カテゴリ:本
戦後離脱された、いわゆる“旧皇族”に焦点を当てた一冊。
その流れで現在の直宮家まで紹介している。 どちらの陣営にも与しない書き方をしているのが大変好ましい(笑) 皇族、神の裔と言っても生身の人間である以上、 数いる中には素行不良な奴もいれば俺って所詮「平皇族」だしー、とグレる奴もいる。 天皇陛下より年上だったり実戦経験が豊富なのを笠にきて、政治的な奏上をする者、血が近いのを良いことに陛下を批判する者も。 少なくとも、戦後、皇籍離脱が行われた背景には、 そのような問題アリな皇族飼ってる余裕は無いという家庭(←国家)の事情と、 何より、直宮家がわんさいた。 大正天皇には四人の親王がいたし、昭和天皇には二人。今上天皇にも二人の親王。 これだけいれば、11宮家くらいいなくても大丈夫と思うのは人情。 まさか41年間も男子が生まれないとは、その時点で、誰も思わない。 驚いたのは、当時それだけ男子がいた状況下でも、昭和天皇に親王が生まれるまではピリピリした空気が流れて、今みたいな皇統どうするどうなる談議が起こっていたこと。 出来れば直系で繋いで行きたいって欲望が、無意識にあるんだねぇ。 なんだろ、様式美?みたいな? 戦前までは、皇族男子は軍人になることが奨励された。 まさに、ノブレスオブリージュ(高貴なる者の義務)。 その関係もあって、靖国神社への皇族の行啓参拝は多く、 靖国の宮司を勤めた皇族もいる。 皇族と深い縁のある靖国神社に、今、天皇陛下が参拝出来ない状況にあるのはほんに情けないこと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月13日 10時08分05秒
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