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カテゴリ:生活
10月頃だったか、その日は特別忙しくて、昼の営業が終わったらすぐ夜の宴会の準備に取り掛からなければならなかった。相方ともども食事する暇もなく、立ってパンとチーズをかじりつつ働くというありさまだった。私は昼のウェイトレス役が終わったらすぐにあとかたずけ、そのあと休む間もなく3時間ほどずっと立って、生パスタとラビオリを作っていた(ちょっと前かがみになってしまう)。
さらに休む間のないまま宴会が始まって、その晩はさすがに学生ウェイター君に来てもらっていたのだが、やはりばたばたと忙しくて・・・。きりきりと左脚の付け根から腰にかけて痛みのような違和感のようなものを感じていて、ちょっと足を引きずりながら歩いていたが、まさかあとであんなことになるとは。 それは調理台の下にある食器棚に皿を入れようとしゃがみこんだときだった。しゃがんだ瞬間さっきからうすうす痛んでいた部分にぎりぎりというような激痛が走った。ショックで体が縛られるような痛みだった。それでも立ち上がったらなおるかもしれないと思って必死で立ち上がったが痛みは増すばかり。やばい、体の中の何かの部品の、筋みたいなものが切れたと思った。 それでも何とか歩けるのでずるずると歩いて相方に腰が痛いと言いに行くと、とにかく座れ、動くなと言うので座っていたが、座って痛みが和らぐわけでもない。座って何をするかといってもただひたすら痛みに耐えるだけだ。さまざまな姿勢を試したが、少しも痛みが和らぐ方法は見つからなかった。 なので立ったり座ったりしていたが、あとは相方とウェイター君がやってくれて、終わらせると相方につかまってずるずると帰った。横になるとさすがにかなり痛みが減るので、眠った。 次の日も痛かったが、少しましだった。靴下を履くのに四苦八苦して、また足を引きずってレストランに行くと、相方が医者から薬をもらってきてくれていた。薬を飲んで1時間すると、するすると痛みが引いて、2時間もすると普通に歩いていた。 それで相方があらためて医者に連れて行ってくれた(1時間待ったけど)。医者ではたとえ薬がよく効いても、2,3日安静にするように、念のためヘルニアになっていないか、MRI検査をするように言われた。 医者に行く前に、私はインターネットで自分の症状を調べていて、これはぎっくり腰だ、と言ったら相方はいや、ぎっくり腰ってもっとひどくて、立ちも歩けも出来なくなって救急車を呼ぶようなやつだろ?と言って信じなかった。 医者はなんか難しい言葉で私の状態を言ったので、最初はわからなかったが、相方が「ぎっくり腰となんか関係があるんですか」と聞いたら、「まさにそれです。軽いものですけど」と答えたので驚いていた。 イタリアの公共の診療所と言うのは検査の設備とかなにもないので、各種検査は別の場所でしなければならない。しかし医療に関する予約は全部同じ診療所の受付で出来る。帰りに検査のための処方を受付に持っていって検査施設のMRI検査を予約してもらおうとしたら、今日はコンピュータネットワークが壊れているのでできないと言われて出直すことになったが、結局、薬で2、3日で治ってしまったので行かずにそのまま現在までほったらかしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.01 02:40:53
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