コンサルを上手く活用する
今日は昼過ぎまで社内にて某業界調査。(某企業様の新規事業進出に伴う外部環境調査の一環)気がつくと午後の打ち合わせ時間直前になっており、昼食抜きで打ち合わせへ出掛けるはめに・・・。(最近、数名の方から体格がよくなったね!とイヤミを言われ出したので、たまにはメシ抜きもよいか)本町の大阪産業創造館にて運営されている「あきない・えーど」の専門家派遣事業への依頼があったため、依頼元の企業様と初顔合わせ。この専門家派遣制度は、専門家が(1)企業様の優先課題を明確にし、(2)企業様と専門家が一緒になって悩みを共有し、(3)一つずつ課題を克服しゴールを目指すというもの。専門家自体は、年に1回?事前に自己申請した専門家の中から書類審査、面接などを歴て、各分野別に登録されている。企業様はHP上から自社の課題解決を依頼したい専門家を選定するもよし、課題自体をあきない・えーどに投げかけ適切な専門家を選定してもらうもよし、といった方式。企業様の負担は12,000円/回。それとは別に国と大阪市が別途費用負担をして、コンサルタントフィーの総額として36,000円/回が支払われる。1回の時間制限はないが、通常3~4時間程度が多いようである。依頼事項を元に、企業様とコンサルタントとの話し合いの上で、全体支援スケジュールと訪問回数を決定し、進めていく。一般的にコンサルを利用すると結構な額になるケースが多い。自社の課題などが明確になっていない場合や、コンサルの技量に不安がある場合などは、この手の行政支援を利用するのもよいのではないだろうか?(ただし、地域によってはスキルも実績もないコンサルタント?が対応する場合もあるので要注意ではあるが・・・)本日は、依頼企業様の課題と支援内容の確認、スケジュール調整を行った。依頼企業様は、以前、別の企業様を支援している際にお会いしたことがある方で、その時の支援状況を見られて、自社の件も依頼されたいと思われたようである。粗方の課題が判明したところで、私の経験則などを元に支援内容を決定していった。後は企業様とあきない・えーど事務局との契約が成立すれば、実施となる。(早ければ11月終盤にも実施か?)夕方からは、本町のデザイン事務所様にてコンサルティング2日目。(前回の内容については過去ブログを参照)先日の簡易成熟度診断の残りの項目を確認していくことから始めた。(この手の宿題を依頼していても実施されていない企業様もあるのだが、本日は完璧!!)経営層と現場レベルで同じ事象に対しても認識が違うことや、参加者間での情報共有状況なども確認できた。その後、さらに宿題でお願いしておいた自社の特徴(強み、弱み、気になる外部環境など)を一人一人順番に読み上げつつ、カード出しをしていただいた。ポストイット1枚に一つのことを箇条書きしていただき、それと同じ(あるいは類似した)カードを持っている人は読み上げた後に出す。これを繰り返していき、全参加者で自社のSWOT分析を行っていく。今日のところはあまり止めることはせず、比較的自由に意見出しをしていただき、必要に応じて深掘りをしていった。内部環境が一通り出そろったところで、本日の時間切れとなった。本日の成果物は私の方で持ち帰り、デジタル化していくと共に、次回の関連付けに向けた補足確認を行わせていただくこととした。本日のコンサルが終わった時点で、社長様から指示を受けた社員様が徐ろに大量のビールを・・・。参加者全員を交えて、ちょっとした懇親会を開催。非常に若い会社様なので酒が入ると、盛り上がること盛り上がること。コンサル中には気がつかなかった意外な一面を見ることもでき、非常に有意義であった。<本日のお薦め書籍>日本語で書いた「経営」の教科書 著者:山崎裕司経営関連の言葉はカタカナ用語が多く、イマイチ分かりにくい(まるで誤魔化されているような感じ)。この本は著者が経営の本質をやさしい日本語で書かれており、日本の会社の実態をよく表している。経営の改善を行う際に良いヒントとなるのではないだろうか。会社のしくみは変えられますか?あなたの仕事の構造改革をITとともに 著者:鈴木貴博/浜口友一企業の経営に問題をもたらしている6つの要素を紹介し、会社の構造改革やITについて、やさしく解説。会社のしくみとビジネスを「見える」化するヒントも満載。むやみなIT導入に反対している私としては、書いていること全てをお薦めすることはできないが、企業の状況を見えるようにするということに関しては勉強になる本。これをヒントにして大掛かりなIT導入前に、EXCELなどの簡易ツールを使ってでも手書きでもよいので、まずは経営の「見える化」を進めませんか?