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• 泣いて法務大臣を斬る

  　たった二言大臣がついに詰め腹を切らされた。権力の座にある人は常に輿論から批判を受けるのは当然だとして、今回のことに限っては擁護する声は少ないようだ。まさに口は災いの元。　前任者が弁護士で本来適任と考えられての人選だったのだろうが、それが結果的に躓いてしまったので菅総理は法曹界とは無縁の人材をあえて選んだのかも知れない。　トップに立つ人は全てを悉く知り尽くしている人ばかりではないと思う。特に日本社会では細部はそれぞれの部署に任せて専ら音頭取りに徹する人がリーダーに適しているようだ。そう言う意味では適任と考えたのかも知れない。ただ、あまりに口の軽い人であった。　菅政権は呉越同舟政権だ。自民党から旧社会党まで本来相容れないほど意見が異なる政治家の寄り合い所帯。国政を担うに十分な経験を有している人も少ない。民社党にすれば人が育つまで長い目で見て欲しいというところだろうが、国政は待ったなし。甘えは許されない。　与党の難局は当分続くそうだ。菅総理の庶民的人物像が壊れ、神経質で独善的な面がマスコミで強調される。難問が次々と起きて政治主導の看板どおりには適時の判断が追いつかず、諸事先送り。「与党はこんなに忙しいとは思わなかった。」とこぼした声も聞こえた。　良かれ悪しかれ、日本国の将来を舵取りする責めを負う与党。自分の議席を守ることだけでなく、国民のことも忘れないでもらいたいものだ。

  2010年11月23日

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• 文民統制の新定義

  旧：文民統制・シビリアンコントロール（Civilian Control Over the Military）とは民主主義国における軍事に対する政治優先または軍事力に対する民主主義的統制をいう。すなわち、主権者である国民が、選挙により選出された国民の代表を通じ、軍事に対して、最終的判断・決定権を持つ、という国家安全保障政策における民主主義の基本原則である[1]。 軍については、一般的に最高指揮官は首相・大統領とされるが、これは、あくまでも、軍に対する関係であって、シビリアン・コントロールの主体は、立法府（国会・議会）そして究極的には、国民である[2]。このため、欧米では、その本質をより的確に表現するPolitical Control（政治的統制）、あるいは、民主的統制・デモクラティックコントロール（Democratic Control Over the Military）という表現が使われることが、より一般化しつつある。（Wikipedia）新：文民統制・シビリアンコントロールとは民主党政権下において、主権者である国民であっても、暴力装置たる自衛隊に寛容な態度を示し、あるいはこれに協力的なものについては、その発言・意見の表明については、選挙により選出された国民の代表を通じ、国家が統制する権限を持つ、という国家安全保障政策における民主党の基本原則である。　すなわち、反政権的な主義思想についてCivilianを統制すること。

  2010年11月22日

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• 任命責任

  「９月１７日（の内閣改造の際）新幹線の中に電話があって、『おい、やれ』と。何をやるんですかといったら、法相といって、『えーっ』ていったんですが、何で俺がと。皆さんも、『何で柳田さんが法相』と理解に苦しんでいるんじゃないかと思うが、一番理解できなかったのは私です。私は、この２０年近い間、実は法務関係は１回も触れたことはない。触れたことがない私が法相なので多くのみなさんから激励と心配をいただいた」　柳田法務大臣の軽口は真実でもある。本人すら疑問を持つ人事。尖閣問題など現在日本が抱える諸問題への対応は素人法相には手に余るだろう。しかも政治主導が看板の政権。支離滅裂の対応になってしまったのは無理もない。法務大臣の責任は重大であるが、本人すら認めている適格性のない人物を任命した総理の責任はもっと大きいと思う。罷免やむなし！

  2010年11月21日

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• 司法修習生の給費制度

  　司法修習生に対する給費制度が廃止され、研修期間中の費用を貸与する制度に切り替えられたことから富裕層しか法律家になれないとして法曹界の反発が強く、民主党もこれを受けて給費制度の復活を準備中とか。　裁判員制度が設けられた理由は、法曹界の人材は一般社会から遊離した世界でのみキャリアを重ねているために、その判断には日常感覚や常識にそぐわない点があるという反省があったはずだ。そういう問題認識を持ちながら他方では司法修習生だけが生活の不安もなく自分の専門性を高める実務訓練を受けることが保証されるのは何故か。例えば何故研修医にはそういう制度がないのか。税理士であろうとエンジニアであろうと、自分の人生を切り開くにはそれなりの投資を必要とする。「富裕層でなければ○○になれない」という筆法は多くの職業について云えることではないか。　なぜ司法修習生について給費制度が必要なのか。既得権にしがみついているだけではないのか。随分と虫のいい話だ。

  2010年11月20日

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• 無理が通れば・・・

  　アジア大会についての報道はできるだけ見ないようにしている。スポーツマンシップとは無縁の国で国威発揚を助勢する政治ショーかと思えてくる。歴史的背景や尖閣諸島をめぐる紛争からとりわけ日本に対する反感がスポーツの場にも出てくるのだろうか。　話せば分かる、人間は生まれながらの悪人は居ない、などという教えを疑いたくなる昨今の様相だ。　中国は広大な国土と豊富な人的・物的資源に恵まれているが、同時に多くの問題を抱えている。急速な自由化・民主化は国の存立をも危うくするという判断なのだろうが、それが周辺諸国を巻き込む状況は迷惑千万。迷惑な隣人というと騒音おばさんを連想するが、なんとか折り合って行く選択肢はないものか・・・

  2010年11月19日

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• 教育不毛の時代

  　昨日の英会話教室で、話題は「最近の子供は・・・」　日本での「いじめ」や「学級崩壊」について話が出たら、講師ブリタニ曰く「アメリカもそうだ。」という。あちらでも学校で教員が聞き分けの無い子供にペナルティを与えると、父兄から猛抗議を受けるという。どうしても対応は甘くなるので子供は益々図に乗って言う事を聞かなくなる。やむなく校長が自宅謹慎を命ずると、「学校に行かなくて良い。」と子供は喜ぶだけで効果が無い。中学生以上になると武器を持ち込んで喧嘩をする。特に、18歳になれば社会的にも成人と見なされるのでやりたい放題で手に負えないという。　アメリカの中学校以上は、教員が自分の教室を割り当てられていて、生徒が自分の選択した科目の教室を毎時間渡り歩いて授業を受けるシステムだそうだが、当然途中で逃げ出す生徒も多い。いじめも多発していて、大変だということだ。　洋の東西を問わず人間が集団を作ればその中では何らかの軋轢が生じる。それを乗り越えることで社会生活が営まれている事実はこれまで同様これからも変わらないだろう。群馬の小６自殺事件のように、悲惨な結果になるまで手をこまねいていた学校の責任は厳しく追及されなければならないが、それ以前に家庭での教育力の低下などの背景的な問題もある。あちらでは学校教育に見切りをつけ、親が自宅で教育する例も増えていると聞いたが、遠からず日本でもそういう家庭も出てくるだろう。現に、自宅学習で16歳にして公認会計士試験に合格するなど成果を上げている例もある。その是非はともかく、学校教育では絶対に実現できない快挙だ。　そんなたわ言をわあわあと言い合っているうちに時間は終わってしまった。私たちのレベルでは英語だけでは会話にならない。半分英語半分日本語での雑談。これでええのんか・・・

  2010年11月18日

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• 法務大臣に必要な二つの言葉

  　柳田法相が地元広島市で開かれた法相就任を祝う会合であいさつし、「法相は二つ（国会答弁を）覚えておけばいい。『個別事案については答えを差し控える』『法と証拠に基づき適切にやっている』だ。（答弁すべきことが）わからなかったらこれを言う。何回使ったことか」と述べた。　政治家に良くある失言だ。聴衆の受けを狙って言わなくてもよいことを言う。当然、この発言に対し、野党が噛みついた。自民党の河井議員は１６日の法務委で「国会軽視も甚だしいし、歴代の法相に対する冒涜だ」と強く非難し、審議が紛糾した。法相は当初、「ちゃかしたかもしれないが間違っていない」と釈明したが、自民党が反発して５分近くも審議がストップしたため、「誤解を与える発言をして、おわび申し上げる。真摯な答弁を心がけたい。ご迷惑、誤解を与えてすみません」と頭を下げた。あくまでも自分に対する非難は誤解である。ただ、誤解を与えたことについては自分の責任も否定しないというスタンスだ。河合議員の非難に対抗するには二つの答弁だけでは足りなかったようだ。

  2010年11月17日

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• 裁判員裁判で初の死刑判決

  　横浜地裁での裁判員裁判で強盗殺人などに問われた被告に死刑が判決された。被害者が二人であること、殺害方法が極めて残忍であること、遺族の被害感情が強いことが考慮されての判決である。　裁判員は、死刑の判断に大いに悩んだとのことであるが、そうだろうと思う。生まれて初めて人を裁くことになり、しかも被告の命を奪うべきという結論を出すのは極めて大きな心理的負担であっただろう。裁判員制度に抵抗感を抱く人が少なくない所以だ。　裁判長は判決を言い渡した後、「控訴すること」を勧めたともいう。控訴すれば第二審の結論が同じであっても、死刑を決定したのは一審の裁判員ではないことになり、裁判員の心理的負担を軽減できるという意味だろう。裁判長の心配りかもしれないが、それは如何なものか。　裁判員に死刑判決を出させるのが酷だというならもともと裁判員には死刑判決が予想される事件の裁判に割り当てなければよいはずだ。死刑の結論を誘導しておいてそれを否定する控訴を裁判長が勧めるというのもおかしな話だ。　

