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トルコとイスタンブール、ちょっと投資

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2023.12.31
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カテゴリ:社会問題
 前回(25)更新後から、毎日のように次々と大事件?が起こりました。今回(30)はどれだけ紹介できるか分かりませんが、今後11つ紹介していきたいと思います。

1 ジャン・アタライTIP(トルコ労働者党)国会議員に関する2回目の憲法裁判所判決に対する第13イスタンブル重罪裁判所の反抗

2 最低賃金の発表

3 FETO構成員容疑で警察関係者445人の解任

4 シナン・アテシ前民族主義者協会会長殺人事件に関する1周年目における動き

5 トルコ・スーパー・カップ(トルコ版サッカー天皇杯?)のサウジアラビアでの決勝戦の延期

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 前回は、「今日紹介するのはPKKの攻撃によってトルコ軍兵士12人が殉職したという事件です。23日の夜から24日にかけての24時間の間に、最低2回にわたる攻撃で合計12人の兵士が殉職しました。外交問題?の側面と、国内問題の側面があるようです。」と北イラクでの対PKK掃討作戦におけるトルコ軍兵士の殉職について紹介しました。そして、この事件に関して「エルドーアン大統領による戦死の政治利用」が行われているという指摘を紹介しました。これ以外では、トルコ軍士官学校卒業式における反アタテュルク主義者(=イスラム教団関係者)が引き起こした事件と、国会の予算審議において国家養育大臣がイスラム教団を擁護する発言をしたという2つの事件を通じて、“トルコ政府(軍を含む)内のイスラム教団支配が再び進んでいる状況について紹介しました。これらの事件は、今回、最初に紹介した5つの事件?とも間接的に関係しているように思えます。

 まず、多分、日本でもニュースになっていると思われる5番目の「トルコ・スーパー・カップ(トルコ版サッカー天皇杯?)のサウジアラビアでの決勝戦の延期」について紹介します。トルコのスーパー・カップは、日本のサッカー天皇杯のトルコ版とも言えるもので、以前は大統領杯と呼ばれていたものです。なぜ名前が変わったのかは承知していませんが、大統領はトルコ語ではジュムフルバシュカンと言い、“ジュムフル(共和、公共)の長”というのがもともとの意味ですが、アタテュルク初代大統領(以下、「アタテュルク」とだけ書きます)の建国した“トルコ共和国”と強い関連があることから、エルドーアン大統領がその言葉を嫌って変えたのではないかと想像します。今年はトルコ共和国建国100周年ですが、100周年を祝う目的でサウジアラビアにおいて開催するのではなく、サウジアラビアで4ヶ月にわたって行われているエンターテインメントの一つとすべく、“スーパー・カップは売りに出された?”ものと思われます。したがって、これが決まった段階から既に「共和国100周年に、なぜわざわざ外国で、しかもサウジアラビアで決勝戦を行うのか」という批判がありました。そして、昨日(29日)になって、トルコ国歌は演奏させない、チームの選手がアタテュルクの顔を描いたTシャツを着てピッチ/グランドに出ることは許さない、“国内で平和、外国で平和”、“トルコ人であると言えることは、何と幸せなことであろうか”というアタテュルクの言葉をプラカードにして、それぞれのチームが会場に持ち込むことを禁止した、などという対応をサウジアラビア側が取ったことに対して、ガラタサライとフェネルバフチェの両クラブのオーナーが、「アタテュルク抜きなら、我々は出ない」と試合を行うことを拒否し、結局、試合は行われなかったというのが事件の概要です(なお、交渉の結果、国歌演奏だけは許されることになりました)。日本では第2次世界大戦のトラウマか、“国旗、国歌は軍国主義・右翼の象徴”という反応をする人が多いように思います。しかし、スポーツだけは、サッカーでも、野球でも、バレーボールでも、あるいはオリンピック、ワールドカップ、世界選手権などと名がつけば、“にわかナショナリスト”とでも言えばよいのでしょうか、“日本、日本”と日本を前面に押し出して応援し、日の丸が掲揚され、君が代が演奏されることを喜んでいるように思えます。トルコでは、クルド系など、一部の人を除けば、国旗・国歌に対する敬意は極めて高いと言えます。そして、1029日の建国記念日に紹介しましたが、圧倒的多数の人、つまり、AKPに与党に投票した人の多くも、アタテュルクを尊敬しています。クルド系の人は「自分たちを少数民族化した、あるいは、存在を無視された」としてアタテュルクを嫌っている人がいる一方、MHPは民族主義+アタテュルク主義であり、例えAKPあるいはエルドーアン大統領に投票しても、「アタテュルク > エルドーアン大統領」の人が多いため、圧倒的多数のトルコ国民がアタテュルクを尊敬しています。そのため、圧倒的多数のトルコ人はサウジアラビアの態度に非常に立腹し、試合に出なかったガラタサライとフェネルバフチェの両チームの決定を支持し、サウジアラビアの嫌がらせ?でチャーター便の出発が遅れましたが、30日午前4~5時に、イスタンブル空港とサビハ・ギョクチェン空港にそれぞれ到着しました。さらに、イマムオール大イスタンブル市長は両チームを空港に出迎えること、また、たまたま計画されていた30日のイスタンブル市ベシクタシュ区の広場オープニング行事に、両チームを支援する人に集まるように呼びかけました。また、ヤヴァシュ大アンカラ市長はサウジアラビア大使館のある通りをアタテュルクの写真(絵)とトルコ国旗で飾り付け、更には、イスタンブルのサウジアラビア総領事館が所在しているベシクタシュ区の区長は、サウジアラビア総領事館の前のとおりの名前を、オスマン帝国時代にサウジアラビアでの反乱を鎮圧するために派遣された軍人の名前に変えると発表しています。ある意味で、「スポーツの政治利用」とも言える状況になっています。ただ、最初に紹介しましたように、「トルコのスーパー・カップ開催地がサウジアラビアになったこと」自体がスポーツの政治利用の結果と見られています。つまり、サウジアラビアから投資してもらうため、少なくともお金を借りるため、中央銀行間の通貨スワップ協定を結んでもらうために、“売りに出された”と見られています。もう少し上品に言えば、サウジアラビア政府がカシュクチュ(カショギ)論説委員をイスタンブルにあるサウジアラビア総領事館内で殺害してから悪化していたトルコ・サウジアラビア関係の改善の一環として計画されていたものですが、サウジアラビアのトルコ(エルドーアン大統領?)に対する嫌がらせの結果、世論調査結果は当然ありませんので、トルコ国民の何割がこの事件でサウジアラビアに対する怒りを感じているのかは不明ですが、少なくとも過半数、多分、7割程度が怒りを感じているのではないかと思います。これに対して、エルドーアン大統領は、いつもどおりの問題のすり替え発言として、「この事件を政治利用しようとする者を許さない、この事件を使ってイスラム教への攻撃を許さない」という趣旨の発言を30日に行いました。一方、真っ先に怒りの声を上げても良いはずのバフチェリMHP党首は、この件に関してはまだ何も発言していません。ここでこの問題を整理しておきます。(1)そもそもサウジに試合を売った責任は、お金に困ったエルドーアン大統領、もらえるお金に目がくらんだトルコ・サッカー協会及び両クラブの責任者、(2)サウジアラビアの本質を認識せず、慎重な契約を怠ったトルコ・サッカー協会、(3)トルコを馬鹿にした対応をしたサウジアラビア、(4)問題が発生してからサウジアラビアとの交渉に失敗した、トルコ・サッカー協会、現地にいた青年・スポーツ大臣及びサウジアラビアのトルコ大使、という4つの問題があると思われます。両クラブは最初はサウジアラビアで試合を行うことに同意していたという負の遺産はありますが、交渉中に掛かったであろうと想像される圧力に屈しなかったという点で、この失点は相殺されていると思います。結局、最大の責任者はトルコ・サッカー協会であり、それに指示していたエルドーアン大統領ということになりそうです。

