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カテゴリ:スポーツ
9月に入って、ちょっと涼しくなったかな?、と思ったのは午前中だけだった。昼下がりからは、まだまだやっぱり蒸し暑い。世界陸上が行われている大阪は、ぼくが住む北部九州よりも暑かろう。 それにしても日本勢は振るわないなぁ。でも、開催前から「メダル! メダル!」とあおってきて、大会が始まってもあおり続けているのはマスコミ、ことにレギュラー番組をつぶして大会をオンエアしているTBSくらいのもんで、選手たちは「今の実力はこのくらい」と納得してるんじゃないかしらん。で、情けなくも感じていると思う。 なにより、ホスト国の選手が、自国の気候に負けたというのがなぁ。長距離を移動してきた諸外国の選手がシーズンベスト、自己ベストを次々と記録する中、まだ20代半ばの日本代表選手たちが次から次へと「全身が痙攣しました」というのはねぇ。 昔、日本選手は本番に、大舞台に弱かった。それが、マラソンの有森裕子選手が「自分を誉めてあげたい」と言ったころから少し変わってきて、世界を巡る陸上のツアーでもその時、自分の持っている力を十分発揮するようになってきた。 ところがどっこい、マスコミ(TBS?)が言うところの「大阪夏の陣」では総崩れ。調整に失敗したのか、ホーム開催でプレッシャーに押しつぶされたのか。どちらにしろ、ちょっと残念な結果ではある。 でも、本当に力のある選手たちのプレーというのは見ていて楽しい。その選手が日本人であろうがなかろうが、そんなことはどうでもいいことで、自分の限界に挑戦する姿は清々しい。その清々しさの頂点に立ったのがたまたま日本人だった…という流れであれば、それはとても嬉しいことだ。 メダルが取れなかったって、なんちゅうことはない。今の日本選手の実力は、自己ベストを更新して初めてメダル争いに加わることができるという選手が大半だし。試合に残した悔いを次回にはらせばいい。 でもなぁ。 あおり過ぎは逆効果。それは世界レベルの大会が行われるたびに言われること。でも、テレビ局は試合中もあおりにあおる。正直言って、申し訳ないけど、やっぱりやかましい。 アナウンスのコメントも妙な表現連発なんだけどな。準決勝のレースで最下位に終わっても「上位二人に入るのは大変厳しいもようです!」なんていう絶叫アナウンスはヘンだろう。どう見たって再会なんだから。まぁ、先にゴールした6人が失格になる可能性もゼロとは言えないあろうからそんな表現をしてるのかしら? そう言えと指示されてるのかなぁ? ワカラン…。 選手たちは持てる力の限りを尽くそうとしてる。だから、その結果は大切にして欲しいし、きちんと知らせて欲しい。昔の中継よりはその選手の自己記録更新やその国の最高記録更新などについての表記が出るようにはなったけど。 世界大会で自己最高を記録するなんて素晴らしいし、素敵じゃないか。そう思うんだけどなぁ。 男子100メートル決勝はアメリカのゲイ選手が世界記録を持つジャマイカのパウエル選手より先んじてゴールに飛び込んだ。アナウンスはゲイ選手とパウエル選手についての話ばかり。ゴール直前にパウエル選手をかわし、2位に食い込んだ選手もいるのに、彼がどこの誰なのか、ちっともコメントがなくて見ていてイライラした。 同様なことがちらほら。最終的にどんな結果になったのか、きちんと押さえていないレースや試合が連続すると、イライラ以上に腹が立ってくる。 MCをやっている織田さんも中井さんもぼくは嫌いじゃないし、熱いコメントで盛り上げるのも結構だけど、中継する現場の人たちはもっと選手への敬意を持って欲しいなぁ。生中継だから現場はメチャメチャ忙しいとは思うけど、選手たちが出した結果はとても大切なものだと思う。今は名のある選手も最初から実力があり、名前があったわけじゃぁないんだし。 それにしても、昼間の中継に出てくる若い女性のアナウンサー&レポーターのしゃべりはなんとかならんのかなぁ。一生懸命なのはわかるけど、一生懸命やるのは当たり前で、キリッと番組を締めなきゃね。 せめて語尾ぐらい締めて欲しいな。 別の番組だけど、「レポーターに若い子を出しとけば視聴者は食いつくよ」と言ったプロデューサーがいた。世界陸上の番組制作陣も同じように考えたのかな。で、思惑通りに行ったんだろうか? それにしても、最近のスポーツ・イベントの中継はヘンだ。番組の盛り上げ方、進め方が格闘技的になってきた。柔道などの中継も「これってK1?」と思ってしまうくらいにショーアップし、選手紹介も巻き舌イングリッシュだったりする。 これって、その競技のためになってるのかしらん? 基本的に“興行”が先に立つ「プロ」の試合である格闘技と、実態はどうあれ、あくまで「アマ」の柔道なんぞとは大会を開催する意味からして違うと思うんだけどなぁ。 でも、それでは大会の運営自体がムリな時代なのかもしれない。 番組を作っている方からすれば「あおらないと見てくれないもん」ということになる。確かにそう。批判があろうと、ショーアップしないと視聴率という“量”は稼げない。ということは、「この程度の演出でこちらへなびく」と視聴者は思われてるということなのかなぁ。 賑やかしいのは好きじゃないんだけど、ガマンしないとあかんのかな。今日も音量を絞り、強引な演出の時には手元に置いたマンガを読みつつ、選手たちのパフォーマンスだけに目を向けよう。 なんて書いてたら、4×100mの決勝で日本の4人が見事な走り。また日本新記録だ。それも大幅に記録を縮めた。5位とメダルには届かなかったけど、大したもんじゃないの。 「日本新記録!」と喜んでいるぼくら同様、新たな記録に喜んでいる国も多いだろう。そんな記録も大事にして欲しい。 しかしね…。 地球の各地から集った選手たちは、真夏の大阪で自分のベストを尽くそうともがいている。メダルの数で大会の成功不成功を計って欲しくないな。もち、視聴率でもね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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