さて今日は、バース・ヴィジョン(どのような目的をもって生まれてきたか?)と関係している
シルビア・ブラウンによる「ライフテーマ」についてご紹介します。
シルビア・ブラウンは「世界中で知られる偉大なサイキック(霊能力者)」といわれ、47年間、
一日に二十件ものリーディングをし、講演、ラジオやテレビ番組への出演、幽霊や犯罪の調
査、超自然現象の調査研究、精神科医をはじめとするアメリカ中の百人以上の医師たちと
の共同作業、祈りの場の建設、ベストセラーとなった自伝の執筆などをしてきました。
彼女による退行催眠の研究では、「私たちが何度も生まれ変わることについて、絶対的な確
信があり、過去世について理解すればするほど、この人生はより納得のいくものになり、死
が終わりではなく、私たちの魂の永遠の旅の途中の変化でしかないことがわかる」と言って
います。
シルビアにリインカーネーション(輪廻転生)と過去世がハッキリと現実味をおびた出来事が
あったのは、40年前で、彼女が催眠術師として仕事をしていて、体重の問題を解決したいと
やってきた一人のクライアントと一緒にオフィスでセッションをしていた時でした。
突然、クライアントはエジプトのピラミッドの建築現場から訪ねて来たといった感じになり、何
か長い論文の内容らしきものを話し始めました。その30分後、話し始めた時と同じように突
然、彼は正常に戻りました。そのセッションが終わった時、そのクライアントの許可を得て、セ
ッションのテープを親しい友人のスタンフォード大学教授に送りました。テープの中身には一
言も触れず、ただそれを聞いて、どう思うか聞かせて欲しいと言って・・・。
三日後、教授は興奮して電話をしてきました。「どこでこのテープを手に入れたの?」と。彼は
このテープを聞き、調査し、同僚にも聞かせ、彼の驚くべき結論を確認したということでした。
セッション中の何だかわからないたわごとに思えた言葉は、じつは七世紀頃のアッシリアの
ある地方の方言で、絵文字によって構成され話すくさび形文字のようなものだというのです。
それを聞いて、シルビアはそのクライアントに電話をしました。
「あなたは何らかの理由で古代アッシリアの言葉が話せるのでしょうか?」と。
クライアントは、彼女が何のことを言っているのか、見当もつきませんでした。
シルビアは超能力の研究のために、1974年に彼女自身が設立したニルヴァーナ財団で働
く催眠術師たちや精神分析医の友人たちにも、このことを話しました。そして、催眠術のセッ
ションを通して、過去世への退行催眠のテクニックを治療目的で使うために研究することを
提案しました。クライアントの許可のもとに、過去世を物語るものは何でも細かく記録し、それ
を明らかにしようと。それ以来、彼女だけでも何千という過去世への退行催眠を行いました
が、結果は全く疑う余地のないものでした。催眠術の間にクライアントが与えてくれた情報が
事実かどうかについては、彼女らはそれを立証するまでは認めないという立場をとりました。
そして、今回ご紹介するライフテーマのきっかけとなった出来事としては、退行催眠であるク
ライアントが、リッチモンドでの南北戦争に先立つ頃の前回の人生について説明していた時、
ちょっと思いついて、彼女はこう聞いてみました。
「あなたの、その人生での目的は何だったのですか?」
間髪を入れずに答えが返ってきました。「私は築きあげる人として学ぶために生まれました」
その答えがあまりにもすばやく確信に満ちていたので、彼女は思わずそれを書き留めまし
た。そして、ほかの催眠術師たちにも、各々のクライアントに対して同じ質問をしてみることを
提案しました。ありのままを書き留め、そして何が起こるかを見てみようと。
彼らの場合も私と同様、必ず瞬時にして確信をもった答えが返ってきました。そして、千を超
える退行催眠の研究・分析を通して、驚くべき共通性を発見しました。
人生の目的として、彼らが語ったライフテーマは、明確に44に分類され、すべてのクライアン
トの答えがその44のうちのどれかにあてはまったのです。
クライアントたちが過去世における目的、ライフテーマを瞬時に答えられることに気づいたこ
とで、現在の人生でもそれを知ることが重要だと彼女たちは確信しました。
生まれてくる前にあの世でブループリント(青写真)を書く時、この44のライフテーマの中か
ら、これからの人生のために私たちは二つ選ぶということです。
最初のテーマは、私たちが誰であるかです。
そして二つめのテーマは、何をするかとういものです。
簡単に言うと、旅行を計画するようなものです。
最初のテーマは、A点からゴールのB点へ旅する基本的な道筋、二つめのテーマは、その道
すがらに乗り越えるべく用意された障害物です。
私たちが二つのライフテーマを選んでここに着いたのか、最初のテーマと二つめのテーマ、
どちらがどちらなのかを知ることは、私たちの人生の意味を明確にし、理解するために役立
ちます。この人生での基本的旅行予定がわかっていることは、私たちを正しい道に導く助け
になります。
以上、「スピリチュアル・ノート*シルビア・ブラウン著*PHP文庫」より抜粋・一部編集。
「さて、あなたのライフテーマは何でしょうか?」
シーちゃんの治療院では、キネシオロジーを活用し、ライフ・テーマもとりいれてセッションを
行っています。
筋肉反射テストで、「今の問題と関連して、ライフ・テーマを知る必要がありますか?」と聞い
たあと、必要ならその情報をとるという方法です。
私の臨床における「ライフ・テーマ」の情報は、クライアントのストレスと密接に結びついてい
るように思います。本人にもお見せして読んでもらうと、たくさんの人がかなり自分の人生の
ヒントとなる情報だと感じられているようでした。
ただ翻訳、もしくはライフ・テーマの内容がちょっと難しく、わかりにくい点もあるのでピンとこ
られない方も見えました。
次回は、44のライフ・テーマの見出しをご紹介したいと思います。
興味のある方は、文庫本も出ていますので一度読んでみてください。