 ここからは、政治的な観点を紹介します。上で問題点を整理しましたが、野党はこぞってエルドーアン大統領の責任を追及する発言を行っています。これに対してエルドーアン大統領は「政治利用だ!」と逆切れ攻撃に転じるとともに、ほとんど誰もイスラム教を批判していない(サウジがワッハーブ派で、トルコがスンニ派という宗派の違いを指摘・攻撃する人はいます)にもかかわらず、「イスラムを侮辱することは許さない」という、問題をすり替える反論を行っています。上でも少し紹介しましたが、トルコ国民のかなりの部分は、アタテュルクを尊敬しています。その一方で、今年5月の選挙では、エルドーアン大統領の支持者と反対派はそれぞれが約半分という結果になりました。特に、最近10年あまりは、エルドーアン大統領によるイスラム化への反発、あるいは、最近5年間でのトルコの窮乏化への反発として、「エルドーアン大統領支持者 と 反エルドーアン大統領派」でトルコが2分された状態になっています。今後どの方向に議論が進むのか、あるいは、23日?でトルコ人の関心の中心から遠ざかるのかは、現時点では不明ですが、現時点では、エルドーアン大統領への批判が高まる可能性が高い状況と思われます。一方で、いつも紹介している解説者は、「今回の事件で最も得をしたのは、あるいは唯一得をしたのは、エルドーアン大統領である」という解説をしていました。その理由を、「トルコでアタテュルク主義者を野放しにするとサウジアラビアをはじめ、アラブ諸国にとってはトルコとの関係をこじらせる、あるはい、エルドーアン大統領が提供しているような利益を受けられらくなる原因となる。トルコとの関係で利益を得るためには、私に投資することが絶対に必要だ」というメッセージを、これまでの何倍もの大きさでアラブ諸国に示すことができたから。」と説明していました。管理者もこの説明は間違っていないと思いますが、「総体としてエルドーアン大統領が得をしたのかが疑問であり、ましてや「唯一得をしたのはエルドーアン大統領だけ」というのはかなり怪しいと思っています。その理由は、1つは、上でも説明しましたが、3月の選挙を控えて、国内的にも大失態になった可能性がまだ否定できないことです。もう1つは、アラブ諸国にとってトルコとの経済関係はそれほど重要なのかという点で、大いに疑問があるということです。つまり、(トルコにとってアラブ諸国は非常に重要であっても、)アラブ諸国にとって、トルコが占める貿易や投資の割合はそれほど高いものなのか、また、今後もトルコとの経済関係を強化する“必要があるのか”という点で疑問があります。管理者の印象は、「この問題で、エルドーアン大統領は国内では大打撃をこうむり、欧米諸国はもとより、アラブ諸国との関係でも得るところはなく、総体として大打撃をこうむったのではないか」というものです。ただし、これはあくまで事件発生後24時間かそこらでの印象であり、少なくとも今後1、2週間、場合によっては2、3ヶ月の観察が必要だと思われます。 




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株初心者向けIPO初値予想

 今日はトルコのガラス製品を紹介します。
​ トルコのガラスは産業向け製品、大量生産品もそれなりの品質です。​






今日はトルコ・コーヒーも紹介します。




ここからはブレスレッドです。














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Last updated  2023.12.31 16:24:06
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