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カテゴリ:栄養雑学
ミネラル
ミネラルは元素です。この地球上に存在する元素そのものが私たちの体内に存在しています。 必須ミネラル ミネラルと人問の健康の関係についての研究は、科学の最先端で日進月歩的に進歩中です。人問が生きていくのに、もしそのミネラルがないと、肉眼や顕微鏡でみるとわかる形の異常をおこしてしまうミネラルを必須ミネラルと呼びます。今のところ以下の8つが人間の必須ミネラルといわれます。 亜釦、鋼、クロム、ヨウ素、コパルト、セレン、マンガン、モリブデンクル 良く知られたミネラルに鉄(不足すると貧血)とかカルシウム(不足すると骨がもろくなります)があります。生体中の元素を調べてみると、ほとんどは、酸素、炭素、水素、窒素です。この四つで全体の96%が占められまから、そういう意味では蛋白質も脂肪も糖分もこの四つの元素で成り立っています。 元素と区別してミネラルというときは、この四つははずして考えます。残りの4%の元素のうち9割を占めるミネラルがカルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウムの7つです。この7つを多量元素(マクロミネラル)と呼びます。残りの1割がグンと量の少ない、しかし大事な働きをしている微量ミネラルです。これらはその構造上の陽子や中性子のまわりをまわっている電子のやりとりを通じて、エネルギーの移動がズムーズにできるので、生体の中で大事な働きをしている無数の酵素にくみこまれて、ぞの活性度を左右しています。マクロミネラルのうち、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マクネシウム等は血液など体液の中で電解質として存在して、その酸・アルカリのバランスを保ったりする上で大事な働きをしています。 私たち人間の肉体は基本的に蛋白質の代謝がその中心になって、時々刻々と変化しています。その変化の中で体温も維持され、活動のエネルギーもうみだされます。その変化は、数千とも数万ともいわれる酵素が媒介するから可能なのです。酵素が働けるのはミネラルを中核にもち、その電子のやりとりで活性化されているからに他なりません。 しかしミネラルの中には、私たちの体に有毒なものもあります。よく知られているものは、水銀、カドミウム、鉛、ヒ素、アルミニウムです。これらは主として脳・神経系に有害です。この他、ニッケル、ベリリウムも有害ミネラルに分類されます。少なすきては生きていけない必須ミネラルでもそのほとんど一定量以上、つまり過剰に体内にあると有害です。有益か有害かはある意味では程度問題です。それでは、各ミネラルの働きを見てみます。 ナトリウム 血液や細胞外液に多く溶けており、細胞の新陳代謝代謝を活発にするとともに、体内の水分の調整をしています。筋肉の細胞が神経の刺激で運動する時は、瞬間的にナトリウムか細胞の中に入ってきて、その分カリウムが細胞の外に出ます。普通はナトリウムポンプのシステムか働いて、ただちにナトリウムを細胞の外に汲み出すのですが、それが何らかの事情でうまくいかないと、細胞内のナトリウムは水分を呼び込むので、細胞内に水分が多くなってしまい、むくみの典型的なパターンです。もし、それが血管の細胞ですと、血管が水膨れで厚くなるので、血管の内腔を狭くしてしまい、高血圧のもとになります。ナトリウムポンプが正常に働くには、細胞内にマグネシウムが十分にあることが必要です。 ナトリウムは、カリウムと対抗的かつ相対的に働いて、神経刺激の伝達をする場面でなくてはならないミネラルです。カリウムが神経や筋肉の興奮をさせる働きをしますが、ナトリウムはこの興奮をととのえる働きをします。ナトリウムは食塩から十分に摂れるので、通常は不足するということはありません。代謝の調節は副腎皮質ホルモンがしています。排泄は90%が尿からで残りは汗からでます。高ナトリウムは胃ガンを誘発することもわかっています。 食塩にとてもよく含まれています。人間の食事の多くは塩っ辛いことが多いので、人間の食事を動物に取らせることがいけない理由の中に、このナトリウムの摂取過多が問題視されています。 カリウム K カリウムはナトリウムとセットで考えられる事が多く、細胞内液に多く含まれているミネラルです。ナトリウムと対抗しつつ相補的に働いて筋肉や神経の働きを正常に保つのに必要です。不足すると筋肉の収縮.弛緩がうまくいかなくなり、脱力感が生まれてきます。 心臓の筋肉中に不足してくると、心繊発作のもとになります。消化器に不足をすると、腸管の運動麻痒から便秘のもとになります。 (長期不足は下痢をおこし、ますますカリウム不足を招き悪循環になります) こうなると月経困難、頭痛、視力障害、貧血のもとになります。 血清中にカリウムが多くなりすぎると尿毒症をおこし最後は心停止を招きます。カリウムは、糖代謝(インシュリンの合成に不可欠)と蛋白代謝(蛋白質合成に必要)になくてはならない大事なミネラルです。緑黄野菜や果物に多く合まれています。緑青野菜はカリウムだげでなく他のミネラルやビタミンも多く含んでいます。 カルシウムCa 細胞外液に多いミネラルです。 歯や骨をつくるミネラルとしてよく知られています。神経の伝達や筋肉の収縮、ホルモンの分泌にも関係しています。マクネシウムと対抗的かつ相袖的に働きながら大事な役剖を果たしています。 カルシウムの摂取量がイギリス人は多く日本人は少ないためといわれます。食品中のカルシウムはリンと結合していることが多いので、腸からの吸収率がよくありません。 せっかくとっても吸収されないのでは何もなりません。サプリメント(栄養補助食品)や電解イオン水で毎日の補給をした方がいいミネラルの1つてす。 血中のカルシウムが不足してくると、血液が酸性に傾こうとします。 そうなると副甲状腺のホルモンが日動的に血液中に流れ出し、その働きて骨からカルシウムが血液中に溶け出して、血中のカルシウム不足を補い、酸化カルシウムなど食事からの摂取量の不足がつづいても血中濃度ではわかりません。血液中のカルシウムが不足すると自動的に骨からカルシウムが落けてバランスをとってしまうからです。しかし、毛髪診断ではその異常を検査することができます。 効果の箇条書き 骨の組織をつくり維持をしている。 酵素の活性化を働きかける 精神の安定に機能する 鉄の代謝に機能する 心筋や筋収縮の機能に関与する 細胞の結合に関わる ホルモンの分泌や酵素の活性化に働く 欠乏症箇条書き クル病・骨粗鬆症・歯痛・筋力の低下・何度の骨や筋肉の症状 神経過敏・いらいらなどの神経症状 抵抗力の低下。高血圧・動脈硬化・アレルギー症状等の各種症状 高カルシウム カルシウムの大量投与を続けていると、毛髪分析のグラフのカルシウムの量はふえてきます。カルシウム欠乏が続くと、骨からカルシウムが溶けだして血中カルシウム濃度が高くなり毛髪分析も増えます。この時副甲状腺(上皮小体)ホルモンが仲介役をするので、副甲状腺自体が病気になっても、このホルモンが血中に溶け出し、骨からカルシウムが溶け出すことがあります。アルミニウムの摂取量が多くなっても副甲状腺を刺激して同じようなことがおこります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.07.09 21:59:10
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