イタリアいなかまち暮らし

今朝から風が狂ったように吹き荒れているカンポバッソです。
今日は今年の休日に外出して撮った写真を。

６月ごろ、毎年恒例のバーベキュー。BOJANOからCIVITA SUPERIOREへ行く道を、CIVITA SUPERIOREは無視してどんどん上に上に進んでいくと、原っぱがあって、木陰に固定されたテーブルと椅子が３セットくらいある。月曜日に行くと誰もいない、隠れ家的な場所だ。そうそう、ワラビ摘みで紹介したのと同じ場所。




自家製焼肉のタレで焼肉。食べかけで汚くてすみません。


毎回羊を連れた同じ羊飼いのおじさんに出会う。


イタリアの牧羊犬。ピレネー犬ジョリーによく似ているが、一応、「マレンマ・シープドッグ」という由緒正しいイタリアの血統があるらしい。あちこちで見かけるこういう半野放しの牧羊犬は雑種かも。この種に関しての笑い話で、羊と間違えて食べちゃったとかいうような話がある（例によってカラビニエリが）。


９月始め、夏も終わってしまうからイタリアの澄んだ海を堪能したいと夫に要求すると、GARGANOに連れて行ってくれた。イタリアの地図をブーツとして見ると、ハイヒールの上のかかと部分にぽこっとマメみたいのがあるが、その部分。

Viesteって町



さて澄んだ海を堪能するはずが・・・

ちょっとにごっている。


青いは青いんだけど。

遠くから見ても、絵の具を溶かしたように透明感のない色。

「場所が悪い」と夫に怒っていたのだが、夫は「日が悪い」と。透明な日もあればにごった日もあるそうな・・・私は２夏前に行って透明度に感動した、CILENTO国立公園の海だったら確実に澄んでたと思ったんだけどなぁ・・・。

けっきょく海にはつかったけど早々に引き上げた。昼ごはんはROSTICCERIA（おかずやさん）でメランザーナ・パルミジャーナ（揚げたナスにトマトソースとモツァレラが乗ったオーブン焼き）とポテトフライとカポナータ。全部野菜料理のクセに油っこい料理で、満足（笑）


GUARDIALFIERAの人口湖。車でうろうろしてるとなかなかきれいな夕暮れに行き当たった。


このあと湖畔のレストランに行った。
（またパスタさんの日記を参照）

実はこの記事を見る前も、周りからおいしいといううわさは聞いていて、行かなきゃと思って３回ほど実際に行ってみたものの、閉まってたり、貸しきりパーティしてたりで・・・。今度はマジで行こうと思って、とうとう予約して行った。

確かにおいしかった！！またパスタさんの記述を参考に、キタッラと、ルッコラとバルサミコの牛フィレを試したら最高だった！メニューを見てもこの店は牛フィレに特化しているなと感じたけど、お肉はフォークで切れるほどやわらかいし、単にバルサミコをかけたんじゃなくて、バルサミコベースのマイルドなソースになっている。バルサミコそのものだとちょっときついのでこれはとても私好みだった。キタッラは自家製で、具がいろいろ入ってるくせに絶妙なバランス。前菜のオイル漬けやサラミ類も、全部手作りっぽかった。満足！

この牛肉の質はモリーセでは見つけられない。家でするなら大きなスーパーで時々売っているアルゼンチン牛を買うけど、普通のレストランにはこういう上質な肉は置いていないし、人々も牛肉文化が深くないのか、みんなウェルダンで食べたがる。フィレンツェやミラノなどの牛ドコロが同じイタリアにあるとは思えない。
この店はその点では間違いなく牛のプロ。熟し加減もレア加減もパーフェクトでした。

ちなみにもう一つ牛がおいしい店にCAMPOMARINO町のNONNA ROSAがある。これは炭焼きグリルステーキでここも非常に質の良い牛を使っている。これもこの辺では手に入らない質の牛、北から買っているんだろうか。