  2010年11月16日

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• 中国、スーパーコンピュータの計算速度世界一

  　村田蓮舫行政刷新担当大臣、おめでとうございます。閣下の帰化（ご本人の言。プロフィール ? 蓮舫（れんほう）公式サイト ）前の母国（ただし、台湾籍）が第1位。貴下のご指摘どおり日本製スパコンは2位どころか4位だそうです。これで満足でしょうか。

  2010年11月15日

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• 俗形の僧、僧形の米大統領をもてなす

  「二度来られて大変うれしい」。オバマ米大統領はＡＰＥＣ首脳会議を終えた１４日、鎌倉市の高徳院で大仏を訪れた。６歳の時にも一度訪れた思い出の場所とのこと。　大統領の訪問は高徳院のHPに特別行事として規制が予告されていたが、詳細は公表されていなかった。出迎えたのは住職の佐藤孝雄師とその母堂美智子さんでその時の様子が代表取材の写真で公表されている。記事の内容は何の変哲もない。おそらく予定稿どおりなのだろう。ただ、公表された写真に違和感を感じた。オバマ大統領は短髪で螺髪を思わせる髪型。住職は洋風の長髪で袈裟をまとっていなければ僧職とはわからない。　今時は有髪の僧は珍しくないが、僧は解脱のため自ら剃髪した釈迦に倣って頭を丸めるのが本来の姿だろう。酒は飲む、肉食も人一倍、妻帯はするでは宗教家というよりは葬祭業に分類されるべきか。思いは複雑。http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101114-OYT1T00404.htm?from=navr

  2010年11月14日

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• 噂話

  　同業の会合での雑談。Aさんは私同様に兼業農家だ。　「イワンさん、私らの地区の営農生産組合がもう危ないらしいよ。組合長が最近顔色が悪いよ。」　農業のコストアップの原因に小規模であること、農機の購入に多額の費用が必要なこと、高齢化・後継者不足がある。これらを解決するため、営農生産組合を作って耕作困難になった田圃の耕作を受託することが国策として進められている。規模の拡大と農機の使用効率向上でコストダウンを狙うものだ。国から多額の補助金が投入されることとなり、私たちやAさんの地区でも早速営農生産組合が設立された。　ところがこの政策は自民政権末期に作られたもの。民主党政権になって方針が変更され、補助金は打ち切られた。その代わり、小規模農家を含む農家に所得補償というばらまきを始めた。そのため、営農生産組合は農機の代金支払いに充当しようとしていた補助金がなくなって、支払に窮しているというのだ。　ほれみたことか。私の地区の営農生産組合も私に再三加入を勧誘されたが、補助金と借入金頼みの規模拡大はリスクが大きすぎると思って断ってきた。不安は的中したようだ。　民主政権もこのまま全国の営農生産組合の倒産を放置できないだろうから無利子・低利の貸付金を用意するなどの対策を考えるだろうが、それもカンフル注射に過ぎないだろう。　おりからのTPPも組合には逆風だ。JAが強力に反対しているが、あれは自分たちの職場を守ろうとしているだけのこと。農家を守るためではない。農業受難の時代だ。

  2010年11月13日

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• 打ち出の小槌ニッポン

  　日本と同様巨額の財政赤字に悩むアメリカ。超党派の諮問機関「財政責任・改革国民委員会」が１０日、共同委員長草案を発表した。　草案は、政府職員の給与削減や国防関連予算の減額などにより２０２０年までに赤字を計４兆ドル削減するための５８の具体策を提示している。　国防分野では、欧州やアジアの米軍基地に駐留する１５万人の米兵を１０万人に減らせば、８５億ドルを節約できると提言している。　アジアの削減対象は在韓米軍は１万７千人で、駐留兵の家族用施設の整備計画も見直すよう求めているが、日本については普天間場に配備予定のＭＶ２２オスプレイを現計画の３分の２以下の２８８機にとどめることのみらしく、兵力の削減や駐留兵の家族用施設の整備計画見直しはないようだ。在日米軍の駐留経費についてはかなりの部分が日本もちなので、彼らにすれば当然の選択だろう。　要するに、在日米軍の縮小を望むなら思いやり経費負担は逆効果ということだ。中国の軍事的脅威に対抗することについて、在日米軍に期待できることは現在のところリップサービスだけ。これが膨大な思いやり予算に見合うものか甚だ疑わしい。

  2010年11月12日

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• 丸山ワクチン

  30年前、父を癌で亡くした。甲種合格で兵隊にも行った健康だけが自慢のような父だったからか、発病後の進行も早く、開腹手術を受けたがそのまま縫合した。当時私は南九州で勤務していたが、急遽帰省して手術に立会い、医師にはできる限りの治療をお願いしたが手遅れといわれ、途方にくれた。それでも何かできることは無いかと考えた末、当時話題になっていた丸山ワクチンに望みをかけてみようと思った。休暇をもらい、日医大付属病院の研究施設へ行って丸山ワクチンを入手し、主治医に使用してもらった。父は「こりゃあエエ、よう効く薬じゃ。楽になった。」と喜んでくれたと母から聞いたが、それから一ヶ月もしないうちに容態は急変し、急逝。死に目にも会うこともできなかった。ワクチンは本当のところ幾らかの延命効果があったのだろうかと疑問が残った。その丸山ワクチンは今ゼリア新薬工業から放射線療法の副作用（白血球の減少）を改善する薬として販売されているそうだ。しかも今後は子宮頸がん治療薬として販売も準備中ということだ。このことを今朝の新聞で知って、私のささやかな努力も全く無益なことではなかったのだと安心した。当時は丸山ワクチンはインチキだという医学会あげての非難が強く、私は間違ったことをしたのかもしれないとずっと気になっていたのだ。心の重荷の一つが軽くなった。

  2010年11月11日

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• そっちかよ！

  「逮捕された人が英雄になる、そんな風潮があっては絶対にいけない」。仙谷由人官房長官は９日の衆院予算委員会で、中国漁船衝突事件の映像流出を歓迎する声がある状況を、色をなして批判した。(産経新聞2010/11/09 19:26　「逮捕された人が英雄になる」とは中国人船長のことかと思ったが続きを読んだらビデオを流出した犯人が逮捕されたとしたらということらしい。同じことを中国に向かって言ってもらいたいもの。

  2010年11月10日

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• 内弁慶

  　仙石38号のUTUBEへのビデオ公開について、政府は海保または地検の仕業と事実上断定しており、国家公務員法の守秘義務違反として、あるいはビデオの窃盗または横領に該当する公算もあるとして厳罰に処する方針のようだ。　一方で中国漁船の船長は領海侵犯や漁業法違反に問うことなく、公務執行妨害についても日中関係を考慮して処分保留のまま釈放という事実上の不起訴処分とした。　公務員には逐一敵意をむき出しにする一方で外国には低姿勢。一言で言えば「内弁慶内閣」。

  2010年11月09日

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• 仏教の未来

  　先日の日曜のこと、書斎の掃除をしていたらチャイムが鳴った。玄関先に30代後半と見えるお母さんと小学生らしいお嬢さんが立っている。宗教の勧誘だと直感。「はい、何でしょうか。」と問えば、「聖書のお話を聞いていただきたくてお邪魔しました。」　「すみませんが、うちは仏教徒ですから結構です。」とお引取りを願った。私の住む地域は平日の昼間は事実上無人地帯。その代わり日曜日にはいろいろな人の訪問を受けるが、宗教の勧誘が少なくない。そのほとんどがキリスト教系の新興宗教。　キリスト教はクリスマスやバレンタインデー、結婚式など、楽しい行事が子供たちを惹きつける。キリスト教は楽しくてカッコいい宗教、仏教はその反対で陰気な宗教という評価が定着していると思う。　私の地域の小中学校生徒はほぼ１００％が仏教徒という土地柄でありながら、校舎は教会の鐘楼を思わせるデザインであり、チャイムの音は教会の鐘を模していて、父兄や子供たちにも好評だということだ。想像するに、山口市はザビエル教会が観光の目玉になっているので、そのイメージを強調しようとする意図だろう。　職場の近くにあるホテルにはご多分にもれず結婚式専用のチャペルがある。宗教施設ではなく、ホテルの結婚式場だ。信仰心を軽視した商業主義にはあきれ果て、怒りすら感じる。　「宗教は阿片だ！」という教えを信じる無神論者が教壇を支配するようになり、子供たちもその影響を強く受けている。神仏を敬うことは教えない。そのかわり、キリスト教の行事であっても商業化した娯楽的要素の強いものは教える。幼稚園や小学校ではクリスマス会、ハロウィーンパーティは一般的だろう。キリスト教信者による戦没者の靖国合祀反対訴訟が争われた土地柄でもある。　ただし、若者たちの宗教への無関心は自分の信念があってのことではなく、信仰を持つことがカッコ悪いということのようだ。今や宗教はファッションであって、洋風のキリスト教の方がカッコいいという感覚なのだろう。　私の職場の近くにあるホテルには結婚式専用のチャペルがある。宗教施設ではなく、ホテルの結婚式場だ。宗教を軽視した商業主義にはあきれ果て、怒りすら感じるが、これも時代なのかもしれない。　こういう時代にあって仏教の未来は・・・

