さっちゃんと９人家族

　　二男Sは二日目のセンターも無事に終えました。

あぁ～～長かった。

 模試もほとんど受けなかった彼は、こんなに長く試験をしたのは初めてだったのかもしれません。
学校から一斉に申し込むので試験会場の中は顔見知りの友人たちが何人もいるというのに、ただならぬ緊張感が漂っていて、

それがたまらんわ～～　、と嘆くS。

ようやく試験が終わって、友人どうして「～～だった」「こうだった」と語り合った時のことです。何の教科か分からないけれど、

「今度のテストはいつもと違うパターンやったし、めちゃビビった！！」
という友人の言葉に
Sは、そうやったんか～～、と思った。だけど、僕はビビるわけがあらへんし～～～

という彼の報告を聴きながら私は思った。

なるほど、何かのために一生懸命準備するということは大抵ある一定のことを繰り返し練習するわけです。

私も本番のために何度も何度も同じ曲を練習します。そこには意識はしていないけれどあるパターンが存在する。

自分の好きなテンポ、自分の弾きやすいボーイング、微妙な音の取り方、動き、音楽的癖・・・
そして練習中もいろんな失敗をしますがそれも一定のパターンがあり、そういう失敗を無くすために何度も練習を繰り返すのです。

ところが本番になると大抵今までやったことのないような失敗をしでかして、そんなことを起こしてしまう自分自身にびっくりしてしまうのです。

それが音楽ダメにしてしまいます。自分が自分でなくなってしまうからですね。どんなことになってもびっくりしない自分にならないと・・・。

Sのように勉強をしない、練習をしないがいいわけではないけれど、刷りこみすぎもいいことではありません。
彼のお蔭でどんな練習をするべきか、よく考えることができました。

だから今日の妹との練習は様々なことをしました。
わざと緩めの弓で弾いてみたり、
反対弓から始めたり
目を閉じて弾きたい曲は目を開けて、
フィンガリングを変えて・・・

なかなかバラエティーに富んだ曲に変化しました。
自分の心もスリル満点です～～

S君、君はとてもいいこと教えてくれました。

感謝！！