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カテゴリ:制作現場
あしたから南の街へ。火山がおとなしいといいけどなぁ。
噴火した翌日の夜、あの街に着いた時には火山が噴火したなんて知らなかった。 いやいや、違うな。 ニュースか何かでちらりと耳にしたけど、「あぁ、桜島が」と勝手に思い込んでいたんだよね。霧島の界隈に活火山があるって知らなかった。 でも、地元の人に聞いてみたら、ちょくちょく煙はあげていたんだそうな。 噴火した翌々日、ぼくが乗る予定だった北部九州へ戻る便ばかりか、南の街の飛行場から飛び立つ飛行機は皆無。灰が降るので前便欠航となり、ぼくは特急を乗り継いで戻った。 三つ目の駅くらいまでは、走る列車が巻き上げる灰で車窓がほんとに灰色。隣に座っていたビジネスマンらしきおじさんが、「うわぁ、ひどいな」、ぽつりと言ったっけ。 舞う灰の中、鎖につながれている飼い犬が肩をすぼめて座っていた。 あぁ、かわいそう…って、地元の人の姿が重なった。 飼い犬に例えると失礼だけど、特に農業や畜産をやられている人はその土地から動くことは難しい。なんとか対症療法を見つけつつ、火山がおとなしくなるのを待つしかない。 降る灰のために数万本の椎茸を廃棄したという椎茸農家の女性が嘆いてた。 「終わりが見えないのがつらい」 だろうなぁ。 台風も豪雨も、あと少しと思えるから耐えられる。 地球のマグマが地上までやってこなくなる日はいつ?…なんて、先が見えない試練はイヤだよね。 口蹄疫や鳥インフルエンザも同じだったね。無くなる日が見えないんだもんな。姿も形もないヤツがいつの間にかやってきて、いつ去っていくかもわからない。 辛い日が続く南の街。 いつもの冬の日のように、穏やかな日々が早く訪れますように。 あしたはちゃんと飛ぶかなぁ・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.19 18:15:55
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