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カテゴリ:制作現場
ちょっと仕事がダブってて。 編集スケジュールが完璧に一緒なので、ひとつはよその県だけど編集に立ち合えそうもない。 そのよその県のスタッフが、あした、海外取材から戻ってくる。彼らが帰るまでにラフな流れくらい考えておきたかったんだけど、取材テープを見るのが精一杯じゃった。 まいったまいった。 最近は便利になったもので、取材テープをポータブルなハードディスクにダビングして送ってくれる。VHSからDVDへと変わるのにはかなりの時間がかかったけど、DVD → HDは「あ」と言う間だった。 今、ぼくの机の上には送られてきたポータブル・ハードディスクが3個。それぞれ650GBもある。入っているデータの量は多くなく、中身はスカスカでちょっともったいないけど、映像を見ないことには始まらないので三回に小分けして送ってくれた。 ありがとうございます。 でも、これで全体のまだ三分の二だ。まぁ、あとの三分の一は今月中に作る30分番組には盛り込まないことになったのでいいのだけれど、結局見なくちゃいけないのは同じなので、取材陣が戻った今後、また送ってもらうことになる。 三分の二を書き起こしたらA4用紙に280ページくらいになった。精力的に取材してくれるので、素材が豊富でありがたい。 同時に、増えていくいっぽうの映像量はどうにかならんのかなぁとも思う。 これは聞いた話。 昔、ベトナム戦争のころ。北爆の現状を取材するため、決死の覚悟で潜入した某テレビ局のクルーは二週間の長期ロケを敢行。前代未聞の長時間撮影に成功した。 その長さは、総計8時間・・・。 今だと通常テープで12本くらい。精力的なクルーならば2回の取材で撮りきってしまう量だ。 フィルムが貴重な時代。何をどう撮るか、カメラマンはもちろん、ディレクターも音声さんも事前に考えに考えたそう。 そして、いったんフィルムが回り始めると、あとはカメラマンの感性の世界。だから、腕の優劣がはっきりついた。 今は器機の性能があがっているので、市販のビデオカメラでもオンエアに使えるきれいな映像を撮ることができる。実際、ディレクターや記者にハンディ・ビデオを持たせる局も増えてきた。 対象を絞りに絞って、決め打ちと感性で撮る方がいいのか、心に感じたモノをはじめ撮れるモノは撮れるだけ撮った方がいいのか・・・・。 きれいに撮れてもディレクターや記者はしょせんシロウト。“カメラマン”にかなうはずはないし、かなってもらうと困る。テレビに流れる映像がシロウトが撮ったモノばかりになるのも困る気がするし。 難しいな。 しかし…、 帰国に供えて少しお仕事を進めておかなきゃ。 書き起こしでも読も。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.04.03 22:14:35
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