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テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:Jazz
【送料無料】Keith Jarrett / Charlie Haden / Jasmine 【CD】 Keith Jarrettにデュオアルバムが少ないとは、このアルバムのライナーノーツを読むまで気づきませんでした。 一方のCharlie Hadenは、ライナーノーツによれば、デュオの名手で、たしかに僕の知る限りでもずいぶんあります。 Keithが書いています。 Charlieの自伝映画『Rambling Boy』の取材か何かで、会った二人が、三十年前のアメリカン・クァルテット以来、ほんとうに久しぶりに演奏してみようという話になったそうです。 そして2007年の3月、Charlieの奥様でプロデューサーのRuth Cameronとともに、CharlieはKeith Jarrettの自宅へ招待されました。 ちなみにいまやスタンダードにさえなって、Stan Getzの遺作『People Time』Disc2のトップを飾る`First Song (For Ruth)`のRuthは奥さんのお名前です。仲がいいんですね。 自宅スタジオのピアノはアメリカン・スタンウェイでちょっとファンキーなんですけど・・・、とKeithは書いていますが、ピアノの音だけでなく、Keithが座って弾いている椅子がきしむ音が聞こえたりしています。 制作会社が手配する録音ならスタッフがあれやこれや考えて雑挟音を入れないよう、手を尽くすはずですが、そんな準備もそこそこにして、とてもintimateな状況で録音されていることが、音を聴いていても伝わってきます。 Keith Jarrett キース・ジャレット / Koln Concert 【CD】 ソロピアノの奇跡とも称される 『Koln Concert』が、本人の都合でコンサートをキャンセルし、その日のうちに再度ブッキングされて収録された産物であったように、Keithはここでも一回性というジャズ特有の特徴のために、多少の不都合は閑却しています。 ただ、それだけではなく、この録音は彼らの音楽がいまこの時代、この時期に演奏されたもので、Keithがライナーノーツに書いているように、「音楽もそしてそれを聴くことも死に瀕している」いま、こうでもしないと音楽は作れない、こうすることで少しでも音楽を生き返らせることができると信じて演奏に臨んだのです。 このアルバムにはその失われてゆくかもしれない音楽の、懐の深い音が記されています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.06.02 10:20:36
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