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カテゴリ:フランス旅行
ネットでの事前調査ではリヨン料理というのものがあるらしい。ぜひ食べてみたいと思ったのは黒ブーダンという豚の血で作ったソーセージ、牛の胃袋(日本語でハチノス、イタリア語でトリッパ)を茹でてからパン粉してフライにしたもの、リヨンサラダはサラダに黄身がとろりとしたポーチトエッグと、ベーコンとクルトンを乗っけた、(なんだか朝ごはんをひとまとめにしたような?)いかにもおいしそうなサラダ。
リヨン料理はブションという大衆食堂みたいなところで食べるものらしい。大衆食堂なら本物っぽい地元向けのところで食べたいと思って探した。リヨン中心部では3箇所ほどレストランが集まっているところがあり、どれもすごく観光客向けっぽくて遠慮したかったのだが、このエリア以外でレストランを探すとなかなかなくて、あっても夏休みで、結局このレストランエリアに行くしかなかった。ここではブションもレストランも呼び方が違うだけでみなMenu Lyoneseというリヨン料理コースを掲げている。 一度目にリヨン料理を食べたのはちょっと高級ぽいビストロだった。夫がどれもこれも観光客向けで気に入らないらしくて、長くはないがレストラン通りを3往復して、ちょっと高いけど料理がマシそうだと判断したものだ。ちょっとブションのイメージから離れてしまったので私は不満だったが、どの料理もおいしくてまあまあ正解だった。 食べたのは前菜がパテ、メインは黒ブーダンとアンドゥイエットと何か忘れたけどその3種のリヨン名物ソーセージのオニオンソースつき、チーズ盛り合わせ、デザートにラムレーズンのケーキというコース一人前と、一品で冷たいポタージュ。 ここで念願の黒ブーダンに初対面だ。お味はとてもよい。シナモンとかクミンぽいスパイスが入っていて、うまく血生臭さが消され、少し甘い、デリケートなレバーの感じ。レバーはぱさついて口の中がもごもごするけど、これはソフトでフルフルした触感だ。 しかし黒ブーダンにリンゴが付いていなかったのと、ほかのためしたい料理がコースになかったのでちょっと征服感(?)がなく、別の日に2度目のリヨン料理に挑戦した。 前回のレストランの見つけにくさから、観光客向けではないところを探そうとあちこちうろうろした挙句何も見つからなかったので結局前回とは別のレストラン街に行き、時間も遅かったので何でもいいからリヨン料理コースに黒ブーダンのリンゴ添えが入っているところを選び、即決で飛び込んだ。 食べたのは、リヨンサラダと黒ブーダンのポテトグラタン+煮リンゴ和えとデザートのコース、ハチノスフライの一品だった。やはり一品料理は量を大きくしているのか、すごい大きさのフライが来て、おなかがいっぱいになった。味は、まあ、ハチノスをフライにしたらこんな感じだな、と予想できる味。ハチノスの味もフライの味も知ってるからね。デザートはパイナップルを選んだ。パイナップルのフランス語はイタリア語と同じ(アナナス)なのですぐわかって、おなかいっぱいでケーキは入らない感じなので即選んだ。来たのはリキュールの味がちょっとするパイナップルの角切りで、さっぱりしててなかなかよかった。なるほど、こういうのもデザートになるのね。相方に味見させたらこれはパスティスというリキュールだそうだ。 値段のわりに大衆食堂っぽい雰囲気や盛り付けも安っぽかったが、料理はまあまあ全体的においしかった。 しかしここで前述のビール16ユーロを取られ、ぼったくりかもしれないのでちょっと後味が悪かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.19 20:49:53
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