カテゴリ:本
今お世話になっている大学病院の娘の主治医さんから紹介された本。
会話形式を多く取り入れているのでとっても読みやすくてさくさく読めます。 “子供が泣いた時は抱きしめて「大丈夫だよ」と言ってあげよう。そうすればその子は安心してまた自分の足で歩き出す”これが主旨です。すごくシンプルだけど重要なこと。 最近の子はこの体験が圧倒的に少ないから感情を押し殺していつしか泣かなくなる。 押し殺した感情は心の中で整理がされず、年月が経ってからも何かのきっかけで爆発を起こす。それが問題行動となって現れる。 もうひとつ大事なのが、子供が泣いた時にまず子供の気持ちを代弁して言葉にしてあげることなんだそうです。 「悲しかったね」「悔しかったね」「嫌だったね」 心の中にある何か不快なもやもやに言葉が与えられた時、人は初めてそれを記憶の棚に整理出来るらしい。 “ウォーター”みたいな? 『魔法使いの嫁』でエリアスが“さみしい”という感情を理解した時のような感じでしょうか? 最近の子が「うざい」「めんどくさい」「死ね」等の言葉を多用するのは適切な言語の獲得をし損ねて手近な“不愉快を表す言葉”を選択した結果なのだろうと書かれていて何か納得。 この本を読んで私、反省しきりですわ。やっぱり私の接し方が良くなかったなーって。 抱きしめるのは子供が大きくなってからでも遅くないという事なので出来る限りやってみようと思います。 著者がこの本を書くきっかけになった本が『無痛文明論』(森岡正博)だそうで興味が湧いたので某密林で注文したら手にずっしりくる厚い本でした。読むのにどれくらいかかるかな…。
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最終更新日
2018年01月15日 09時55分30秒
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