完走後の手紙がランナー向け雑誌で
女性ランナー達に大きな反響を呼び人気ライターになったクリスティン。
マラソンを通して、悲しみにもきっと終わりがやってくる、と思うことができた。(中略)
途中は苦しいし、終わった後も痛みがある。でも終わると「もう大丈夫。次は何をしよう?」
という気持ちになれる。
第4章 職業は世界中を駆け抜けること
過酷なアドベンチャーレースに挑戦するプロ走者、レベッカ。
苦しい時の彼女を救ってくれるのは、レース中やトレーニング中の「痛みは身体から
出ていく弱さ」という言葉と友情。
第5章 女になって走る、生きる
元男子の性転換女子ランナー、ジャネット・ファーマン・バウマン。
「走ることは人と交流すること」。男性から女性になって変わらなかったのは、
ランニングの交友だったという。
第6章 気がつけば八万キロ走ってた
1970の記録を達成した全米一の最強アマチュアランナー、シャリー・マットソン。
「ランニングは私の親友。だって親友はいつもそばにいて、自分を理解してくれる存在
だから」そして八万キロを走っていた。
第7章 俊足は逆境を越える
学習障害の天才アマチュアヒスパニックランナー、シュリル・ペイジ。
「走ることは神様から与えてくれた才能みたいなものだと思うし、無駄にしたくない」と
彼女は走ることで、読書障害を克服。まさに俊足で逆境を乗り越えた。
第8章 太りたくないから走り続ける
パム・リードは、体重コントロールで始めたランニングから480kmマラソンに挑戦。
「無理だと感じた時には、自分自身で乗り越える」そして彼女が唯一正しいとわかって
いることは、自分が他の何よりもランニングを愛しているということ。
第9章 見て、ジェーンが走ってる
女性専用ランニングウェア・用品ショップの創業社長シェーン。
「(前略)長年ずっと走ってきたからこそ、私は強くなれた・・・」と耐久力、長時間働ける
ようになり、許容力や実行力もつき、そのことがうれしい。
第10章 走るのは自由のため
宗教により、走ることを許されない女性がいる。走る権利と自由があるアスラ。
「走るたびに、私はこの喜びを噛みしめる。かけがえのない喜びだから」
第11章 レースが支える多重生活
教師、妻、四児の母を両立させる世界的トレイルランナー、アニタ・オーリッツ。
「私にとって、ランニングの最も重要な側面とは、それが私に力を与えてくれることなの。
『オーケー、これは私の領分よ。やってやるわ』という感覚が得られ、子供たちには母で
あり、夫にとっては妻であり、学校では教師。でも自分にとって、私はランナーなのよ」
第12章 目標は勝利よりも完走です
死亡率75~95%の乳がんと闘うルイーズ・クーパー。
「今の目標は完走なの。競争心を失ったわけではない。(中略)今は、優勝のために
走っているわけではない。大きな障害を乗り越えることが目標だから」
第13章 限界を知れば可能性が見える
アウトドアスポーツのすべての種目でトップランクに入る、ジェニー・ウォール。
「ランニングとレースのおかげで、自分の身体でできること、能力をどこまで伸ばせるか
知ることができた。現実世界での状況に対応する心構えができてくる。私はそうやって
自分の限界を学んでいるから、パニックに陥ることがないのだと思う」
第14章 ただ優勝のためだけでなく
ケニアに女性のためのランナー養成所を設立した、ローナ・キプラガット。
女性が男性と同等に扱われるために賞金は、養成所に使った。養成所に入った少女
は、世界トップレベルのランナーになれなくても、他のスキルを身につけることができる。
第15章 「女の子の殻」を破る
ランニングを通して少女たちに自信をつけさせるNPOの主宰、シャリ・カンツ。
人生の大部分を女子の殻にとらわれて生きていたシャリ自身、走り始めた時その殻
から足を踏み出すことができたこと、「初めて10マイルを走った時のことを思い出すわ。
まるで世界征服したみたいな気分だった。ものすごい達成感だった・・・」という経験
から、ランニングを通して、勇気を育むチャンスを少女達に与え続けている。
書かずにはいられないほど、すばらしい言葉の数々
長々と書いてしまいましたが、女性の方にみならず、老若男女にぜひおすすめです
とても良い本を読むことができ、勇気がわきました
モラタメ、著者・シャンティ・ソシーンスキーさん(川上純子さん訳)、日経BP社そして
モラタメを紹介してくれた、starbellさんに感謝
今年もあと2日、モラタメ.netの当選品のブログは、まだまだ続きます。