  2010年11月08日

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• 呼び出し

  　買い物に行ったついでに昼は外食。たまには焼き肉でもとショッピングセンター内を見て回ったが、勿体ないからラーメンでもと結局は久しぶりに王将でということに。　ショッピングセンター内の王将はすでに行列が出来ていた。受付リストに名前を書いて待機する。　直ぐ後ろに並んでいる作業服姿の建設業と思われる３人組の話し声が耳にはいる。　「俺の名前を書いちょったけど、ありふれた名前じゃからほかの組と間違ういのぅ。おうち(あんた)の名前にしちょきゃあよかったのぅ。」　同感。古い町のことだから同姓の比率が多い。「３名でお待ちの○○さん。」と声を掛けられて自分たちではないとなればバツが悪い。　もう一つ。小さな町なので思わぬところで知人と行き会うことが少なくない。家内も非常勤教員の端くれなので、漱石の坊ちゃん同様に生徒に「先生、昨日旦那さんと回転寿司行っちょたじゃろ。」と冷やかされることもしばしば。この手の呼び出しで名前を呼ばれるのは恥ずかしいようだ。　そういえば、最近は病院の待合室などでも整理券が配られ、番号で呼び出されることが多くなった。しかし、外食の場では「３番さん！」は色気がない。いっそ呼び出しはハンドルネームですればよいかと思うが・・・

  2010年11月07日

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• また中国にやられてしまった(X_X;

  　朝から暇つぶしとUtubeを覗いてみた。尖閣ビデオが多数アップロードされていて、どれもが多数の視聴者を集めている。ほかに何か面白いものはないかと検索していたら、万年時計というNHKのドキュメンタリを見つけた。東芝の創業者の一人とされる「からくり儀右衛門」が作った重要文化財にも指定されている万年時計（万年自鳴鐘）のレプリカを愛知万博に出展するため作る話だ。　当時は幕末とはいえまだ和時計の時代。季節と昼夜によって一時の長さが変化する不定時報が用いられていた。それまでの和時計は季節に応じて振り子の長さを人間が調整することで時刻を調整していた。儀右衛門の工夫は太陽の動きを歯車の組み合わせで再現し、季節による昼夜の長さを自動的に修正することを可能にした精緻な機構だ。それも時計の進度を変化させるのではなく、時刻目盛りの間隔を一年周期で動かすという逆転の発想。そのほかにも一度ゼンマイを巻けば一年間動き続ける強力な動力機構など極めて斬新なアイデアに満ちている。　さらに、この精密な機械をほとんど独力で設計・加工・組立・調整までこなしたという。世界に誇れる偉業だと感心した。　万年時計に驚いたついでにこれをソフトウェアで再現できるものはないか探してみたら、シェアウェアで「和時計 ～電脳式自鳴鐘～ 1.0.0.2」というのが目に付いた。面白そうなので試してみようとしたが、作者のHPはリンク切れになっている。brothersoftというフリーウェア配布サイトがあったのでそこからダウンロードしようとしたらこれが大失敗であった。　ダウンロード中、brothersoft専用のツールバーをインストールするかという選択が表示されたのでNoとしたら電脳式自鳴鐘というソフトのダウンロードが止まってしまう。ウィルスバスターがブロックしているようだ。　そんなはずはないとウィルスバスターを一時的に解除したらツールバーが勝手にインストールされてしまった。しかも目当てのソフトはダウンロードされる気配がない。しまった！悪質なサイトだったかも知れない！！　brothersoftというサイトについて検索したら、やはり中国系の怪しいサイトのようだった。これは大変だとプログラムの削除をしようとしたが、コントロールパネルからツールバーを削除しようとしても不能だった。brothersoftのholderを見つけて手動で削除したが、不安だ。firefoxも影響を受けているかも知れず、安全のためにこれも削除。ところが、どうもきれいに削除されていない様子だ。やはり、いかがわしいサイトであったか。　システムの復旧をして昨日の状態に戻し、再度firefoxなど不安なソフトを削除し、ウィルスの手動検索をしておいた。　まったく油断ならない。そういえばあのサイト、日本語が少しぎこちないと思ったが、その時に気付くべきであった。不覚！！

  2010年11月06日

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• エアバスA380

  　カンタス航空のエアバスＡ３８０が離陸直後に2番エンジンに異常が発生し、出発空港に引き返して緊急着陸した。乗員乗客４６６人にけがはなかった。点検の結果、４基のエンジンのうち１基（2番エンジン。左翼内側に取り付けられている。）が大きく破損し、焼け焦げた跡もあった。シンガポールや豪州などの航空当局が、エアバス社などと原因を調べている。　カンタス航空のＣＥＯは記者会見で「これまでになかった問題で、深刻にとらえている。重大なエンジントラブルだ」と指摘し、６機ある同型機の運航を一時停止することを明らかにした。１１機を保有するシンガポール航空も、エアバス社やエンジンを製造した英ロールスロイス社の要請で運航見合わせを決めている。　Ａ３８０は世界最大・最新型の旅客機。全世界で３７機が就航しており、エアバス社は２３４機を受注しているという。1回のフライトを取りやめても莫大な損失が生じるはずなのに、同型機を全て飛行停止するというのは事態が深刻であり、しかも原因についてある程度の予測がついているということだ。　現段階で予想される原因は何か。事故直後で詳しい情報が公表されていないので想像するほか無いが、考えられるのはエンジン内部のタービンブレードの破壊だろう。　現在旅客機で使用されているジェットエンジンは、ターボファンエンジンと呼ばれる。戦闘機などに使用されるターボジェットエンジンと違って経済性に優れる。イメージ的に言うと、ターボジェットエンジンの入り口側に大口径のファンブレードが付いていて、これが大量の空気を後方へ吐き出すので燃料の消費量の割には大きな推進力が得られる。初期のジェット旅客機と比較するとエンジンの直径が巨大化しているのはこのためだ。　エンジンを破壊するような故障は、エンジンが制限を越えて高速度で回転したため、タービンブレードが遠心力で破壊する場合や、エンジン内部が異常高温になって爆発したりする場合、あるいは鳥など異物を吸い込んでタービンブレードが損傷する場合などが考えられる。　今回は爆発がエンジン後部で生じているように見えることから異物による損傷ではないだろう。　ジェットエンジンは、タービンの回転数を高くするほど出力も効率が良くなる。当然のことながら設計屋さんはなるべく回転数を高くしたい訳だが、タービンブレードの強度の制約からおのずと限度がある。そこで、通常は連続運転に耐えられる限界の回転数を連続最大出力として規定し、これを１００とした百分比でエンジンの運転の目安とする。１００％での運転は高出力・高効率ではあるが、少しだけ回転を下げて運転すると出力や効率の低下するディメリットはあってもエンジン寿命が延伸し、メンテナンスの費用も節約できるので数％低い回転数を巡航運転に使用している。上昇したり高速飛行するときには大きな出力が必要となるので、１００％の出力を使用することがある。　離陸時などには連続最大出力よりもっと大きな出力が必要だ。滑走路長には限度があるから、安全に離陸するには短時間に十分に加速することが必須だ。そこで、離陸のときだけは通常よりも1割くらい高い回転数で運転する。当然、エンジンには大きな荷重がかかるので、離陸出力を使用するには時間制限を設定している。通常は5分間以内だ。しかも、このような過度の高出力の使用は記録し、一定の回数に達したらエンジンのオーバーホールが必要となる。　要するに、鉄の塊を空中に浮かべるということは大変なことなのだ。　旅客機は安全が第一だから、エンジンの運転制限にも安全係数を大きめに設定してある。したがって、今回のような事故は起こらないはず。それが現実に起きてしまったということは、エンジンの設計に無理があったことも考えられる。　一方で、500人が乗れるような巨人機にはエンジンの出力も大きいものが必要になる。一方で経済性や環境への影響も考慮しなければ競争に勝てない。当然、エンジンの安全マージンは必要最小限度に抑えられがちだ。単純化して言えば、安全性と経済性はトレードオフなのだ。　経済性を重視して安全マージンを削りすぎたのではないか。それが私の印象だ。

