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カテゴリ:外食
フリーページに書いてますが、一州の州都であるこのカンポバッソには、マクドがない。同じモリーゼ内の、カンポバッソより小さいが商業がよく発達した、海沿いにあるテルモリという町の中心に、15年前ぐらいにできたけど、客が来なくて撤退したらしい。
何度も書いてるし、知られたことだが、イタリア人は食の面では排他的だ。言うまでもなくローマには(日本に比べたら断然少ないけど)すっかり定着してて、ハンバーガーが「新しい」料理と思っている人はいない。しかしここ田舎はやはり「自分たちの料理」だけで満足してるし、わざわざ違うものに挑戦する必要はないと思っている人が多い。 もうひとつの理由にイタリアの若い人の間にはアンチ・グローバリゼーション主義が根付いていること。特に左よりの人はこういう大資本のチェーン店に非常に否定的である。 もちろん日本やアメリカでもそうだが、子供がこういう食べ物に慣らされて大きくなったら味覚がおかしくなって偏食になるとか、地域の食文化が壊されてしまうと心配をしてる人もいる。 私たちだって別に大企業や競争社会が好きなわけではない。 でもおいしいものや便利なものは世界中の人と分かち合ったほうがいいと思っている。 そもそも文化とは変わっていくものである。言葉と同じである。現在、源氏物語と同じ言葉遣いをしている人などひとりもいないのに、3,40年前と比べて言葉遣いが変わったからと言って「日本語が乱れている」などと嘆く人がいる。 同じことで、300年前にイタリアにトマトが入って来たことで、「イタリアの食卓がすっかり変わってしまった」などと嘆くイタリア人はいないだろう。 もちろん何百年前と比べると交通と情報技術が発達して変化が早くなったので、急速に消えていかないように守らなければならないものもある。 それで残すものは残して、新しいものもどんどん取り入れていけばいいんじゃないかと。新しいものはより多く入ってくるわけだけど、よくなかったら自然淘汰されるし。それで文化の選択肢が蓄積されていく。多様化になること、私は、いいんじゃない?と思うんだけど。 さて、前置きが長くなってしまいましたが、なんと、ついに、このモリーゼに! バーガーキング が、できたらしいのです。テルモリ(冒頭参照)に!半年くらい前でしょうか?ぜんぜん知らなかったけど、同じモリーゼ住民でBonefroに住んでる、またパスタ様に教えていただいたのです。ありがとうございますm( __ __ )m あなたはテルモリ情報担当ですね(勝手に) 場所はテルモリのカルフール内。テルモリはカンポバッソから車で1時間強かかるけど、夫の実家に近いのです。イースター休暇に実家で過ごした後、帰りに寄って来ました。 しかし実は今までもタマに寄って行ったのです、カルフールは。 カルフールにわざわざ行く理由はですね、クロワッサンとタイ米を買うため。(クロワッサンはコルネットという項を参照、タイ米は米を参照)(私はインドのバズマティ米が苦手でタイ米が好きなので、インド料理をしてもタイ米を添えるので、タイ米は常備品だ。) で、それ以外目的もなかったし、特にお得なスーパーでもないし、出来たばかりのころはまだ他の店舗は準備中でがらがらだったし、入ってる店舗もほかとおんなじ感じで興味なかったので、目的のものだけささっと買って帰ってたんです。 それで今回行って店内図をよくみてみたらありました、今まで利用したことのない出入り口の近く。まあ今まで混雑を避けて人気のない出入り口を利用してたから。 で、実家で昼ごはんを食べた直後だったので、お持ち帰りしました。ハンバーガーとオニオンリング。日本のバーガーキングって、私が学生のとき大阪に初オープンして、その後消えたんだけど、オニオンリングがおいしかったことだけは覚えてたから。 応対してくれたマネージャーっぽい人が愛想がよくて親切そうだった(後で判明したが、英語もしゃべれる)ので、夫に「テルモリでハンバーガーって、どう?みんな食べる?」って聞いてもらった。そしたら顔が暗くなって、「あんまり・・・」って、えー?あ、あんまりなの?がくっ・・・平日の午後3時ごろにもかかわらずお客は私たち以外にも2組いたけど・・・。 またマクドみたいにつぶれないでよ~! 頼むよ~!! ハンバーガーも、オニオンリングも、マクドよりおいしかったし~!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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