カテゴリ:株式投資
<日経平均株価終値>
10,265.98 ▼ 278.24 <今日の相場> 本日の東京株式市場は、米国市場が続落したことや昨晩発表された野村ホールディングスの大型増資に他の金融機関等も続くのではないかとの連想で大幅に下落しました。もっとも、昨日のニューヨークダウは前日比41ドル安(0.42%)と小幅に下落しただけですから、本日の大幅反落の主たる原因は、野村ホールディングスの大型増資を受けて株式市場の需給悪化懸念が急速に高まったことであると言って良いと思います。日経平均株価は前日比278円安の10,265円で取引を終了しています。 野村ホールディングスの発表した公募増資は、現在の発行済み株式総数の約29%に相当する8億株を新たに発行して約5,000億円を調達する計画であり、それだけ1株当たりの株式価値が希薄化されてしまいます。同社は今年3月に2,779億円(約7億株)の公募増資を実施したばかりで、その際にも約35%の株式価値の希薄化を伴いました。3月と今回の公募増資を合わせると実施前(今年2月)からみて約83%もの希薄化となるため、株主や投資家の厳しい視線を受けていることは間違いありません。 本日の同社株価は、朝から売り気配を切り下げても全く値が付かず、大引けでストップ安比例配分となりました。今年6月に三井住友フィナンシャルグループが29%の希薄化を伴う大型増資を、7月に みずほフィナンシャルグループが34%、大和証券グループ本社が31%の希薄化をそれぞれ伴う大型増資をすでに実施しているため、すぐに同規模の増資が続くとは思いませんが、今回の野村の9月決算直前という発表時期も含め、株主や投資家に対する発行企業側の配慮が望まれるところです。 本日は「野村ショック」とも言える下落相場となりましたが、問題はこれが一過性の下落かどうかです。本日の野村株は大引けの比例配分で891万株の売買が成立したものの、7,178万株の売り物を残しており、来週初も売られる可能性が高いと思います。ただ冷静に考えれば、増資は野村固有の問題であり、銀行がBISの自己資本規制が強化されれば増資可能性大というのは規定路線です。したがって、海外市場の堅調と円高一服という外部環境が続けば、来週は買い直される展開になると考えています。 (チーフ・ストラテジスト 羽賀 誠) データはマネックス証券によります。advance333@excite.co.jp TOPIX 922.67 -27.53 -2.90% 09/2515:00 日経平均 10265.98 -278.24 -2.64% 09/2516:00 日経平均先物 10310 -150 -1.43% 09/2515:10 東証2部指数 2259.02 -15.05 -0.66% 09/2515:00 日経JASDAQ 1244.42 -4.62 -0.37% 09/2515:11 マザーズ指数 460.55 -5.56 -1.19% 09/2515:00 ヘラクレス総合 606.62 -5.32 -0.87% 09/2515:11 米ドル/円 90.20-22円 09/2523:13 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.09.25 23:48:24
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