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番組構成師 [ izumatsu ] の部屋

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2007.08.11
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カテゴリ:スポーツ

高砂親方は横綱 朝青龍関の説得を諦めたとか。どうなるんだろうなぁ?

当初から完璧に「朝青龍悪し」的報道に終始してきているけれど、そうなのかなぁっていう疑問がぬぐえない。モンゴルでサッカーをやっていたのも「なぜなのか?」という問題の根本が語られてない気がする。その報道も少ないし。

大統領主催のチャリティ・イベントで、大統領に直接頼まれた朝青龍がOKし、中田選手らと共にサッカーに興じた。

そんな報道がチラリとあったような気もする。それが事実なら、「今日は腰も痛くないし、いっちょやるか」と思ってもおかしくないし、ピッチに出たら楽しくてボールを追ってしまっても当然だと思うんだけどなぁ。

横綱は力士のトップ、鏡だ。
それはそうかもしれない。が、朝青龍関はまだ26歳。東西に一人ずつはいるはずの横綱をずっと一人で務めてきて、その間、横綱として恥ずかしくない成績を残してきた。20代前半の異国の若人が、縦社会の魑魅魍魎とした世界でその力を存分に発揮した。それを相撲協会や力士たちは感謝すべきじゃないのかなぁ。

素行が良くないという。
それは躾ができていないからにすぎない。どこの誰だって、教えてもらわなければ知らないことは知らないままなのは当たり前。その上、異国生まれの異国育ち、文化も違う。その異国の若者が、日本の中でも特殊な相撲の世界に飛び込んだ。その彼を教育し、躾けるのは相撲界の責任。本人が100パーセントの責任を負う話じゃないと思うなぁ。

自分で気づくべきという人もいる。
そりゃ、ムリだろう。周囲から指摘されずにいれば知らないままだし、諫められなければそれでいいと思うのは当然。おとなじゃないのだから。朝青龍関は日本の高校を卒業したとは言え、その時点では日本の文化に対してはまだまだ子ども。相撲の世界の認識はレベルは赤ん坊。それを自ら育てと言うのは育児放棄みたいなもんだと思うけどなぁ。


どうも朝青龍バッシング的になっているように見えて不快だなぁ。それも相撲協会じゃなく、ぼくら普通の人々の方がやいのやいの言っている気がする。

昔、阪神タイガースにいたバース選手は、シーズン中にアメリカに帰国したことがある。確か息子さんが脳腫瘍か何か重篤な病気で、その手術に立ち合うためじゃなかったかなぁ。すると日本の野球ファンから非難の声がわき起こる。優勝を争うシーズン中に家族の問題で職場を放棄するとは! 「敵前逃亡だ!」というのだ。

家族の一大事なら、職場なんぞ放棄したって側にいてやりたいと思っても当然だろうに。ついて行けなかったなぁ、あの論調。今回の朝青龍関の問題に対するぼくらの反応にはあの時の違和感を感じる。

突飛に飛躍するけど、ぼくらのそんな脳みそ構造が先の大戦で軍部の暴走を許したんじゃないかなぁ。みんなそろって同じことを言い出す、同じ方向を見る。それが高じると「美しい国 日本」てなへたっくそなキャッチコピーの元、一致団結して走り出すことになるんだろうなぁ。

くわばら、くわばら。


きちんと躾けられなかった親方は責められても仕方ない。
高砂親方、元大関 朝潮は、近畿大学出身で、めちゃくちゃ無口だった当時の関取衆にあっては当意即妙な答えをしたりと、聞いてて楽しい話をする力士だった。しかし、親方としてはダメだったということ。

相撲界では、一説には数億円するという年寄株を買わないと親方としてその世界に残れない。その人間に親方としての資質があるということは全く関係なく、経済的裏付けのある者だけがその年寄株を手に入れることができる。そうして親方となった人の中には、若い衆を導くことに長けた人もいるだろう。でも、しょせんお金で買った地位。他人を引っ張っていくことに向かない人が親方になることもある。元大関 朝潮の高砂親方は、人の上に立つ器量はなかったということだ。


どうしてこんなに責められるんだろう?
朝青龍関はそう思っているかもしれない。ずっとず~っと相撲協会&親方に「それでいいんだよ」と言われ、振る舞われてきたのに、頼まれてちょっとピッチを走っただけで大騒ぎ。頭の中は「?」の嵐じゃなかろうか。

「引退してモンゴルへ帰れ」という人もいる。それって、異国の男の子を預かった責任を放棄してない? まだ26歳。今から日本の風習を知り、相撲の世界のしきたりを学び、体を治して土俵へ戻ってきてくれたらいいんじゃないかなぁ。


朝青龍関に同情しているワケじゃなく、事の流れを見ていて自然に考えるとそういう結論になるんだけどなぁ。

こんな考えって、甘いのかしらん?





中田英寿選手がこの問題について自身のHPに記していると nonkey さんが教えてくれました。

 → 中田英寿オフィシャルホームページ Hide's Mail

ここで中田選手が言っていることは、問題の発端を知り、その解決をはかるために重要な示唆を与えてくれる。

中田選手はこうも言っている。

「すべての人に…中略…メディアや周りの意見に簡単に惑わされない“自分”を持ってもらいたいと思う」

その通りだね。







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Last updated  2007.08.11 21:31:51
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