美保まりのスピリチュアル・ヒーリング

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黒川伊保子さんの本をよんでいて、
思わず泣けた文章がありました。




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ふと思いついて、息子に
「ねえ、今までのママと一緒の人生で、
何が一番気に入ってる？」と尋ねてみた。

「あ－、それは絵本を読んでくれたこと」

二人で絵本の話で盛り上がり、
小一時間話しこんでしまった。


「ねねね、久しぶりに、絵本読んであげようか」
本気で、そう申し出たら、
「いや、いい」と即座に断られてしいまった。
めちゃくちゃ、恥ずかしいらしい。

あー、もう、絵本を読んでやる子が
いなくなっちゃったんだ・・・
私は、ふいに胸を突かれて、ことばを失った。

急に「うちに、子どもがいなくなっちゃったんだ。
子育て、終わっちゃったんだ」という気分になって、
涙が溢れてきた。

「そんなに読みたいんなら、読む？」と
息子がびびって、気を使ってくれる。
私は手放しで、おんおん泣いてしまった。

鮮烈な実感だった。

もっともっと、一緒にいれば良かった。
もっともっと、絵本も読んであげたかった。



そうなのだ。子育てなんて、
振り返ってみれば、たいして何もしていないものだ。
毎日、ただ一緒に暮らしただけ。
私は、いったい何をあんなに忙しがっていたのだろう。

「あー、あなたと、もっともっと一緒にいれば良かった」
泣きながら、そう言ったら、
「そうだね。小さい頃は、ずっとママの帰りを待っていた」
息子は、そういいながら、優しく背中をなでてくれた。



絵本を読むのをねだられて、あれもしたいのに、
これしたいのに、と片付けたい家事や仕事に
気をもむお母さん、きっと、いると思う。

「ふいに」絵本を読む相手がいなくなってしまった
私には、その情景がうらやましくてたまらない。
（実際には、もう５年ほど前に絵本読みは卒業
していたのだが、気がつかなかったのだ）

そんな日が来るのを、先に想像したら、
今の時間をもっと大事にできるのではない？

絵本を読む相手がいるあなたは、
「優しい夢」の真ん中にいる。
どうぞ楽しんで。

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日記に転記しながら、またぽろぽろ泣ける。。。


長男が生まれてからは、子育てが楽しくて
３歳までは、かわいい長男を膝に乗せては、
毎日１時間以上、絵本を読んであげていました。


子どもが３歳のとき離婚してからは、
長男と遊ぶ時間が激減して、
4月から6年生になる長男は、いまだに
「母ちゃん、あそぼ～」とさそってくれて、
忙しいことを理由に、断ることも多かったんですが・・・

「母ちゃんと話してる時が、一番楽しい！！」
と言ってくれる今は、まさに
「優しい夢」の中なんでしょうね。


今日も、３人目の娘さんが大学に行って、
夫婦二人になった寂しさを綴った、
人生の大先輩でもある、友人からのメールを読んで、
「ああ、目の前の子育てを存分に楽しまなきゃ」と思う。




　

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