  2010年11月05日

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• 地で鹿　最終章

  　我が家の家族で唯一アナログテレビで頑張っていた老母もついに地デジテレビに買い換えた。　先々週、ビックカメラで32インチ5万円弱という安値に即購入を決め、昨日配送してもらった。エコポイントを差し引けば3万5千円弱。義父母にも先月同じ物を買ったが、そのときよりも更に安く売られていた。逆輸入だろうから円高効果もあるのかもしれない。　安いことは嬉しいが、これでは日本の産業は一層衰退するばかりだろう。景気が上向く可能性は遠のく一方だ。　今朝、母に「新しいテレビはどねぇかね。大きいから見やすいじゃろ。」と聞けば、「画面がぼやーっと霞がかかったようで。前のほうが画面がはっきりしちょった。」との講評。　老母は白内障の手術を受けたが視力の快復が遅く、しかも埋め込んだレンズが強すぎるようでピントがあってないとこぼしている。私たち健常者が見て綺麗な画面も母には紗がかかったようで見えにくいらしい。昨日まで母が見ていたアナログテレビはコントラストが異様に強調されていて私には見にくい画面だったが、母の視力ではあの方が視認性が良いらしい。　暇を見て画面調整をしてみよう。

  2010年11月04日

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• 寒い朝

  　祝日の朝。温度計は室内でも１０度を示していた。昨日廻ってきた回覧板を燐家に届けようと外に出たら畑には霜が。夜は快晴だったので放射冷却が温度を下げたのだろう。　燐家の奥さんに回覧板を手渡して「寒いね～。」と挨拶を交わしつつ燐家の垣根をみるとそこになんと紫色の朝顔がたくさん咲いていた。聞いたところでは何でも沖縄の朝顔だと言うことだった。花には全く門外漢だけれど、この季節に朝顔とは驚いた。

  2010年11月03日

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• 懲りない露国と反省しない中国

  　メドベージェフ大統領が不法占拠中の北方領土国後島を視察したということで内外の話題となっている。姜首相は就任直後の6月26日のメドベージェフとの会談で、両首脳は北方領土問題について「首脳レベルをはじめ高いレベルでの接触を通じ、前進を図っていく必要がある」との認識で一致したと公表されていた。それが今回の事態。彼はツィッターで「ロシアには美しい所がなんとたくさんあることか」と国後島視察の印象をアピールしている。　わが国領土を奪取しようとする中ロに対して、わが国は問題解決を先送りにして軋轢を回避する策をとり続けてきた。この策は、中ロ両国が領土拡張の野心を自制していた間は最も安直な解決策であったが、両国がそれぞれの国内事情から強硬姿勢を得策と判断したことから急速に綻び始めた。このまま何もしないなら尖閣、北方４島は彼らの領有となるのは時間の問題だ。「両国は冷静に対応しなければならない。」を繰り返している間に、実効支配の実績は積み上げられてしまった。　今や民主党政権の無為無策、外交無能ぶりは世界が知るところとなり、中国中央テレビの馬暁霖特約評論員は報道番組「東方時空」の中でロシア大統領が北方領土の国後島を訪問したことに関する特集を放映し、この件を通して、菅政権が外交の素人であることがさらに証明されたと酷評し、この１年余り、民主党政権は普天間基地のため米国との関係が行き詰まり、領土問題をめぐりアジアの隣国との関係が混乱した」と批判した。　野党に野次られる程度ならまだしも、交渉の相手からこう見透かされたのでは外交にはなるまい。世が世なら売国奴として誅殺されるところだろう。　政権中枢にある全共闘世代は歌声喫茶でロシア民謡を熱唱した世代。親中ロ世代でもある。こちらが紳士的に振舞えば相手も胸襟を開いて悪いようにはしないだろうと信じているのだろう。　ロシアは日ソ不可侵条約さえ日本の敗戦必死と見るや一方的に破棄して宣戦布告し、バスに乗り遅れるなと北方領土を占領するような国である。政治体制が変わってもその本質は不変だ。中国にしても然り。ソ連からミサイル、日本から新幹線といった技術を導入するやそれらを臆面も無く独自技術と喧伝し、転売するような国である。無条件に信じる日本の方に非がある。日本もシベリア抑留を大統領の謝罪で許すのではなく、彼らの非道・彼らの本性を未来永劫子孫に語り継ぐべきだった。　他人を許すことは日本人の宗教的記憶に基づく特質だが、それは個人のレベルでのこと。こと国家間のありようについては性善説はありえない。　天下国家の動きとは本来無縁な百姓親爺の小生も、政府のこのような無責任な対応には落胆を禁じえないばかりか憤りを感じる毎日だ。

  2010年11月02日

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• 日帰りドック

  　職場の福利厚生の一環として、日帰りドックを受検する場合若干の補助が貰える。折角の制度なので利用しなくてはと今日は休みを貰って近くの病院へ行った。　人間ドックと銘打ってはいるが、日帰りコースなのでそれほど本格的な物ではなく、定期健康診断と大差ない。　受付開始の１０分後くらいに病院に着いたが、検診センターはがら空きだった。　チェックインを済ませて更衣室へ行ったら、ロッカーに私の名前が表示されている。室内を見渡せば６人分の更衣ロッカーが用意されているにもかかわらず、名前が表示されているのは２人。後で知ったのだが、本日の日帰りドック受検者は男女合わせて僅か４人であった。　受検衣に着替えて待合室で待機していると、看護師が呼び出して検査項目ごとに区分された検査室へ案内してくれる。腹部エコー検査から始まって検尿、身長・体重測定、心電図測定、血液検査のための採血、視力・聴力、眼底撮影、胃カメラ、肺機能測定、医師による診察などの検査を受けた。　一番気になっていたのは胃カメラ。事前の問診で「鼻からにしますか、喉からが良いですか。」と聞かれたので喉からを選択した。鼻からはまだ経験が無く、一抹の不安があった。　咽頭部の局所麻酔をしてもらって診察台に横になっていたら若い女医さんが同じく若い青年を従えてやってきた。女医さんは研修医かも知れないと不安になったがこれも運命とあきらめていたら青年が女医さんにカメラの操作法を教え始めた。「上のスイッチがフォーカスです。下のボタンが水と空気のスイッチで・・・」　どうやら機材を更新したばかりらしく、私が筆降ろし第一号だったらしい。「大丈夫かな。」不安が頭を過ぎったが、若い割にはしっかりした手捌きで安心した。モニターを私も見ていてポリープが胃の中に３つほど確認できたが、「いずれも良性ですから大丈夫です。」とのこと。「潰瘍になりかけのところがありますから生検しましょう。」　ワイヤを内視鏡に通し、先端のペンチで胃の表面を夾みとる。痛みはないが、出血の様子が気味が悪い。「すぐに止まりますから。」まあ、初めてでもないし心配なわけではないけれど。　　内視鏡を負えて待合室から戻った頃急激に受診者が増えてきた。どうも会社の定期検診かなにかのようだ。検査項目が少ないらしく１時間ほどの間に終了したようだった。　私の受検項目が全部終わったのは１０時半頃だった。「１１時頃にお食事をお出しします。それで全部終了です。」と婦長さんらしい年配の看護師さんが教えてくれた。更衣室に戻り、着替えて待っていたら時間どおりに食事が運ばれてきた。そこそこの和定食。食堂で食べれば１５００円といったところか。勿体ない。３３０円の讃岐うどんで十分なのだが。　支払を済ませて「で、結果はいつ頃わかりますか。」と問えば、「３週間くらいでご自宅へ郵送しますから。」とのこと。そんなに勿体ぶらなくてもたったの４人分の検査だ。数日で十分処理できそうなものだと思うがどうだろう。　

  2010年11月01日

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• 戦争と広告

  　図書館で「戦争と広告」という本を見つけた。ネットの書評で見かけて、面白そうだと思っていて、近々本屋で見かけたら読んでみようと思っていたところだったので早速借りてきた。　戦前の日本にも当然ながら広告は存在した。古くは平賀源内がコピーライターの元祖という話も聞くが、西欧諸国に比べればレベルは低いものであったとしても広告を生み出すプロは存在していた。大手製造会社が広告の販促効果に着目し、本格的な広告、先進諸国に引けを取らない洗練された広告を生み出そうとしていく潮流からプロの広告マン達が生まれてきた。コピーライター、イラストレーター、デザイナー、写真家などそれぞれの分野で活躍している人たちが広告業界にも取り込まれていった。　日本の商業広告が急速に発展し始めた頃、わが国は大東亜戦争への道を走り始めた。人々が戦争を不可避のものと覚悟し始めたとき、わが国の製造業は急速に衰退し始めた。先進諸国が送れてきた植民地主義国家日本を経済封鎖したため、原材料の調達を海外に依存していた日本の製造業はたちまち僧形不能の状態に陥ってしまった。成功を手中にしつつあった広告マン達は一斉に社内失業状態になってしまった。彼らは本業に代わる新たな舞台を求めていた。　その頃、軍部は輿論を誘導し戦争を受け容れる国民的合意を形成するいわゆる情報戦の必要を認識し、プロパガンダ専門部局を創ろうとしていた。情報戦を始めようとする軍部と無聊をかこっていた広告マン達。両者が手を結んで大東亜戦争へむかうプロパガンダが始まった。　商業広告のプロ達は活躍の場を得て軍部や大政翼賛会から資金を得て次々と戦時広告を世に送り出した。彼らのポスターなどは人々の心に響くものがあって大きな成果があったという。　戦争はわが国の全面降伏に終わった。プロパガンダに加わった人たちは、戦争犯罪に問われることもなく、占領軍の占領政策広報に協力を求められた。戦後復興期が終わり、経済活動が再開されると、彼らもまた元の商業広告の世界で活躍を始めた。　この本はこのような草創期の現代商業広告人達の過去をトレースしたものだ。彼らの多くは戦争に荷担したことを恥じては居ない。職人としてその時為すべき事を為したということだろう。某新聞社のように、敗戦までは軍国主義の先鋒でありながら戦後は手のひらを返したように半軍国主義、反権威主義、反日主義を公言する醜態に比べればいっそ潔い。ただ、消費者主義運動の先駆けと言われた花森安治だけが自分の過去については口を閉ざし続けた。　以前から聞いていた話もあるが、初めて知った事柄も多く、久しぶりに面白い本とであった。これだけで十分有益な週末となった。

