カテゴリ:独居老人対策
きのうは実習第1日目。
朝の出発前、あっしにしては、けっこう緊張しやした。 何に緊張したかというと 忘れ物がないか、あらゆる状況に対処できるか 準備することに集中すると ふだんが だらしないだけに(笑) あっという間に 時間が過ぎて行きやす。 荷物をリュックいっぱいに背負って きのう古着屋で買った短パンをはいて 7時19分発のバスに乗り込みやした。 現場に予定より20分ほど早く着いたので コンビニで買ったおむすびを3つたいらげ、 やる気満々の おっさんは 施設の送迎バス運転手さんたちと あっという間に 友だちになりやした。 ここは今日一日だけの実習先。 すべての時間、緊張が走りそうな予感。。 実習受け入れ先の 担当者が今日は「お休み」!! というアクシデント?もありやしたが 現場の朝礼に 何食わぬ顔で出席し、堂々と自己紹介して、 実習のお相手を お願いしやした。 面食らったのは、現場の人たちでしたが(笑) 実習ってのは、だいたいこんなもんやと感じながら “クソ度胸があって良かった” ・・・と胸を撫で下ろしやした。。。いや、これもお祭り稼業?さまさまでやんす 午前中、いきなり入浴介助男女39名、 職員男女数名で行いやした。 ここは通所リハビリの施設なので 家で入浴することが危険だったり困難な利用者※ ※(介護認定を受けて介護保険を利用される方々のこと) に こちらの施設を利用していただき 気持ちよく日々を過ごしていただくのが目的でやんす。 もうひとつの目的としては、 「自立支援」がありやす。 介護の目的には、体の残存機能を活かしたり維持させたりする、 ご自分で出来ることはなるべく自分でやって頂く という大切な使命がありやす。 そこに気を遣いながら 衣服の脱着(福祉用語では着脱となっているが順番は「脱ぐ」が先) とか、オムツの脱着、浴場への誘導、立位から座位への姿勢移動時の見守り介助 洗髪・シャワー、自分で洗えるところは自分で洗って頂き、 背中・腰・足の裏・指の間や指先などを ていねいに、 「気持ちいいですか~」 「痛くないですか~」 「痒いところあったら言ってくださいね~」 などと言いながら せっせ、せっせと洗いやす。 あっし、こんな才能があったのか^^ 入浴介助って、時間も掛かるし暑いけれど 楽しくてしょうがない(笑) もし、過去の時代に生まれ変わる ことが出来れば、あっし、マジで ※「三助」 がいいな♪ と思いやした。 ※「三助」とは・・・三助の語源は、銭湯で「釜焚き」「湯加減の調整」「番台業務」の「三」つの役を「助」けた(兼務した)ことからこう呼ばれた。このほか、浴場内で垢すりや髪すき等のサービスを提供する場合もあり、この役割が強調され「三助」=「浴場内での客へのサービス」というイメージが一般化された。 三助が行う、垢すりや髪すきなどのサービスを「流し」という。三助は、番台から流しを希望する客がいる旨を受けると、桶に湯を汲んで流し場へ用意し、その桶の元へとやってきた客へ流しを行う。客が複数いる場合などは、待ち時間やその順番を間違わないよう気を使い、手際よく流しを進めていく必要があった。 三助は、男女問わず流しを提供しており、大勢の裸の女性客に混じって流しをする必要があることから、その環境への耐性を身に着けないと三助の仕事は勤まらなかったという。三助は半股引と布製の腹巻のみを着用した姿で流しを行っていた[4]が、三助はもちろん、女性の側も女湯に三助が存在することに羞恥を感じることはなかったとされる[5]。流しを終えた後、客から流しの札を受け取ることで、その客への流しのサービスが完了する。その札の数によって、給料の他に歩合給がつく給料形態となっていた。なお、三助の給料は銭湯の男性被用者の中では最も高額であった[Wikipediaより] ★あ~、いや、三助の説明で エロ話に脱線したくはないので(笑) 説明しやすが、 それだけ 人の身体を洗ってあげることは 自分にとって気持ちが良いと という事が言いたいワケでやんす。 