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カテゴリ:ボネッフロ
皆さんおつかれ、 今日ははこの村(というよりもモリーセ)にはこれといった産業が無いってことを少し。 イタリアでも1番か2番目くらいの貧乏州 小規模農業をやるか、少しは仕事のあるテルモリやカンポバッソへと働きに行き、そこの工場で働く。もしくは日雇い、オリーブ、葡萄やその他の農作物の収穫時期に期間限定で働く。 ほとんどの人たちは、BARなどに集まり「国の政策が悪い」とか、「皆マフィアだ」なんてことを言っている。イタリアの経済は、90年代を除いて、ずっと行き詰まりっぱなしなのに、今さら国のせいにしなくてもとよく思う。 ここに住んでる外国人同士でたまに話題になるのが「地域の活性化が必要だよね、ここは」、最近日本でもよく耳にする言葉。 大都市などの中央と地方との経済格差。イタリアでも北と南ではその差はでかい。 「無いものねだりも多い」、政府はお金ないのに、(モリーセは)いつもお金ばっかり催促している。資金が下りたとしても有効利用されることはまず無い。 そんで最近見たNHKクローズアップ現代(1月23日水曜日放送)「地域再生のヒントを探せ」~地場産業復活の条件~ってヤツ。(日本の番組はこれと1日3回くらいのニュースしか見ることが出来ない) http://www.nhk.or.jp/gendai/ ハイここ。
不況や企業の撤退による下請けのダメージ、そして、その土地ならではの商品や産業、いわゆる「ご当地もん」が無い、などで地方は今あえいでいる。そこで例をあげていたのが 愛媛県今治のタオル。私は知らなかったけど、今まで日本有数のタオルの産地として有名だったらしい。だけど中国製品などに押され当然衰退、試行錯誤もむなしく倒産する企業も、そこで藁にもすがるおもいで人気アートディレクターに助けを求めた。皆が斬新なアイディアを彼に期待する中で、彼の言った意外な言葉は、 「新しいものを作り出すのではなく、元々あるものを磨きなおす。」。そしてそれをどう売るかということ。今までの地方支援策は、技術や資金援助が主だったと思う。しかしそうではなく、彼らの持っている高い技術をいかにしてビジネスに結びつけるかという、マーケティングの技術を提供するというやり方に納得してしまった。 今では今治のタオルは高級タオルとなっているらしい。 こういうことなんだよモリーセの皆さん! っと声を大にして言いたいけど、まだ無理かな。 モリーセが復活することはあるのか(この村も含めて)? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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