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カテゴリ:旅行・レジャー
ニセコは3泊滞在して2日間スキーをしたが、ずっと雪だった。どんよりと暗く曇って雪で視界は真っ白。スキー、スノボが不可能ということもなくリフトも通常運行していて、日本人スキー客はみんな気合いれて滑っていたのだが。
どよーん 端の黒いのは非正規防水カバー(ディカパック)のせい ナイターのほうが雪面が見えやすい。さすがに夕食後までする気はなかったけど。 とにかく寒い。若かったらともかく、この歳になると、無理やり寒さに耐えて元を取るほどのガッツが無い。年上の夫はもっとだし、ヤツにはさらに「鞭打ってまでスキーしても楽しくない、バカンスをエンジョイしてることにならない」というイタリアンソウルが流れているので余計だ。 それに真っ白で地面の凹凸が見えないうえに、あっせつ(変換できん)されずにデコボコが多いので思わず足を取られてやりにくい。上級者コースも内地ではコブなところがこちらではあっせつされないもこもこの雪で、コブよりはやりやすくて楽しいのだが、中級コースはあっせつされていたほうがいいと思う。あっせつしないのはどっちかというとボーダー向けか? 夫に初めてのニセコパウダーの感想は?と聞くと、「なんか・・・もうちょっと重い雪のほうがいいかも」と贅沢なことを言う。 そんな感じで寒さと滑りにくさのために、結局1日にリフト4、5回乗っただけだった。後は休憩所に入り浸る。 初日、昼食にいったんスキー場を離れてペンションに戻ると主張されて、あまりの主張に負けて着いていった。夫の言う理由はとにかくスキー靴を脱ぎたいことと、スキー場外に出たら食事も安く出来ると思ったこと。日本では普通そんなことは割に合わないと反対してけんかになったけど。 結果はペンションの周りは食事をするところなど何もなく、スキー場の周りにはなんかかんかあるのだがピンとくるものもなくそう割安でもないし、結局スキー場近くまで行くならスキー靴で行くしかなく、同じ苦労になるのでどうせならスキー場に戻ることにして、私は夫のすることがとても解せなくて不機嫌で半日くらい楽しくなかった。 レストハウスをハシゴして幸い見つけたのが、靴を脱いで畳に上がれる一角。スリッパも用意されている。ああこういうのがあるから日本のスキー場はすばらしい。私はこういうのがあると思っていたのだが確信がもてなく、午前中に一度入った休憩所にも無かったので強く主張できなかったが、やはりあるとこにはあったのだ。最初に見つけていたら一旦帰ることもなかったのに!!スキー場案内図にはぜひ休憩所に「靴脱ぎコーナーあり」という印をつけて欲しい。 「キングベルヒュッテ」の座敷コーナー。畳があるって、幸せ。 いままではがんがん滑る派だったので一度靴を脱いだらもうだるくて滑る気をなくすと恐れて近づかなかったコーナーだが、とにかく靴を脱ぎたい夫に影響されたのか、年のせいか、天候のせいか、滑る気なくしても結構モードである 結局初日も二日目もそこでボーっと雪を眺めていた時間のほうが長かった。ペンションの部屋は窓が小さい上にすりガラスの上にそれを無理やり開けて見えるのは雪の壁で景色など何も見えないので、それよりはましというだけ。これもまあバカンスをのんびりすごすと考えれば悪くない。 二日目の昼食に、下調べで「密かな穴場」と言う評価を見つけた「望羊荘」に行ってみた。行きかたがちょっとややこしくて、リフトを降りたら見えるのだがちょっと上のほうにあるのでもう一つリフトに乗って坂のきつい上級コースを滑り降りるか、リフト降り場から登るかしかない。 穴場と言うのは要は上級コースを滑れる人か坂を上る体力のある人しかこれないってことか。先にも述べたように上級でもコブがないのでそれほど苦もなく「きゃーこわいー」などと言ってるうちに下につく。というもののモコモコの雪の中でこけて危うくスキー板をなくしかけた。 「望羊荘」はこじんまりとして、メニューも他の休憩所と比べると割りと安め。コーヒーなんか200円で、他だと400円はするので自販機のお世話になっていたがここではしっかりお店のを飲んだ。店の真ん中に炭ストーブがあって、食後はずっとその前に陣取っていた。 ちなみに「オーストラリア人に人気の店」らしいが、ニセコはどこに行ってもオーストラリア人に人気である。 名前はニセコの目の前に見える壮大な「羊蹄山」を望む荘という意味だが何しろ天候のため真っ白で何も見えない。宿泊も出来るようだが、ゲレンデ内にあるので夜最後のリフトがとまったらもう出かけられない。ていうかここに戻る最後のリフトを逃したらどうするのだろう。スキー場の人に泣きついてスノーモービルで送ってもらうのかな・・・。 我々のニセコの宿はツアーに含まれた(選べる)ものだったが、岩風呂温泉があり、なかなかの内容の食事で、スキー場からはちょっと離れててシャトルバスを利用しなければ行けないがなかなか割のいい宿だった。食事は来るときに何の説明もないものの、ちょっと珍しい山菜がたまに混じってたりして、無理やり聞き出したところ「ウド」と「らくよう」と後一つ名前を忘れたけどそういうものが入っていた。内容は魚あり肉あり野菜あり、和風あり洋風ありで、ペンションにしては大ごちそうで、おいしいんだけど、ご飯と味噌汁以外のすべての料理がつめたかったのはどうか。 あと、ご主人がすごく感じ悪かった。俺この仕事イヤって雰囲気ぷんぷん。そして客にため口とかもうとおりこして学生を引率する先生のような態度だった。 小樽と札幌の宿はインターネットで見つけて予約して行った。両方ホステル形式で、共同キッチンがついているが、両方とも経営者家族が使っていた。食堂も思いっきり経営者家族の憩いの場である。一応客が使っている時間帯は使うのを避けてくれているみたいだが。イタリア、と言うかヨーロッパのホステルの共同キッチンは客しか使わないし、こんな形態初めてである。人の台所をお借りしているような肩身の狭いような、ちょっと間の抜けた感じであまり居心地の良いものではなかったが、調理に必要なものがすべてそろっているのが利点であった。イタリアのホステルには包丁すら置いていないところもあったから。 北海道の人はみんな親切で、特に小樽はホステルがちょっと中心から外れたローカルな場所にあったせいか、よくその辺で夫と道でしゃべってるだけで道に迷ったと思われて声をかけてくれた。しゃべり方もこっちが戸惑うほどズケズケ(失礼!)してて、カラブリアとかで迷ったような気分。 しかし寒かった。当然だけど。夜は外歩きしててもつらいとしか思えない。建物に入ったら暑いんだけど。若いころ行ったときはそんなにつらいと思わなかったんだけど、年のせいか。みんな寒い中雪かきとかしてて大変そう。北国に住んでる人ご苦労様です。 あと道歩いてて滑りまくった。外歩きに履いてたのはスニーカーなんだけど。たまらず靴に装着する滑り止め(千円くらい)をローソンで買ったけど、それでも気を抜くとずるっといく。一番のダメージはスキー靴でスキーを抱えて歩いてて、こけて氷の上で尻を打った上にスキーが落ちてきたこと。10分ほどの回復期が必要だった。 「俺はカナダ生まれだから」と自信満々だった夫も何度かこけていた、アホ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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