  2010年10月31日

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• 尖閣の乱

  　無策外交で袋小路に自ら飛び込んでしまった日本。中国の逆鱗に触れ恐れおののいている菅政権は為す術がないようだ。　大多数の国民には他人事でしかない。見たこともない南の島の領有権より蓮舫の舌鋒鋭いショーの成り行きの方が関心事だろう。　しかし、尖閣周辺海域を漁場として生計を立てていた石垣の漁師たちは大変だ。中国漁船に漁場を奪われ、実質的に日本漁船は操業できない状態だという。彼らを保護してくれるはずの海上保安庁は違法行為を犯した中国漁船員を逮捕したが、検察は高度な判断で何らの処分もすることなく解放してしまう。政治主導の現行政は無力だということが暴露された。　政府は、尖閣諸島は日本固有の領土であり、日中間に領土問題は存在しないと唱える以上のことは中日の戦略的互恵関係を維持するためには何もしないことが最善策と確信しているようで、その結果中国の実行支配が確立され、領土問題化することも中国の経済的締め付けを緩和して貰うためにはやむを得ないと観念しているようだ。　ことここにいたって石垣市は、政権の意向に逆らって尖閣は我が国の領土であることを世界にアピールし、実効的支配を回復することによって自分たちの漁場を取り戻そうと立ち上がった。尖閣に乗り込んで上陸を試みるという。政府は現在尖閣への日本人の上陸を許可しないだろうと見られているが、これまでの中国船の度重なる領海侵犯には為す術はなかったが日本人の上陸は禁止できるというのは悲しい。　結局は政府も中国の実行支配を容認する方向に流れているということなのだろう。　姜首相・仙石総理も官僚と内輪もめしている場合ではないだろうに・・・

  2010年10月30日

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• 橋下知事「小さい頃からギャンブルを。国民を勝負師に」

  大阪府の橋下徹知事は２８日、カジノの合法化をめざす国会議員らを招いた「ギャンブリング＊ゲーミング学会」の大会に出席し、「ギャンブルを遠ざける故、坊ちゃんの国になった。小さい頃からギャンブルをしっかり積み重ね、全国民を勝負師にするためにも、カジノ法案を通してください」と議員らにカジノ合法化を求めた(asahi.com 2010年10月28日23時4分)　趣旨は違うが、提案には賛成する。橋下知事の狙いは大阪府の膨大な財政赤字をカジノで期待できる収益で解決し、経済振興を図ろうとするものだろうと思う。　私の考えは、日本の将来を担う若者にはリスクを取ることができるリーダーになるにはギャンブルも有益だと思うからだ。石橋をたたいて渡る人材も必要。特に銀行などは本来そうあるべきだと思う。政治家や経営者などには合理的な範囲でリスクを取ることも必要だ。それも一か八か破れかぶれの運任せではなく、科学的・合理的判断に基づくものでなければならない。　日本のリーダーは学生時代にマージャンで鍛えたはずだが、相手のハッタリ・ブラフに手も無く敗れてしまうのは発想がパチンコと同じレベルの意識だからではないかと想像している。

  2010年10月29日

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• 事業仕分け

  　為政者の仕事の一つは人民を慰撫し人心を繋ぎとめること。古代ローマではコロシアムで剣闘士を戦わせ、現代中国は官製反日デモを行う。民主党政権は事業仕分け。　度重なる失点続きで政権支持率が日に日に低下しつつある民主党にとって、事業仕分けは挽回の有力手段。今回も大いに盛り上げるつもりであっただろうが、意に反して空席が目立っていた。どんなに面白いテレビ番組でも度重なれば視聴率は下がる。事業仕分けも例外ではない。　確かに、これまでの政策には無駄もある。改善は必要だ。しかし、それらを是正することで埋蔵金がいくらでも出てくるというのは誇張だ。そんなことはありえまい。　いくら情報公開が不十分であるといっても曲がりなりにも国会で審議され議決を得ているわけだし、会計検査も受けているはずであるから、そんなに極端な不法行為があるはずもない。　これまでの事業仕分けにおいて廃止と決定された事業でも全てがそのとおりに処理されているわけも無かろう。既に履行中の契約は変更契約を締結する必要があるだろうし、独法の有期雇用契約のように法律上直ぐには解除が困難な契約もある。どこやらのダムの周辺道路のように、既に大部分が完成してしまったものを残りの僅かな工事費を節約するために中断してこれまでの巨額の投資を水泡に帰することが節約と言えるのかどうか疑問なものもある。　すでに事業仕分けは埋蔵金の発掘が目的ではないと蓮舫大臣も明言している。要するに娯楽を提供することが目的だ。しかもそれは既に大衆が飽き始めている。大衆を惹きつけるにはもっとセンセーショナルな内容でなければ効果は無い。例えば公務員の給与を2割カットするというような・・・

  2010年10月28日

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• DSPラジオ

  　団塊の世代は子供時代にラジオ小僧であったという人が多いようだ。私もその端くれ。放送電波が極めて微弱な山奥に住んでいながら鉱石ラジオ（後にゲルマ・ラジオ）作りに熱中した。長ずるに及び真空管式ラジオにも挑戦。アマチュア無線にも手を出した。　そんな時代の尻尾がまだ残っているのか、時折見かけるラジオの広告や記事には目がむいてしまう。　最近耳にするようになったDSPラジオ。何のことか分からなかったが、たまたま見かけた記事で知ったが、これはDigital Signal Processerを用いたラジオということなのだそうだ。　DSPという略語に馴染みが無くて気づかなかったが、ディジタル信号処理装置には以前から関心があった。音響などの信号解析に代表されるように、アナログ信号を一旦ディジタル信号に変換し、コンピュータの演算機能を利用して信号を加工し、分析したり、別の形のアナログ信号にしたりする。　20年くらい前にRed　Octoberを追え！という映画があったが、その中に登場する海中の音響を分析して潜水艦を探知するセンサーが登場するが、あの探知機やその母体となったと照会されている地震の解析システムなどが有名だ。また、シンセサイザーなどの楽器にも応用されているようだし、テレビの声紋分析に必ず登場する日本音響研究所の松本所長が説明している画面もその代表だ。　DSPには極めて高速処理が可能なCPUが必要と聞いていたので大型の装置だと思い込んでいたのだけれど、今や専用のICチップが実用化されていて、ラジオにまで組み込まれているのだという。　放送電波を受信し、ある程度の強さにまで増幅した後ディジタル信号に変換し、それを専用のCPUが内蔵されているLSI（DSP)で演算処理し、希望の周波数の電波を拾い出して音声信号に復調する。それをさらにスピーカーを駆動できるまで増幅するというのがおおよその作動原理らしい。　実際には受信電波をそのままディジタル信号に変換するのはDSPの負担が大きいので、アナログ信号のまま一旦低い周波数の電波に変換してからディジタル変換する、従来のスーパーヘテロダイン方式を組み合わせているようだ。このような最新テクノロジのラジオが数千円で売られている。しかも中国製だったりする！　最近はこの道にもすっかりご無沙汰していてこういうことになっているとはついぞ気づかなかった。まさに浦島太郎。技術の進歩は凄まじい。

  2010年10月27日

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• 日本切り売り

  　近年、韓国資本が長崎県・対馬の土地買収を進めているのをはじめ、北海道でも中国などの資本が森林を買い進めているという。この事態を受けて菅内閣は２６日、外国人や外国資本による国内の不動産取得について「安全保障上の必要性や、個人の財産権の観点などの諸事情を総合考慮した上での検討が必要」とする政府答弁書を閣議決定した。外国人らの土地取得法制に関し、政府として安全保障上の観点も含めた改正を検討する構えだ。 　外国人土地法により国防上必要な地区の取得制限ができる建前だが、実際の取得制限には新たな政令を定めるとしているにも関わらずその政令は未だに存在しないのだそうだ。したがって、実効性は無いということらしい。 　そういうことなら、沖縄の米軍基地を買い取られるといった事態は考えられるのではないか。まさか国会や霞ヶ関の官庁街、自衛隊基地などはいくら今の親中派政権とはいえ外国に売られたりしないだろうとは思いたいが、尖閣諸島も無償提供しかねない現状ではどうだろうか。

