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December 1, 2005
テーマ：障害児と生きる日常(4429)
カテゴリ：息子の事
保健婦さんの一言は私の胸に重くのしかかりました。
【自閉症】 幾日も経たぬある日、近くの小児科医に相談を致しました。 『１歳と半年にもなっていないのに、【自閉症】と判断がつく？ …この子が？ …もう少し、成長してみないと、判らんと思いますよ。』 私の母ほどの年齢の女医先生は、穏やかな笑みを浮かべ、 『気になる事があれば、いつでもいらっしゃい。』と、優しくおっしゃっいました。 身体が弱ければ病院にも行きますが、息子はスコブル元気で、病院等にはトンと縁無く過ごしました。 けれど、どの様に理由を付けても、やはり息子のそれは、普通の成長ではないと、認めざるをえませんでした。 第一の理由は、言葉が文にならない事でした。 単語しか出てこないのです。 （でも、不思議な事に、トヨタ・ホンダ・シャープ・・・ローマ字や英語で記された文字は読むのです。） 第二は、多動が見られる事でした。 月齢で２ヶ月上の子供と、遊びに行った公園で、その子が公園を一周する間に、息子は３週するのです。 （１週約1,000ｍ弱） 第三は、目が合わない事。 ・・・。 ・・・。 3歳になった時、児童相談所の電話を鳴らしました。 月に1度、【親子教室】なる所に通う事になりました。 そこは、息子がリトミック等をしている間、親は児童相談所の先生の話を聞く…ということをしていました。 『この子の障害の名前は何？ なぜ、こうなの？ どうすればいいの？ …。』 何一つ、答えは出してはくれませんでした。 ある時、その事をリトミックを担当している先生に尋ねてみました。 すると、 『ふうん…。 障害が何か…って、そんな事、重要カナァ。 親が障害の名前なんか知っても、役には立たんと思うけどなぁ。 障害の名前なんかは、素人が知っても意味が無いと思うよ。』 （この先生、差別用語を使って嫌いな親・子を痛めつけた事もあり、この言葉を聞いてより後、彼女に相談に行くことはありませんでした。） さて、息子は、児童相談所の先生、長女の保育所の先生や先輩母さんなどのアドバイスを受け、2年保育の幼稚園に入園する事にしまました。 息子の状態を事前にお伝えすべく訪れた幼稚園。 あいにく、園長先生はご不在。主任先生に、お願いを合わせて障害の大まかな事をお伝えしました。 『いろいろ、ご迷惑をおかけ致す事と・・・』と言葉終わらない間に、 『・・・。～。心配しないで下さい。 こんな事を言うのは失礼かと思いますが・・・。 〇〇君が入ってくれる事で、他の子供に良い影響を頂けると思っています。 世の中にはいろいろな人がいる。 いろいろ違うけれど、でも、みんな一緒。 それを教える事が出来ます。』 思いがけずに頂いた言葉に、大いなる不安のかけらの一部が壊れました。 いよいよ、初めての集団生活、始まりました。 ――この先生とは、今も、交流があります。―― お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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