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2010.01.23
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NASDAQ 2,205.29 -60.41 -2.67% 01/22
NYダウ 10,172.98 -216.90 -2.09% 01/22
SP500 1,091.76 -24.72 -2.21% 01/22

1月22日(ブルームバーグ):欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。 (債券、商品相場省略)

◎外国為替市場

 ニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロと円に対し下落。オバマ米大統領が金融機関のトレーディングを規制する計画を提案したことで、米資産への投資が減るとの観測が広がった。ドルは対ユーロでは前日、昨年7月以来の高値を付けていた。

 円は週間ベースで、すべての主要通貨に対し2週続伸した。オバマ大統領の金融規制案や中国の景気過熱防止策への懸念で世界的に株価が下落し、高金利資産への需要が後退している。ポンドは対ドルで3日続落。12月の英小売売上高の伸びが市場予想を下回ったことが嫌気された。

 トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメンツのシニア為替アナリスト、オマー・エシナー氏は「ホワイトハウスとウォール街との緊張の高まりで、ドルの上値は引き続き抑えられる可能性がある」と指摘。「不透明感が株式やリスク志向、ドルに重しとなりつつあり、それが結果的にユーロ高につながっている」と述べた。

 ニューヨーク時間午後4時9分現在、ドルはユーロに対し前日比0.4%安の1ユーロ=1.4140ドル。前日は1.4084ドルで、その日は一時1.4029ドルと、昨年7月30日以来のドル高水準を付けた。ドルは対円では0.6%下げて1ドル=89円87銭(前日は90円43銭)。一時は89円79銭と、昨年12月18日以来の安値を付ける場面もあった。ユーロの対円相場は1ユーロ=127円8銭(前日は127円37銭)。


◎米国株式市場

 米株式相場は続落。この3日間での下げは昨年3月以来で最大となった。オバマ大統領の金融規制計画を嫌気し、銀行株が下落。インターネット検索大手グーグルの決算も失望の売りを誘った。

 銀行大手バンク・オブ・アメリカ(BOA)が売りを浴び、S&P500種の金融株指数は3.3%低下。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の再任承認が不透明なことも、銀行株への重石になった。グーグルも安い。同社の2009年10-12月(第4四半期)決算は、売上高が一部のアナリスト予想を下回った。鉄鋼米最大手のUSスチールも値下がり。ゴールドマン・サックス・グループが、中国政府の成長抑制策は金属メーカーに打撃を与えるとの見方を示したことがきっかけ。

 S&P500種株価指数は前日比2.2%安の1091.76。昨年10月以来の大幅安となり、年初からの上昇分を帳消しにした。過去3日間の下落率は5.1%。ダウ工業株30種平均は216.90ドル(2.1%)下落の10172.98ドル。

 ホランド(ニューヨーク)で40億ドル以上の資産運用を監督するマイケル・ホランド会長は、「バーナンキ議長は米経済にプラスの存在として受け止められている。同議長再任をめぐる不確実性がこの日の売りを加速させた」と指摘。「これに中国経済や米政府の銀行たたきが追い打ちをかけた」と述べた。

 アルミ生産最大手アルコアが11日に第4四半期決算を発表して決算シーズンの幕を開けて以降、S&P500種は4.8%下落。ブルームバーグがまとめたアナリスト調査によると、同指数構成銘柄の10-12月期は前年同期比73%増益が見込まれている。

銀行株が安い

 モルガン・スタンレーは5.2%安。BOAは3.7%値下がり。ゴールドマン・サックス・グループは4.2%下落。S&P500種金融株指数はここ2日間で6.1%下げ、2日間の下げ幅としては昨年9月以来の最大となった。

 オバマ大統領は前日、金融機関のリスクテークを抑制し、金融危機の再来を防ぐため、機関の規模およびトレーディング活動に制限を設けることを呼びかけた。

 議会で検討中の金融規制改革に加えられるこの提案は、特に銀行に対して、自社の利益を追求する自己勘定トレーディングの運営、およびヘッジファンドやプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社の経営や投資を禁止するもの。

 メレディス・ホイットニー・アドバイザリー・グループの創業者でアナリストのメレディス・ホイットニー氏は、オバマ米大統領が提案した金融規制案が議会を通過すると予想。これにより、金融機関のトレーディング収入は「激減する」可能性があるとの見方を示した。

 アルパイン・ミューチュアル・ファンズのケビン・シャクノフスキー氏は「米政府は銀行と交戦状態にあるとの見方から、金融株の空売りが急増した」と指摘。「金融株は今年、政治のスケープゴートにされ、11月の中間選挙まで銀行株の保有は実に厳しいだろう」と述べた。

「市場に大混乱」

 上院民主党のバーバラ・ボクサー議員とラス・ファインゴールド議員が、バーナンキ議長の再任を支持しないと表明したことを背景に、金融株は下げ幅を拡大。FRB議長の2期目は2月1日から。

 ジュリカ・ミルズ・アンド・ケイファーの最高投資責任者(CIO)、カール・ミルズ氏は、バーナンキ議長が承認されないとなると、「市場に大混乱を来すだろう」と予想。「知らないFRB議長よりは、知っているFRB議長の方がましだ。今の政治的環境においては、何事も確実ではない」と述べた。
bloomberg
http://www.bloomberg.co.jp





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最終更新日  2010.01.23 17:54:27
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