  2010年10月26日

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• 道徳模範

  尖閣諸島沖で日本の巡視船と衝突し、逮捕された後に処分保留で釈放された中国漁船の船長が地元の福建省泉州市から「道徳模範」に選ばれた。職業を敬い、奉仕に励んだことが表彰理由という。地元メディアが伝えた。 　香港中国通信社によると、船長は９月２７日に泉州の自宅へ戻ってからほとんど公の場には姿を見せていなかったが、２１日夜に地元テレビ局の番組に登場。ほかの５人とともに、５種類ある道徳模範の一つである「敬業奉献模範」の表彰を受けた。 　道徳模範は、市民ら１３３万人による投票などをもとに選ばれるとされている。　実に彼の国らしいニュースだ。一市民が国際紛争を巻き起こし、それが道徳的行為で他の模範であるという価値観は到底理解できない。あの国は核兵器を保有する軍事大国、有人宇宙飛行も行える科学技術立国、世界第3位の経済大国にはなったが、文明国とは言い難い。これほど恐ろしい国は無い。

  2010年10月25日

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• 幸せな老後

  　朝、トラクターの洗車と畦草刈りを終わったころ、雨脚が強くなってきた。今日はもう農作業は止めた方が良かろうと家に帰ったらヘレンが電話中。　「実家のお父さんからテレビが映らない、壊れたみたいだからＳＨ○○Ｐへ電話してくれって。後で見に行くから一緒に行ってくれる？」もちろん。ついでに讃岐うどんでも食べてこよう。　義父は体調を崩して約１月間入院していた。その間義母も一人暮らしは無理だということで施設に預けていた。義父が退院し、二人が久しぶりに実家に戻ったのは昨日のこと。テレビを見ようとしたら写らなかったと言うことだ。　入院の直前にテレビを地デジ対応の物に買い換えたので、多分操作を間違ったのだと思われた。　ヘレンの実家を訪ねたら義父母が食卓の椅子に掛けて所在なげ。挨拶しても返事するのも大儀そう。やはり二人とも病み上がりという様子だ。テレビを見れば電源スイッチがオフになっていた。「入院前に電源を切っておいたのよね。そのままだったんだ。」　テレビの電源を入れ、リモコン操作が問題ないことを確認してヘレンが「お父さん、これで大丈夫よ。異常なし。」と説明しても「あんたらが帰ったらすぐまた映らんようになったりせんかのう。」と何度も確認された。　老いは悲しい。たったこれだけのことが判断できなくなってしまったのだ。義父は器用な質で数年前まではＤＩＹが趣味だったのだが、少し認知症の傾向が見えてきた。２０年ほど前には孫達に鉄棒で大車輪をして見せたり、クイズを教えたりしていた。孫達みんなに慕われ、尊敬されていたのだが・・・　ヘレンはついでに洗濯物や薬の準備を確認していた。明日からはヘルパーさんが来てくれる予定なので、何とかなるだろう。　ヘレンの兄弟は弟一人と妹一人の３人。跡取りというべき弟は先々月急逝した。二人の姉妹もそれぞれ嫁いでおり、それぞれ嫁ぎ先に高齢の舅姑が居て両親を引き取っての介護は難しい状況だ。ヘレンと妹が都合を付け合って、ヘルパーさんの支援も得て義父母の介護をしているがなかなか大変だ。　長寿社会はめでたいことではあるが、現実は厳しい。遠からず私たち自身の問題でもある。身につまされる話だ。　

  2010年10月24日

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• 教員の品格

  　愛知県東海市の商業高校の中間試験で「総合実践」の試験に出題された問題が問題。　”同高校を舞台に殺人事件が起こった。被害者は校長。ダイイングメッセージとして「４１１２４」の血文字を残していた。犯人は同校の教員の一人に間違いないのでダイイングメッセージを手がかりに「校長を殺害した教諭」を答えよ”と言うのが内容。答えは択一で、選択肢は実名が記されていた。　ちなみに、「４１１２４」はコンピュータ入力用のOCR書体で逆さにして読めばひらがな・カタカナの混用で「カていカ」と読めることから、家庭科の教諭が犯人というのが正解なのだそうだ。　問題を作成した２０歳代の男性教諭は、商業科目を体験的に学習する「総合実践」の試験に「頭の柔軟さを知るため」として出題したとのこと。　被害者とされた校長は当該教諭を「不適切な設問」として口頭で厳重注意したという。　馬鹿者はどこの社会にもいるが、この程度の人間が教育者とは論外。情けないとしか言いようがない。

  2010年10月23日

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• マンせー！　キムジョンウン同志！

  　北朝鮮が朝鮮労働党創建６５周年記念日に際し、国民に大規模な物資配給を行ったという。　実態は金正恩の立太子式。　慶事の祝いにと酒２本と豚肉、水あめ、春雨を各１キロ、酢と大豆油が各１本、せっけん、歯ブラシ、歯磨き粉、履きもの１足　　　どの程度の質の品物か、配給量はどれくらいか、為替レートをどう考えるかなど不明なことが多いが、そこは想像力で補って値踏みしてみた。　マッコルリ1,000cc１本1,000円として2,000円、豚肉１キロ1,000円、水飴１キロ2,500円、酢500cc１本300円、大豆油1.8リットル　1,300円　石鹸（固形、バケツ入り）2,000円、歯ブラシ１ダース３００円、歯磨き粉半ダース１，２００円、履き物１足5,000円とすると締めて15,600円也。　各家庭への還元額は約１万５千円。ばらまきの仕掛けは民主党と同程度か。

  2010年10月22日

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• 政治家に求められる資質

  　アーミテージ元米国務副長官が尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を巡る日本の対応について、「法治国家として日本は、法プロセスを最後までやり抜いて、船長を罰するか、釈放したければ釈放するべきだった。菅政権は早く降りすぎで、中国への意思表示としては、よいものではなかった」と批判した。（2010年10月21日13時04分 読売新聞）　「日本人は恫喝に弱い。ちょっと脅せば直ぐに折れる。」とはペリー来航以来諸外国が日本に抱く共通の認識のようだ。そういわれても否定できないところが悲しい。我々の精神はなぜこんなに脆いのか。明治維新後世界を相手に戦った実績も、一部の将兵に益荒男と呼ぶべき人たちもあっただろうが、その多くは配色濃い状況に陥ると直ぐに玉砕という名の集団自決を選んでしまうという弱点があった。　威勢の良いことを口にするが、そこには合理的戦略はない。精神一到何事か成らざらんとがむしゃらに突撃する。民主党の政治をみていると私たちの本質は今も変わっていないと思う。　それはともかく、政治家のブラフに対する抵抗力を磨くにはどうするか。　囲碁将棋のような知的ゲームよりはポーカーで精神力を錬磨した方が良いと思う。各党対抗のポーカー大会でも開催したらどうだろう。

  2010年10月21日

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• クマ対策　非論理的解決策

  　クマの冬眠入りの時期が近づいたからか、クマが人里へ出て来て住民に危害を及ぼす事件が頻発している。それも、かなりの町中まで出没している。　いつも感じることだが、動物保護という美名に隠れた都会人のエゴにとまどいを感じる。都会に迷い込んだクマは住民の安全のために殺処分になっているが、人里の果実や作物を狙ってくるクマは山に追い返す。　山に餌がないから里へ下りてきたのだと言うことは明々白々。山に追い返してもクマは霞を喰って生きられるわけではない。当然、何度でも同じ事を繰り返すことになる。こんな簡単なことを何故理解しようとしないのか。　「人間の住むところは怖いんだと言うことを学習させるために放す前には爆竹やカラシスプレーなどで脅かしています。」と市の担当者が説明。ただし、住民の安全を考えてクマを一旦催眠剤などで眠らせて里山まで運び、そこで放すのだそうだ。ということはクマは里山は危険だが、人が住んでいる地域は危険だとは学習しないのではないか。理解に苦しむ。

  2010年10月20日

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• わが国の属国化は今に始まったことではない・・・

  　仙石官房長官の言。友人の自民党議員との個人的な電話の中で尖閣列島での政府の柳腰外交を非難され、あのような対応は日本の属国化を招くといわれての言葉。　確かに当たっているとは思う。全共闘出身の内閣官房長官にすれば日本は既に米国の属国であるといわざるを得ない状態が半世紀も続いているし、今更中国の属国化とわめいても宗主国が二つになるだけだという所論と思われる。そういう考えもあるだろうとは思う。　しかし、国の中枢にある大臣ともあろう人物が、しかも「仙石総理大臣」と議長に呼ばれて違和感無く立ち上がるような実質的に国の舵取りである人がこういう言葉を漏らし、それを暴露されて「（そんなことを言ったかどうかは）忘れました。」とは・・・　徳島県人は何であんな人物を国会に送ったのだろう。摩訶不思議。

