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カテゴリ:栄養雑学
宮崎では牛・豚の口蹄疫の被害が収束するような時期ですが、20万頭以上の動物が食べられることなく、処分と言う名目で殺されて埋められているのは少し悲しいです。同じだけ命を奪うことになっても、「食べる」行為は何か感覚が違うもので、それだけ命に供養をしていると思うのかもしれません。ただ命を奪うのはなんだか気が引けます。
さて、国産の牛はサシが入っている物が高級として流通しています。一般に外国産の牛肉は赤みでサシが入っていませんね。これは、筋肉に脂肪が入るサシの状態は健康状態として異常な出来事です。しっかり管理された牛舎で作り出すのがサシ入りの牛肉で、海外の牛肉は広い牧場で放し飼いの状態であるイメージを私は持っています。 このサシが入るのは、ビタミンA不足により可能です。極端なまでにビタミンAを減らして育てます。気を抜くと命を落とすほどこの栄養不足を作り出すのです。ですから、大量に育てることができず、管理をしっかりした牛舎で育てます。それでも、ビタミンA不足・・・つまり栄養不足の牛を育てています。 ビタミンAが不足するとどうなるかと言うと、目が見えにくくなる夜盲症が有名ですが、粘膜に関係する栄養素でもありますので、免疫力が弱くなることもあります。もしかすると今回の口蹄疫の拡大もこれが関係しているのかもしれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.07.19 17:42:34
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