日本では食に関する安全問題が毎日といっていいほど問題になっている今日この頃。
イタリアのピエモンテ州、トリノで10月23日から27日にかけて世界最大級の食の祭典、SALONE DEL GUSTO(サローネ・デル・グスト)が開催されました。
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イタリア北部トリノで27日まで開催中のスローフード協会による世界最大規模の食の見本市に、消滅の危機にあり協会が保護に乗り出した「プレシディオ(ラテン語で守るという意味)」と呼ばれる食材が過去最高の250以上出品された。伝統食品の尊重と食の多様化を目指す同協会の運動が、世界的な広がりを見せているようだ。
日本から出品された「雲仙こぶ高菜」(長崎県雲仙市)は葉茎に大きなこぶのできる高菜だが、収穫量が少なく、こぶがあるため形が整わないとされ栽培が下火に。現在は一部の生産者らが保護に尽力している。 (産経新聞 10.25)
スローフード協会というのは1980年代にイタリアのブラという町でおこった地方食の保護や食育を目的として設立された。今では多くの国にこの協会があり日本にもスローフードジャパンがあります。
2006年の同見本市で提示されたキーワードに「おいしく、やさしく、公正な」だったそうだ。
おいしいとは、感覚を重視した知識と味覚を結ぶ主観的な判断。やさしくとは、田畑から食卓に上るまでの環境の持続可能性に配慮した食品。公正とは、生産・販売などが社会的公正に基づいて行われること、なのだそう。
ファーストフードによる食の画一化(安全性も含めて)、地方における郷土料理などの消滅。そういったことに対する懸念から生まれた「スローフード運動」。
放っておけばいずれ消えてなくなってしまうであろう地方の伝統料理など、もう一度地元のお年寄りなどに話を聞いてみるのもいいかもしれない。