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カテゴリ:制作現場
ひとつの仕事が終わると、エアポケットに陥った気分になることが多い。 かと言って、気分が沈むというほどではないのだけれど。 短くても数ヶ月の準備をし、2週間弱の編集期間はみっちり根を詰め、脳みそを雑巾のように絞り絞ってよいよい形を探しまわり、慌ただしくナレーションを録り、無理を承知で音の整理を専門家に頼み、スーパーを一枚一枚入れて行くともうオンエア前日。 そして、オンエア。 放送時間の1時間はきらめきのように通り過ぎて行く。 「あ」、と言う間もない。 出来る限りのことはしたつもりでも満足感にひたったことはない。胸は達成感よりも、ぽっかりと虚しさに似た思いに満たされる。 未来永劫、戻ってこないこの番組。止めることも出来ず、繰り返すこともできず、ひたすら流れ去る。 「誰が見てくれているんだろう?」 やっぱり、そう思ってしまうなぁ。 ふぅ。 資料を読まなきゃ。 このご時世に、存在の根幹を問うシステム的な問題も抱えたローカル局で、次の仕事があるのは恵まれてる。 エアポケットに入ったままじゃアカン。 お尻をムチ打ち、動き出さねば。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.02 20:59:02
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