|
カテゴリ:制作現場
ぼくのパソコンのフォルダのひとつに[企画関係]というのがある。ここには、これまで、またはこれから、時には現在進行中の企画書が入ってる。 ぼくが立案した企画じゃない。友人のディレクターが「こんなのどう? 一緒にやらない?」と声をかけてくれたモノのみ。ぼくは立案者になったことがないのだ。 この仕事を始めて20年が過ぎたけれど、いつの頃からかぼくは自身が企画者じゃないことに気づいている。 とっちらかっていたり、筋道が通っていなかったり、言いたいことは分かるけど気合いが入りすぎてこれじゃ誰も分からんだろう的なレアな企画や企画書を、普通の人が理解できる内容や流れにすることの方が向いている。ウマイというわけではないのだけれど。 どんな話を聞いても冷えている(ように見えるらしい)ところが「構成係」なんだろうな、やっぱり。 今、実現を目指している企画がある。 ディレクターが企画書を書き、ぼくも考え、あれやこれやと書き直し、ディレクターが局へ持っていく。 プロデューサーからダメ出しが出る。 書き直し、再度ディレクターが局へ持参する。 再度、ダメ出し・・・なんてことが数回続き、その局はアカン、となる。 別の局へディレクターが持っていく。内容を狙った番組のテイストに合わせて書き直し。 プロデューサーからダメ出しが出る。 書き直し、再度ディレクターが局へ持参する・・・・ということを繰り返し、制作させてくれるところを探し続けて半年が過ぎた。最初、話が出た頃からすると1年くらいはたつかなぁ。 熟成させて滋味深くなる企画と、旬を逃すと二度と再び戻せない企画があるけど、これは後者の方かしら。 時節柄、局の制作環境は厳しい。そんな中、コツコツ足を運ぶディレクターには頭が下がる。 ぼくは座してメールを開き、携帯で話し、パソコンを打つだけだもんな。 実現したいよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.12 18:45:08
コメント(0) | コメントを書く
[制作現場] カテゴリの最新記事
|
|