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テーマ:海外生活★食べ物編(9)
カテゴリ:日本の味
梅酒!?
梅? イタリアに梅はないが、見た目が似たものでALBICOCCA(アプリコット、アンズ)、PRUGNA(プラム、スモモ)、SUSINAなどがある。もちろんどれも果物として生で食べるものだから梅とはまったく違うが。SUSINAはPRUGNAと似ていてPRUGNA GIALLAとも呼ばれ、もっと小さくて黄緑から黄色の色をしている。色ではこのスシーナが一番梅っぽい。表面はつるつるだけど。 それで去年、ウォッカにスシーナと砂糖を浸けて、秋ごろに味見してみたらなかなかよく出来ていて、梅酒と思って飲んでも気がつかないぐらいだ。私はお酒飲めないし、相方は甘い酒が嫌いなので、たまにお客に食前酒として発泡酒とかソーダで割って出していた。これが結構好評で、お替りしたり、食後酒にまた所望する人もいた。 実験的なものだったので半リットル程度しか作っていなくて、たちまちなくなったので、今年こそたっぷり作ろうとこの季節を待っていたのだ。 スシーナは硬くて青いものを選んだ。食べるとほんとに酸っぱい。イタリアの果物は全体に酸っぱく、それに慣れているのでイタリア人は結構酸っぱい果物は平気だ。まあ余り品種改良されていなくて自然に近いものなのだろう。熟加減も果物によって好みがあるらしく、イチゴなんかは腐りかけというくらいまで熟したものしか売っていないのに、桃やこういうアンズ類はよく硬いものを売っている。熟したものは普通に甘い。 約3キロ買ったが、容器に入れてみて多すぎたので減らした。2キロほどになったか。 お酒 梅酒をつくるにはホワイトリカーを使うらしい。ホワイトリカーとは何か?透明な蒸留酒の総称(ウォッカや焼酎等)だと言うサイトもあれば、「ホワイトリカー」と言うお酒を売っているサイトもある。じゃあこの狭い意味でのホワイトリカーは何か?つまるところ、純粋なアルコールを水で薄めたものらしい。缶チューハイとかもこのアルコールでできてるらしいし、「純米」じゃない日本酒もこれが混ざっている。 イタリアで「ホワイトリカー」といって売っているものはない。しかし95度の「食用アルコール」は売っている。これを1.2倍ほどの水と混ぜて、だいたいホワイトリカーとする。ウォッカでもいいけど、この方法なら3分の一ほどの値段である。 その名も、直訳すると「味のよいアルコール」 その下には、お菓子に、リカー類に、等等書かれている。原料はエチルアルコール。 一瓶(1L)と水で2.2Lのリカーだ。 砂糖 梅酒は氷砂糖を入れるらしい。イタリアには氷砂糖はないので、普通の砂糖。ローマの中国食品店で見かけたけど、氷砂糖だからってだけでわざわざ中国から来た砂糖を使う強い理由もない。モリーゼは砂糖どころだし(テルモリに大きな砂糖工場と、砂糖大根畑がある)。 ネットで調べた平均的な分量、リカー1リットルに対し500gだから、ちょっと少なめになるけど1kgでいいか、と入れようとしたら、甘い酒嫌いな相方が、そんなに入れるな!甘くなる!と騒いだので半分にした(後でこっそりちょっと追加したけど(笑)) これで5リットル容器がいっぱいになった。 あとは3ヶ月待つだけ。 あまったスシーナで砂糖漬けとはちみつ漬けも作った。これは自分用。カキ氷器買おうかな・・・。 すでに5日ほどたったので、砂糖漬け(砂糖はもう溶けてシロップになった)を試してみた。半分に割って入れたので漬かるのも早いから。開けてみると、梅の匂い。梅シロップ。プルーンでもこうなるのだろうか?アプリコットでは?? でもコップで水で薄めて飲んでみたらまだまだ香りが移っていないようで、酸味は感じるものの匂いはしなかった。梅の匂いは果物そのものからだったようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.02 23:57:38
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