正午、終了。 次は昼食の配膳でやんす。 皆さんのお名前を大きな声で呼んで 手を上げて頂きやす。 全介助の方もいらっしゃるので 全部ではありやせんが、 わがままな利用者や あっしが実習生だと知って わざと返事をなさらない方もいらっしゃいやすが、 人生の先輩方の あっし等に向ける視線は じゅうぶんに感じやした^^ 配膳を終わって、今日最初の休憩。 夢中になって動き回った午前中の4時間は それこそあっという間に終わりやした^^ 休憩時間に本日の実習レポートの半分を記入。 職員の方たちとコミュニケーションをしやした。 「介護の勉強をされて1年ぐらい経ったんですか?」 と、ちょっとしたお褒めを頂きやしたが、 これが初めての実習だということを伝え、 「じつはオムツの履かせ方を 最初はずい分戸惑ったけど、利用者さんに確かめて行いやした。」 と正直に答えると、皆、ホッとした表情を見せてくれて 一気に「仲間」になったような気分になりやした。 この日はたまたま、この施設の「夏まつり」があり、 午後からは利用者さんたちが楽しめるように いろいろな場所に連れて行ってあげたり いっしょにスイカを食べたり、ブラスバンド演奏や歌謡ショーなどを 一緒に観覧したりしてコミュニケーションの時間となりやした。 あっし、職員の方から途中で認知症の方に担当を交代していただき お帰りの時間まで一緒に過ごさせて頂きやした。 認知症の利用者さんは・・・、 この方はまひもあって 言葉もはっきり聞き取れないのですが 3時半までお帰りのバスが来ないのに 1時半頃から「帰りたい」とおっしゃっていました。 お祭り自体が 退屈で退屈でしょうがない、といったありさまで ケアプラン作成中の職員たちに しきりに声を掛けていらっしゃったので じつは誰にも相手にされず・・・、といった状況が見てとられやした。 あっし、この2時間を この人と過ごそう!と心に決めて この利用者さんとお話を初めやした。 車椅子のこの利用者さんの足元が 絶対に 下に落ちたり、擦れたりしないように 腕やひじが 絶対に 壁や 狭いエレベータのドアに触れないように 祭り会場を回りながら 根気よくお話を聴きながら 利用者さんの 普段の生活のお話を伺って 参考になるお話もたくさんありやした。 歌謡ショーが終わる頃、 「お兄さんに全部まかせるよ。3時半までまっとる。」 と言われたとき、 あっし、うるっと来やした。 午前中は夢中で終わりやしたが 午後は ひたすら帰りの時間を 楽しく過ごしていただく為に 聞き取れない話にうなづき 表情を見ながら利用者さんの気持ちを 楽しい話題を出しながら 手を握ったり笑わせたりするのに 長い長い2時間でやんした。 でもあっし的には かなりの充実感でした。 ただし、あっし、配膳の時も 送迎のお手伝いの時も 「○○○○」と大きな名札をミシンで縫いつけたエプロンをしていたのに 入浴介助のときに一緒にやっていた 「お姉さん」方が 「お兄さん!」 と言ったのを皮切りに 「実習生さん」と呼ぶのが面倒くさかったのか 職員のあいだでも 最期まで「お兄さん」になってしまったのが 心残りでやんす。 ここの施設の感想・・・あっしが実習生なので、自分達の職場の悪い部分を 世間体とか体裁で隠すような点があった。 たとえば、家庭で言えば 「○○は、本当はこうなのよ。気にしないでね?」 と、第3者に説明するような言い訳が多かったかなと思いやす。 利用者にも「サバケ感」が伝わるような介助は 気をつけないとあかんな~と思いやした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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