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イタリアいなかまち暮らし

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2007.10.02
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カテゴリ:フランス旅行
唯一ちょっと期待はずれだったのがアジアン料理だ。何ががっかりだったって、ベトナム料理の店を見つけたら、「ベトナム・中国料理」だったり、中国料理の店を見つけたら「中国・ベトナム料理」だったり、「中国・ベトナム・タイ料理」だったり「中国料理レストラン」としかなくても、メニューにベトナム料理があったりと、なんでも一緒くたで区別がないこと。ベトナム料理と中華って、全然別物だろー?大がっかりである。

期待していたのはフランスではあらゆる国の本物の料理が食べられて、値段も移民向けの価格かと思っていたのだが、中華とベトナム一緒に作ってたら全然本格じゃないし、大して安いわけじゃなかった。
また、リヨンに着いて最初に道を聞いた人がベトナム系だったので、いいベトナム料理店を教えてと聞いたら、いいのはリヨンにはないよ、といわれてガクッと来た。

それでもめげずに、あるだけましだから行きたいと思った。フランスのアジア料理もいくら現地より劣るとはいえたくさんあるのだからなかにはおいしい店もあるだろう。

なんせフリーページにも書いたとおり南イタリア人の外国料理嫌いは頑固で、我々が住んでいる町(人口6万人)には中華が一軒とインド料理一軒、ケバブが一軒しかない。それぞれ味はひどいもので、なんだか謎の圧力団体みたいなものがイタリア人をもっと外国料理嫌いにするようにコントロールしてまずくさせているのではないかと疑うほど。タイ料理、日本料理、フランス料理などもローマに行けば少々あるけど、まずいかもというリスクが高すぎて行く気になれない。ベトナム料理は存在するのか、確認していない。
ローマでアジア食材は売っているので、家でできないこともないがそれも限りがある。

ということで、ギヨティエールGuillotiéreというエリアにある、アジアン料理が密集している通りRue Pasteurに行った。

夏休みで閉まっているところが多く、開いている全ての店をチェックした。どれも似たり寄ったりだったのでそのなかでもベトナム人が路上にたまってて、いかにもベトナムの食堂に見える店に決めて入ると、今日は売り切れでなにもできないという。午後7時半ごろである。
夫が「食材をその日の分しか買わなくて、それ以上客が来ても残り物を売ろうとしない、こういう店はすばらしい!絶対明日来るべきだ!」というので次の日を予約して、と言ったら次の日は定休日だという。しかたないので翌々日の昼食に席を予約して店を出た。軽食食堂って感じの店で予約も変だと思ったが何せ席が全部で8人分くらいしかない。

その晩はその近くでなかなか繁盛していた中国・タイ・ベトナム料理の店に入った。パパイヤサラダ(タイのとはちょっと違っていたのでベトナム風?)、春巻き(おなじみのライスペーパーではなかった。さくさくした網のような包み皮)、生野菜サラダ(レタス、キャベツの千切り、もやしなど、魚醤であえている)それぞれにコリアンダー(香菜)とミントの葉っぱがついていて、我々のアジア舌への飢えを満たしてくれた。最後に鳥のココナツカレーを食べた。これが一番おいしかった。

さて翌々日に行ったベトナム料理店。旅行に出る前からベトナム料理に行くと決めていたものの、どうせメニューには説明が付いてるだろうと思っていたので、特にベトナム料理メニューの復習をしていかなかった。そしたらメニューはベトナム語のみだったので、ゴイクォンとバインセオとフォーというよく知られた定番の料理しか注文できなかった。店の女の子はツンケンしてて、聞く雰囲気じゃなかった。なんか東南アジアによくあるホステスバーのお姉さんみたいな格好の女の子だった。はっきりと店の雰囲気と合わなかった。
料理は・・・まあまあ。やっぱりベトナムで食べるほうがいいです、はい。アジアは屋台料理が一番。
この店では店頭に並べたベトナムサンドウィッチも売っていたが、やたら大きいので買わなかった。
ちなみにベトナムコーヒーはなかった。

エリアを変えてちょっと高級なタイ料理にも行った。さすが高級だからか、まあまあ満足できるレベルだった。メニューは少なく、カレーか炒め物くらい。タイもち米のご飯があった。牛肉のカレーとダックの炒め物ともち米を頼んだ。ダックは、これはタイでも食べたことはないくらい、おいしかった。もち米は北タイやラオスと同じくかわいい竹かごに入れられてきた。もちろん蒸し具合もあっちのものだった。

本格中華が食べたいと思っていたけど、純粋そうな中華は結局見つからなかった。中華はどうもイタリアの中華に毛が生えた(例えばイタリアにはない、鍋が食べられたり)ようなもので、本質的には変わらないと思う。イギリスの中華のようには期待できなさそうだ。

アメリカ料理にも行った。
たしか「バッファロー・ビル」とかいうチェーン店で、あちこちで見かけて相方が気になってしょうがないらしかったので、しぶしぶ着いていった。相方はアメリカ料理も大好きなのだ。行ってみると案の定ステーキハウスみたいなところで、日本のハンバーグ屋とかファミレスみたいな席の作り方で、実際ファミリーばっかりだった。英語メニューもあった。食べたのは前菜の盛り合わせと牛ステーキとバッファローのステーキ。前菜はバッファローウィング(鶏手羽先)とかシシケバブとかで、味付けも肉もおいしかった。ステーキはちょっと硬かった。ソースは何種類かの中から選べる。こういうレストランもイタリアでは存在しない。
ところで最初フランス語のメニューで「バイソンbisonステーキ」と表示されていたので、相方はおお、バイソンの肉は食べたことないぞ、と興奮して早速注文したが、後でよく英語メニューと比べてみると英語のほうでは同じ物が「バッファロー」と表示されていた。フランス語でバッファローをバイソンと言うということだろうか、相方はなんだバッファローなら食べたことある、とがっくり来ていた。

マクドは一度だけブランチしに入った。マクドも我々の住む州にはないので、相方が恋しがる食べ物だ。ローマに行くたび必ず立ち寄るし、フランスに来る際もイタリア内で寄ってきた。しかし看板を見ると食欲をそそられるのか、どんな国にいてもたまに欲しくなるものらしく、中国では必死で止めたので思いとどまったが、フランスではまあ15日もあるし、一度くらいバーガー一つくらいと思って許す。もちろん帰り際もローマで寄った。

日本料理は行かなかった。もともと大好きなものではないし、刺身は相方が作れる。他の日本料理は日本から持ってこれる食材は全部持ってきているので作ろうと思えば作れる。が、余り食べたいという欲求が起きないので賞味期限が切れた味噌とか鰹節とかが余っている状態で、日本料理が食べたいとは思わなかった。しかし日本料理の看板は怪しいものも含め本当にあちこちで見かけた。

モロッコ料理とトルコ料理もあちこちでたくさん見かけた。ほかにシリア料理、イラン料理、タヒチ料理なんてのも。試したかったがなんせフレンチにアジアンにといっているうちにフランスでの日にちを使い切ってしまった。残念だ。
あ、そういえばフレンチさえ、ブフ・ブルギニヨンとかコック・オ・ヴァンとかフォワグラとかオニオンスープとかの正統料理は結局食べなかったわ・・・。





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Last updated  2007.10.02 19:59:41
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