★おまつりにっし！・・・おむすびころりん♪人生ころりん(￣∇￣;)

　※前回のお話で、冒頭に「濡れタオルマントの術」について述べやしたが、

　　ひとつ書き忘れていやした。

　　それは、背中にタオルを当てて、少しの間体を冷やした後、

　　もう一度タオルの　背中に触れた面をさわってみて下さい。

　　どれだけ背中の熱が吸収されたかが、よく分かりやす。

　　ちょうどかぜ熱で額に濡れタオルを乗せてあげた後、もう一度絞り直した時の

　　あの感じです。


------------------------さて、また続きを書きやす。-------------------------　　

　･･･あっしが、ビンゴになって、あいさつをする番になりやした。

　　　　　「いつもいつも、

　　　　　あっしはみんなの前で喋っていやすから、

　　　　　特に今日はなにも話さなくてもいいよね。」と言うと、

　　　みんな、ニタニタとこっちを見ていやす。。次は何を言うのかと。。

　　　･･･そっかぁ。。「ダメだよ～！」とか「こらぁ～！」とか突っ込んでくれるかと思ったら、

　　　みんなは心の中で

　　　【ねこ松は、黙っていても･･･、勝手に喋りだす】

　　　･･･と知っていたようで。。(-_-;)

　　


　　ではみんなの期待に応えて、話やすか。。。

　「ハイ！　試験に落ちた、言いだしっぺのねこ松でやんす」

　　　　　　･･･と、墜落する飛行機のようなしぐさを見せて、みんなと一緒に大笑い

　　「試験」とは福祉住環境コーディネーターの３級の試験の事で、

　　あっし、みんなに試験を受けようぜ！と声を掛け、過去問題集をコピーして

　　渡してあげてたんです。

　　全体的に消極的なクラスの雰囲気もあったので

　　けっこうこれを材料にして、みんなとコミュニケーションを取っていやした。

　　･･･その結果あっしを含め３人が受験し、他の２人が合格しやした。





　「みんな、就職活動頑張っていやすか？

　　１回ぐらい書類選考で落とされたって、へっちゃらでやんすよ！

　　あっしだって５０過ぎで、２回落とされたんでやんすから！

　　落とされたって当たり前くらいの気持ちで行けば、ハラも座りやす！」

　



　「今日は、この中では、あっしの親友と言ってるＭ元ちゃん以外に

　　誰にも言っていなかった、

　　　　　　　　　　　　　　　あっしの夢について

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　のお話をしやす。。」





　あっし、淡々と、日本中に図書館を造る夢の話をし、

　介護の仕事をしながら、図書館司書の勉強をするんだというお話をしやした。




　「だから、･･･就職について悩んでいる訳ではないでやんすが、

　　毎回の授業の中で聴いた話を

　　どんな風に夢の図書館を造るのに生かせるか、

　　そんな事ばかり考えて来やした。」




　「生活のために、金は稼がないと死んじゃいます。食っていかなくちゃなりやせん。

　　･･･夢ばっかり追いかけてると、信用がありやせん。馬鹿にされやす。

　　　　　　　これまであっしを信じてくれていた大切な人も、

　　　　　　　あっしの給料が安いばっかりに

　　　　　　　　　　　　　　あっしには、ついて来れやせんでした。」

　　　　　　　･･･笑いながら、あっしは続けた。しかし誰も笑わない。真顔だ。

　　



　「だから手に職をつけなければいけない。

　　　　　だけど夢につながっていたほうが良い。

　　　　　これが、ここに来た本当の理由でやんす。

　　　　　　　　　　　　　　　Ｍ村先生、すいやせん。」




　　　　･･･みんなから、拍手を贈られやした。温かい拍手。あっしにはそう感じられやした。

　


　その後も、人名ビンゴは続き、全員がスピーチを終えやした。





　次に金沢検定クイズをＡ・Ｂ、２チームに分かれて対抗戦だ。

　女性の幹事、Ｕ野さんが、全部で１５問の難問奇問をそろえて、

　大きなスケッチブックに、マジックで問題を書いてきた。　

　彼女は保育士の免状を持っていて、ボランティア活動なども豊富に経験している。

　また手話奉仕員などもやっており、その面では　あっしと同じ道を歩んでおり

　女子のリーダーシップを取れるいい感じの人でやんして、

　今回、女性の幹事をお願いしたのも、そういう理由からでやんす。




　当初の予想どおり、女性達はキャッキャと騒ぎ、

　生粋の金沢っ子であるといった風のおばちゃん、胸を張って答えるが

　ブッブ～の連続

　しかし最終的には、平均年齢の高いほうだったＡチームが圧勝しやした。




　クイズ終了前に、レストラン側から陶製のコップのプレゼントを頂きやした。

　お詫びのしるしなのかも知れないが、有り難くも５個入３ケースも頂いたので、

　急きょ、ジャンケン大会になった。

　ホールの女の子に、最初の合図のお手伝いをしてもらって

　勝ち抜き戦。めでたく勝者が決まった。




　歓声の中、一本締めでパーティを終えやした。

　主婦が半数以上のこの集まり。

　２次会への参加を呼びかけると、手を上げたのは最初、半数ほど。




　２次会は、すぐ近くでのカラオケでやんす。料金は特別安い。

　しかし大きな部屋が空いていない。５人部屋がいちばん広い部屋だ。

　当初は、だいたい１０名前後の参加を予想していたので、

　半数なら予定どおりだ。





　
　しかし今日クルマで５人を乗せてきたＹ井ちゃんが、

　「帰りも私が乗せてってあげるから～！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　行こ？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　と言い出した。

　


　
　申し訳なくも彼女はお酒を一滴も飲んでいやせん。

　その声を皮切りに、それぞれが迎えの車の話をし始めた。

　その結果･･･１分も経たない内に、

　全員、つまり１８人が行こうということになりやした。




　５人部屋ひとつ。１０人ならイスさえあれば

　ラクに入れる部屋でしたが、イスを追加してもらって

　ギュウギュウ詰めで、冷房がぜんぜん効かないのに

　汗をかきながら、みんなで写メをいっぱい取って

　深夜１時まで唄いまくりやした(笑)



　　　　･･･　･･･　･･･



　「歯磨けよ！」

　「寝坊すんなよ！」･･･などと、

　「８時だよ！全員集合！」でのカトちゃんの合言葉はおヤクソク(笑)

　「お休み～。」「元気でね～。」「がんばろうね～。」･･･。

　名残惜しそうに、みんなの声が、深夜の金沢の街に静かに響いた。

　



　みんなと別れ、あっしと、親友になったＭ元ちゃんがふらふらと歩きながら語りだす。。

　「終わったね。夏物語りが･･･。」

　「やってよかったね。」「うん。よかった。」

　「ぼくも、ねこ松さんに触発されて次の目標ができたんですよ

　「え」

　「介護保険制度が始まって、まだ１０年ほどです。

　　ぼくらはまだ先駆者なんだということに　ようやく気づきました。」

　「今は少ない給料だけど、今からしっかりと働いて、学んで、大きくなります。きっと。」

　「そうや。その意気込みでやんす。しんどくなったら、いつでもあっしの所へ来い

　「はい、お願いします」

　２人、ガッチリと握手を交わして別れやした。

　おわり。