  2010年10月19日

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• クールジャパン

  　昨日の運動会で思い出したが、応援席の周りにたむろしていた若者たちの一つが強く印象に残った。　高校生くらいの3人組。股上が極端に短いペンギンのようなズボンをはき、耳には男のくせにピアス。それも方耳に４～５個ずつ。声高に話しながら応援席の周りを遊弋していた。　悪ぶっては居るが所詮は田舎のこと。小さい子を喝上げするでもなく、女の子たちを冷やかすでもなく、ただうろついているだけ。かわいいものだが、私たちの地域もずいぶんと都会化してきたものだ。あの珍妙なスタイルも本人たちは格好いいと思っていることだろう。　帰り道で件の3人組とすれちがった。彼らは自転車で近くの道の駅の売店で買ったと思われる新たなペットボトルを手に走り去った。　彼らは10年後にはどんな道を歩いていることだろう。農業は今よりもっと衰退しているのは間違いないだろう。学校を終えてどこか就職できているだろうか。現時点では彼らの未来には希望が持てないようにしか思えないが、奇跡が起きて今より住みよい地域になっていればと思った。まあ、今の政治状況からは期待薄だとは思うが・・・

  2010年10月18日

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• 運動会

  　今日は地区の運動会。月頭の選手選考会に参加しなかったら私は大綱引き、ヘレンも同じく大綱引きに加えて迷走リレーに登録されていた。プログラムでは午後の部の最初に大綱引き、次に迷走リレーとあるので、午前中は片付け物をして午後から参加することにした。　昼食後、会場の中学校へヘレンと徒歩で行った。坑内へは各チームの役員以外の乗り入れは禁止されている。　学校は丘の上にあるので、会場まで歩くだけで良い運動になる。グランドの中央に消防車が乗り入れていた。村の消防団に配備された新車のお披露目であった。「この消防車の値段は約一千万円です。」という文句だけが記憶に残った。　１時から競技再開の当初予定であったが、午前の部が１５分ばかり延びてしまったようで、再開も１５分遅れと連絡された。近くに住む人の中には帰宅して家で昼食を摂る人もあるので、昼休みは短縮できないらしい。　１時頃から大綱引きの呼び出しが始まったが、どのチームも選手が揃わないようで、開始はさらに遅れていた。各チーム男女混合で２５人の決まりだが、高齢化著しい昨今、それだけの人数を揃えるのは容易ではない。とうとう一チームが棄権することになった。対戦予定のチームは不戦勝。　綱引きの競技ルールは３０秒一本勝負。たちまち全試合終わりそうなものだが、やってみると随分と時間がかかる。学校の運動会と違ってリハーサル無しなので、選手ばかりか役員も右往左往。４ブロック７試合を終了するまで３０分以上が経過した。我がチームは残念ながら初戦敗退。競技中は良い勝負だと思ったが残念無念。　ヘレンの迷走リレーを応援したが、こちらも段取りが悪い。二人三脚でラグビーボールをドリブルしながらリレーする。みている方は面白いが、選手はボールが思い通りの方向に転がらず、追いかける二人の意気も合わずで四苦八苦の様子。なかなか過酷なレースだ。　迷走リレーの間にも綱引きに参加した選手が三々五々帰路についている。以後のプログラムで選手が足りないようで、世話役さんが「○○さん、つぎのゲームに出てもらえんじゃろか。」と声をかけて廻っているので、長居は無用と逃げ出しているのだ。　競技を終えたヘレンと相談し、私たちも脱走することにした。結局、チーム成績はどうなったか分からずじまい。　

  2010年10月17日

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• 相撲と農業

  　農業従事者の一員として相撲業界をみた感想。　どちらの業界も現代社会に置いては少数派になってしまっている。あえて言うならどちらも斜陽産業。また、どちらも自治能力が無く、それぞれを統治するのは役人だ。さらにいえば、その役人は現場とは無縁のキャリア族。　こういう環境ではどちらも現場の実情を十分考慮した統治が行われることは難しい。役人は机上の空論を繰り返し、現場を引っかき回す。その結果、現場は諸事停滞し、次第に衰退することになる。　相撲界は、伝統の継承を表看板として、行政の支援を最大限に期待する業界だ。行政から直截に経済的利益を得るのではなく、行政から「国技」という伝統継承のための業界というお墨付きを得て労せずして多額の利益が得られるビジネスモデルを確立している。　しかし、そのことが相撲界の興行性を助長し、逆に業界の停滞を惹起する原因となっていることは否めないだろう。　農業はどうか。政権交代の結果、農業の中心である稲作について、これまでの米の政府買い取り価格維持政策を放棄し、自由価格として政府の負担を軽減するという。その結果、農家の所得は大幅に減少するので、救済措置として一定の収入が維持できるよう所得を補償するというのが現政権の政策だ。これで生産者・消費者共にメリットがあるはずだった。しかし、これもうまくいきそうにない。　所得補償というのは結局は２０世紀最大の失敗である共産主義の行き詰まりを再現するだけだ。　一所懸命に働いても、適当にサボっても、賃金は同じというなら政府は要らないと思い始めるのも致し方ない。一所懸命働けばそれなりに所得もふえるという旧来のシステムに一端の長ありと見えるがどうなのだろうか。　

  2010年10月16日

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• ネコ・マンマ

  　職場にて。デスクワークに疲れて窓際で背伸びをしながら外を見たらネコが何やらくわえて歩いているのが目に入った。くわえているのは白い毛玉のよう。子ウサギかと思ったが、よく見れば子猫のようだった。「あれ、ネコが子猫をくわえて歩いてるよ。」と言ったら、部屋中の同量が（私を含め３人）窓際に寄ってきた。「あら、本当に。引っ越しかね。」　席に戻って仕事を再々していたらネコの鳴き声が聞こえてきた。どこから声が聞こえるのかと窓の外を見てみたが、何も見えない。鳴き声もやみ、空耳だろうと席に戻ろうとしたら先ほどのネコがまた子猫をくわえて歩いている。どうやら私たちの事務所の裏手から近くの公園辺りに引っ越しの途中とみた。先ほどの白い子猫を連れて行った時と同じ方向へ消えていった。　しばらくすると、再びネコの鳴き声。「またか。」と窓から声のする方をみたが、ネコの姿はない。そのかわりに非常階段の下でタバコを楽しんでいる禿頭の初老の紳士と眼が合った。失礼！視線をそらして辺りを見渡してもなにもない。親ネコはその後もしばらく啼き続けていた。　察するに、彼の母ネコ、うちの事務所の近くで密かに３匹の子猫を出産。いくら田舎とはいえ、周りは月極駐車場ばかり。居心地が悪いとおもってか引っ越しを決意し、朝から行動開始したようだ。それにしてももう一匹の子ネコはどうしたのだろう。気になって仕事に身が入らない一日であった。　　

  2010年10月15日

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• 贈り物

  　朝鮮労働党創建65周年を迎え、7日から9日まで全住民を対象に、米や肉など、この10年で最大規模の特別配給が行われた事が内部消息筋からの情報によって確認された。　内部消息筋は10日、「7日から各地域の人民班ごとに党創建記念日にあわせ特別配給が行なわれた。咸鏡北道会寧市では、1人当り米450グラム、酒1本、大豆油100グラムが配給され、各世帯に飴、菓子、コチュジャンが500グラムずつ配られた」と話した。　　というニュース。　わが国でもおなじみのばら撒き戦術。こちらは政権奪取をお祝いしての「子供手当て」や農業分野の「所得補償」など現金ばら撒きだが、あちらはお金よりは物が喜ばれるようだ。贈り物にはそれぞれお国柄があるが、発想法は同じ。なんだかなあ。

  2010年10月14日

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• 抗夫の救助始まる

  　８月５日に落盤事故で地底７００メートルの坑内に閉じこめられた抗夫３３名の救助が始まった。昼前の１１時頃から救出作業が開始され、これまでに既に１２人が生還している。作業は徹夜で続けられ、明日にも完了する見込みだという。　事故の規模が大きかったにもかかわらず、全員が生存していたと言うことで、世界の耳目を集めた。チリとしても国の威信を賭けた救助作業になっており、大統領が現地で進展を見守るなど国内外の輿論を強く意識している。　今日は市民英会話教室の日だが、やはりチリの鉱山が話題になった。簡単な会話でも普段使わない単語が必要で、それが中々思い出せない。四苦八苦の一時間であった。

  2010年10月13日

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• 生物多様性と害獣被害

  　名古屋で開催中のＣＯＰ１０に代表されるように、生物は資源だとする考え方がある。現在の科学技術では毒にも薬にもならぬと思われているものでも、意外な用途があるかもしれない。ましてやそれが特効薬や高性能兵器などの原材料になったりすることもあるらしく、莫大な経済的利益を生み出す公算もある。　そう考えると、まずは現在の地球環境に棲息するあらゆる生物をそのまま保持することが潜在的利益を得る前提条件だと言うことになる。　カネの話をするとややこしくなるからか、そういうことには触れないで今の生態系を維持することが善だとするのが世の中の風潮だ。　しかし、これは先進国・都会人の発想だ。エゴといっても良い。生物の中には有害なもの、危険なものも少なくない。一例が今話題になっているクマやイノシシ、サルなどの害獣だ。都会人はこれらの影響を受ける場面は極めて希だ。危険にさらされている田舎人は、これらの駆除を強く希望しているが、生物多様性、生態系の維持を盾に認められない。捕獲しても山の中へ放すのが原則だ。　譬えは適切ではないかも知れないが、これは産廃処理場や斎場を田舎へ作れと言うのと同じ論法だ。民主党の最少不幸社会論にも整合する。有益なもの、利益のあるものは身近に、有害なものや汚いものは遠くへというのは人情。これを多数決論理で適用すると現状のような結果になる。　人が被害を受けるのは、人間が動物の生息域を簒奪したからだという議論もある。それはそうだろう。人も獣も、自分の領域を広げるために他の領域を奪って生きている。その責めを田舎人だけに負えというのは都会人のエゴだ。　福井では介護施設にクマが侵入し、看護師が重傷を負ったという事件も起きている。被害に遭われた看護師さんには大変気の毒なことだが、都会にもクマやサル、イノシシが進入しているというのはそれほど日常的なことではないのだし、田舎人にすれば生物多様性をいうならそのくらいは仕方がないと受け止めてもらいたいものだ。　田舎ならクマを保護し、都会なら人命を優先するというような差別はあってはならないことだ。

