イタリアいなかまち暮らし

８月の夏休みの旅行先を発表します（誰も聞いてねえって）

ドイツ・ベルリン！
１０日間！
飛行機で！
・・・以上！

そもそも去年のフランスキャンプ旅行とインドネパール（プチ）バックパック旅行でちょっと散財しすぎ＋休店しすぎ。プラス今年は（ひそかに）夫の歯根のう胞摘出手術のため合わせて２週間休店したというのに（でも費用はタダだった）、またまた燃料費高騰のため漁業ストで２週間の休業を余儀なくされたこと。しかも、今年は不況らしくて、去年と比べると全然客が来ない！同業者みんなそうらしいです。

そんな感じなので今年の夏は自粛かな。上がり続ける燃料と食料の価格高騰で、この先どうなるかわからない世の中だから、できるだけ貯金に回そうと。

かといって８月恒例のFermobiologico（禁漁期）の間ずっと営業を続けるのはあまりに無駄。去年は約３０日間の禁漁期のうち２０日休んだから、今年は２０日間なんとか養殖魚やバッカラで営業する努力をしつつ１０日間は休もうという算段だ。

さてそれで１０日間家に閉じこもったら暑い思いをしなくてすむ（うちは石造りで、最上階ではないし、日光が入ってこないから、エアコンでも効いているかのように涼しい）んだけど、こんな家で（フリーページを参照）１０日間すごしたら営業再開するころには夫婦で精神に異常をきたしているだろう（と言うか普通に住んでるだけでもきたしてるって！）。

キャンプ旅行してもガス代高いし。近場にしても、南イタリアはもういい！って感じだし（特に夫が）。
モロッコやチュニジアやトルコは物価安いし、すごくおもしろそうなんだけど、８月には行きたくない。暑い上にバカンスシーズンでむっちゃ込んでそうだから。その他南ヨーロッパも夏は北から民族大移動してくるし、夫いわく「南欧はどこも雰囲気イタリアと同じで面白くない」。（でもスペインなんか朝食に魚のてんぷら食べるそうですよ。充分違ってて面白いじゃないかと思うんだけど。まあ食べ物ばかりに着目する私も私だけど）

だからとりあえず向かう方向は北。

で、激安飛行機で有名なRyanairで調べたところ、そんなに多くはないけどいくつかの北ヨーロッパ都市がローマと繋がっている。ちなみに東欧は全く繋がってなかった。

まず夫が前から「アイルランド～（ギネスビールが好きだから？）」とうるさかったので調べたら、他の路線と比べてローマ－ダブリン路線はかなり高い。物価もすごい高いので滞在費がかかる。EU離脱を決意したばかりの国なので、これから通貨がユーロじゃなくなったら安くなるかもしれないし。
しかも「アイルランドは田舎がいい」というのでどんな感じか写真を探してみたら・・・どこまでも続くなだらかな丘、羊の群れ・・・って、これ、モリーセじゃないですか？なんか似てるのでちょっと興ざめ。

北欧も行ってみたいんだけど、宿とか調べたらやっぱりやたら高いので今回はパス。

ローマからドイツの「バーデンバーデン」という飛行場は、フランスのストラスブルグに行けて、飛行機代安くてすごく気になったんだけど、フランス、去年行ったからなぁ。

で、去年フランスなら次はドイツかなぁ、と相方に言うと、「ドイツならベルリンがいい。ベルリンは一度みるべきだ」と言う。

よく話を聞くと、もと東欧だから、東欧の雰囲気も味わえる、かつ都会、マルチカルチャー、世界各国の料理のレストランがある（←最重要）。相方はおいしいビールが存分に飲めるだろう。
それから映画祭が開かれるだけあって文化都市、アートの都市らしい。旅行に行くたびに夫が「現代美術の美術館に行きたい」と言ってたのだが、私が適当に流してて行かなかったり（大阪、上海）、行ったら休館だったり（リヨン）、見つからなかったり（デリー）して行き損なってばかりなので、今度こそは思う存分アートに浸らせて？やれるだろう。
（私ってなんて夫思い！！）

それで宿を調べたら、安いじゃないですか。あとからわかったけど物価も安いことで有名らしいっす。

行き先は決まった。

しかしRyanairではローマからベルリンに直行便は出ていない。フランクフルトで乗り換えになるんだけど、時間がまたすごい不便で、ローマ→フランクフルトは朝と夕方の２便、フランクフルト→ベルリンは早朝と午後の２便。

つまり、前日にローマに泊まって朝の便に乗りフランクフルトで６時間待つか、あるいは夕方の便に乗って空港で１泊して翌朝発つか。帰りも同じく、どちらかに１泊しなければならないような時間帯になっている。直行だと２時間で着いちゃうのに！！
ちなみにペスカーラ－フランクフルト便てのもあるけど、これまた１日１便しかなくて、時間的に合わない。

しかもフランクフルトでRyanairの飛行機が着く空港、Frankfurt(Hahn)と表示されてるんだけど、調べてみたらフランクフルト行きとして使用するなんて無茶ってところにあって、バスで２時間かかる無茶無茶辺鄙な場所。一番近い小さな町でも３０分はかかる。
ローマだとチャンピーノ利用、ベルリン(Schonefeld)も４０分くらいの普通の第２の空港なんだけど、Ryanairの常として大都市ではこういう第３の空港みたいのを引っぱり出して無理やり使ってるのも安い原因のひとつらしい。たとえば滋賀県の辺鄙な場所に空港があったとしてそれを無理やり国際空港にして「大阪（琵琶湖）空港」と呼ぶみたいな感じ？

だから待ち時間にふらっとフランクフルトに行ってみるとかもできないし、かといって空港で過ごすにも見る店とかほとんどないだろうし・・・。

そもそもRyanairって、航空券ばらばらで買うから乗り継ぎ便もへったくれもないので、乗換えが間に合わなかったら次の飛行機代は自分で払わなければならない。そのくせしょっちゅう遅れるから、乗り変えは３時間は余裕を見て買わなければいけない。だからといって逆に時間が余ったら小さい空港で３時間以上も過ごせるもんじゃないし。それで便数が少ないから、結局よほど幸運じゃない限り時間が合うことがないのだ。

これで行くと往復で一人約４０ユーロ（サーチャージ込み）という安さだから、かなり迷ったんだけど、やっぱりムリということになって、Ryanair初利用は見送り、他の航空会社にした。

Easy Jet。ローマ（チャンピーノ）→ベルリン(Schonefeld)直行。行きは夜中着だけどまあなんとか町中までは行けそう。ホステル予約して着いたら直行すればいいだけだし。帰りはローマ着が夜中だったので、午後にナポリ着の便があったのでそれにした。あわせて約１３０ユーロ
しょうがない。無理にRyanair使うだけのために行き先変えて、滞在費がベルリンの２倍もするような街だったら逆に損だし、興味ないところに行ってもしょうがないし。

初日の宿はインターネットでさくっと決まった。とあるバックパッカーの個人サイトで絶賛されていたホステル、EastSevenという。超清潔らしい。なんかドイツって、私の感覚からしたらどこでも清潔そうなんだけど。二人部屋トイレ外５０ユーロ。ローマで同じ条件だと最低６０はするから、たしかに安い。とりあえず予約して、もっと安いところ（なんてあったら）を探す予定。