怖ーい夢
まだ風邪が治らないので、昼間も仕事がないのでしっかり寝るようにしているのですが、 調子が悪いと、変な夢を見がちじゃないですか? 前回ハルとケンカなんかしてる夢を見るように、僕はよく見ます。 元気なときは、ほとんど夢なんか見ないんですけどね。 では、中学の時に見た、 今でもはっきり覚えている怖い夢を一つ。 (僕の生徒はすでに聞かされているかと思いますが。) 僕は音楽の授業を受けていました。 音楽室は三階建ての校舎の三階の端にあり、 僕は教室の窓際に座って、ボケっと外を見ていました。 そこから校門が見えるのですが、 なにやらフラフラとした男が、手に何かを持って校門を通り過ぎようとしています。 「なんだアイツ…」 そう思った瞬間、校内放送が流れました。 「校内に不審者が侵入しました。生徒は皆、職員室に避難してください。」 皆一斉に、一階にある職員室目指して走り始めました。 僕もビビッてひたすら走るのですが、 どういうわけか、いつも一番後ろになってしまいます。(当時デブだったから足が遅かった?) 職員室にたどり着きました。 ここでも僕のポジションは最後尾なので、職員室の入口あたりで待機するはめに…。 すると…。 廊下の向こうから、例の不審者が、先ほどと変わらずフラフラした足取りで、 こちらに向かってきます。 手に持っている「何か」は、でかいジャングルナイフ。 誰かが叫びました。 皆、入口と反対側のドアに向かいます。 しかし人が多すぎて、思うように先に進みません。 常に最後尾の僕は、もう生きた心地がしません。 振り向くと、男の侵入を食い止めようとした先生が、男に切りつけられています。 「早く行けよおめーら!」 ようやくドアを抜け、みんな横の非常階段からまた三階に戻っていきます。 僕も途中まではみんなの後について行ったのですが、 「なんでまた校舎に戻んなきゃいけねんだ?」 と疑問に思い、階段の横にあったパイプに飛び移り、下まで降りると、 そのまま家まで猛ダッシュ! 僕と付き合いが長い人は知っていると思いますが、 当時の僕の家は、中学校から100mと離れていない、 小さな山の丘の上に建てられたボロ家でした。 一人、学校から逃げ出してきた僕は、大急ぎで家の中に駆け込み、 「父ちゃん、母ちゃん、変な奴が学校入ってきたんだよ!」 とか言って騒ぎ立てたのですが、親父も母ちゃんも姿が見えません。 「こんな時にどこ行ったんだよ~」 と思った瞬間、何か嫌な予感がして、 丘の下の学校へ続く道を見に行きました。 そこには… あの男がフラフラと、うちに向かって歩いて来ているのが見えました。 ズルズル、ズルズルと、気味の悪い音を立てながら…。 …なんか長くなっちゃいましたね。 でもこれが、今でも忘れることなくハッキリ覚えてる、 一番怖かった夢…。