  2010年10月12日

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• 生け垣　２

  　今日も朝から生け垣剪定。電気バリカンフル活用で頑張ったが、中々はかどらない。　途中で気分転換のため、庭木もついでに剪定。こちらは鋸で枝を間引いてみる。　強敵はキンモクセイ。長いこと手入れしていないので枝が増え放題・伸び放題でスパゲッティ状態。適当に刈り込んでみた。最初は慎重に全体のバランスなどを考えながら不要な枝を落としていたが、段々と大胆になってきて一輪車に３杯ほど枝を切り落とした。しかし、見た目はあまり変わらない。　ついでに、ヤシの木も。本当の名前は何というのか分からない。シンノウヤシというのがよく似ているが、ちがうかもしれない。２本だったのがいつの間にか増えて、５本にもなった。幹の中程が腐敗している一本を切り倒したところ、断面の三分の一程度が生きていた。生命力が強い植物だと驚いた。　庭木の剪定を終えて再び生け垣の刈り込み。思い切り短く刈り込んで次回の作業まで時間を延ばしたいと思うが、電気バリカンの性能が限られているのでなかなかそうはうまくいかない。ほどほどのところで妥協して作業完了！　それからの後片付けがまた大変。切り落とした枝葉やヤシの木など、軽トラ山盛り一杯分のゴミ。とりあえずは畑の隅に積み上げたが、乾燥させてそのうちに焼却処分するつもり。全部片づくのは当分先のことになりそう。

  2010年10月11日

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• 生け垣

  　今年はこれまで生け垣の刈り込みをしていない。職人さんを頼むには予算不足。自分でやるには面倒だ。あれこれ思案の内に今日にまで月日が経過した。　いくら何でもこのまま放置するわけにも行くまいと自分で刈り込みをすることにした。　それにしても植物はたくましい。僅かな期間にぐんぐんと予想を上回って成長する。去年の刈り込みより随分と草丈が延びているように思われる。　電気バリカンだけでは力及ばず。刈り払い機にダイヤモンドカッター付き回転刃を付けてアタックしてみたが効果無し。結局は電気バリカンの優勢勝ち。何とかせねば！

  2010年10月10日

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• ノーベル平和賞

  　ノーベル平和賞が天安門事件で有名な中国の人権活動家劉暁波氏が受賞することになった。中国は政治犯に授賞することは中国政府に対する挑戦だと受け止めているようで、ノルウェー政府にも彼に授賞しないよう圧力をかけたという。ノーベル賞の中国人受賞者がいないことを残念に思っているはずの中国も、平和賞だけは欲しくなかったようだ。中国共産党の脳裏にはサハロフの受賞とその後のソ連崩壊が強く脳裏に浮かんだことだろう。　GNPは世界第２位になったと言われる中国。経済的には急速に成長しているが、共産党独裁による非民主的政治体制は変わらない。共産党、政府、企業など既得権益を手中にする勢力が体制の維持に固執するのは分からないでもない。しかし、貧しく、権力から見放された一般大衆には、せめて基本的人権だけでも認めるべきだ。　今回の平和賞受賞が中国が真の意味で近代化するきっかけになればと強く願う。　

  2010年10月09日

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• へぇ～そうなんじゃぁ！

  消費者庁：「ロース」実はランプ　焼き肉業界に是正要求　消費者庁は７日、焼き肉業界がもも肉やランプ肉などを「ロース」と表示していることが分かったとして、業界団体の「全国焼肉協会」（加盟社約５００社）に表示の見直しなどを求めた。大手焼き肉チェーン２３社が加盟する「日本フードサービス協会」にも要請する。数カ月から半年ほどで改善されない場合は、景品表示法違反で個別業者への処分に乗り出す方針だ。　同庁によると、焼き肉業界は慣行で、ももやランプなどの赤身肉を「ロース」と表示し、リブロースやサーロインなど本来、ロースにあたる部位は「上ロース」と表示してきた。同庁は「焼き肉業界の表示は実際より著しく優良と誤認させる」として景表法違反にあたると認定した。ただ、慣行が戦後から定着してきた事情を考慮し、個別業者に対する処分は行わず、業界全体での改善を求めた。（毎日jp　毎日新聞　2010年10月7日　21時39分（最終更新　10月7日　22時13分））　60年の人生を振り返って焼肉店で食事した経験は稀だけれど、その際はロースを注文することが多かった。あれはロースではなかったのか・・・　上ロースは食べた記憶が無い。ロースと上ロースの異同について確かめなければ！これでもう一つ生きている間にやっておきたい宿題が増えた。

  2010年10月08日

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• 戦いすんで日がくれて

  　一昨日終了した千葉国体。山口県の総合順位は13位だった。良くがんばったと思うが、次の山口国体開催県としては悲願の天皇杯は厳しいと実感させられる結果だ。　過疎県は選手層も限られ、好成績は挙げにくいのが理の当然。しかし、開催県としては多額の税金を投入して準備する以上は総合優勝で盛り上げたいと思うのは人情だろう。　何事にせよ実績を上げるには人・物・金だ。物・金は借金してでも何とかすることができるが、問題は人。有力選手は愛郷心はあってもトレーニング環境や生活に便利な都会へ出てしまう。国体の間だけでもと呼び戻しても天皇杯を確実にするには足りない。当然外人の傭兵という結論になる。　山口県内の各地方自治体や学校等に急に人が増えている。その中で目に付くのが他県からスカウトされた選手候補。私の地域の交流センターにも一人居る。一応机もあるらしいが、主な業務はトレーニングらしい。　開催県が他県から優良選手をスカウトして成績を買うようなやり方を問題視する意見も合ったらしいが、結局はやむをえないと従来路線を踏襲することになったようだ。　それにしても「おいでませ！山口国体」まであと1年というのに13位ではいくら奮起しても天皇杯は無理だろうm(-_-)m

  2010年10月07日

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• 反日政府

  　菅首相は衆院代表質問で、岡崎トミ子国家公安委員長が、平成１５年２月にソウルの日本大使館前で韓国の慰安婦問題支援団体主催の反日デモに参加したことについて自民党稲田朋美議員に質問され、「本人は過去の言動に配慮に欠けた面があり、誤解を招いたことに深く反省し、以後、注意している。内閣の方針に従って職務に邁進していく旨を表明している」と述べ、岡崎氏を擁護した。岡崎氏は、自身の政治団体が１６年４月に外国人（北朝鮮籍の朝鮮学校理事長と、韓国籍のパチンコ店経営者）から２万円ずつ寄付を受け取っていたことが発覚しており、政治資金規正法に違反したこともある。そういう人物がこともあろうに国家公安委員長。　首相は、「任命権者として適材適所を心がけ、任命にあたり、各閣僚に職務遂行にあたっての指示を与え、職務専念を心がけるよう促している」と説明したそうだが、要するに毒をもって薬と為すということか。　

  2010年10月06日

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• オバサンで米中対立

  オバマ大統領は「奥巴馬」か「欧巴馬」か―漢字表記で米中対立サーチナ【社会ニュース】 2009/11/20(金) 10:11 　　19日付新華社電によると、米中間で「オバマ」大統領の中国語表記をめぐり、対立が発生した。米国側は、原語の発音に比較的近い「欧巴馬（オウバマ）」の表記を要望。中国語は、すでに定着した「奥巴馬（アオバマ）」の方が「不都合が少ない」として、双方の意見は一致していない。　　米オバマ政権は、漢字表記についてことのほか神経質で、「オバマ大統領」については、在中国米国大使館の広報官が「発音が原音により近い『欧巴馬』を使ってほしい」との考えを示した。　　一方、中国政府関係者は、中国で普及している「奥巴馬」では、原語との発音にやや距離があることを認めたが、「欧」の文字にはいくつか不都合があるとして、米大統領の姓の表記として使うことに、難色を示した。　　まず挙げたのは、日本語の「オバサン」に由来する「欧巴桑（オウバサン）」との語が中国人の一部で広まっていることだ。「年配で、それほど上品ではない女性」のイメージがあり、「文字構成が似ているので、米大統領のイメージが『欧巴桑』と重なりかねない。それでは失礼に当たる」という。　　また、ヨーロッパは「欧洲」と表記するので、米大統領名として使うと混乱しかねないという。　オバマ大統領の中国語表記はともかく、オバサンが中国で定着しつつあるとは意外。

  2010年10月05日

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