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カテゴリ:制作現場
飲むと、ローカル局の先行きという話をしなくてはいられない友人がいて。 それはぼくもまた同じで。 久々に杯を傾けたら、やっぱり同じ話。 若い衆が聞いてくれない、と言うよりわかんないんだよなぁ、ローカル局の置かれてる現状が。 このご時世にベースアップだけを望む組合ってのもどうかと思うねぇ。自分の会社がひとつの企業として存在し続け得るほどに自社製品で儲けてないってことに考えが行きついていないんとちゃう? いやいや、分かっちゃいるんだけど、目前に事実として迫っているようには見えないから「ま、いっか」で流れて行っちゃう。 それですまない時はもう来てるよ。 放送局が情報の選択係、情報の発信役として君臨していた時代は過ぎ去って、手を加えないまっさらな情報を提供出来るネットの世界とどう対峙するか迫られてるし。 いやいや、対峙する必要はなくて、それぞれの得意な分野を活かしつつスクラムを組めばいいやん。 放送局が得意とするモノ、それは高額のカメラや中継車も含めた中継能力であり、情報をより明快に分かりやすくする編集能力だったりかな。 今の、制作機能を社外に出そうとしている中で、これらの能力が磨かれて行くかね? いやいや、それどころか維持することさえ出来ないねぇ。能力は社外に培われることになるし。 ローカル局は確かに自社製品で会社を運営できるほどの利益は出していないけど、経済的存在だけが生きる道じゃない。地元に根差した、公共財としての文化的な生き方だってあるし。 それしか残る道はないと思えるが…。 なんて話を若い衆にしてもピンと来ない。何より、文化的公共財としての生き方は現在のどんぶり勘定的な財政面見直しが迫られるし、そうなると月々自分たちが「稼いだ結果」と思っているお手当ての見直しが避けられない。 それはイヤじゃろね、やっぱ。。たとえ業績が悪くても、実入りはいつまでも右肩上がりでいたいもの。 でも、それこそムリじゃないのかな。 んだ。さらには大震災。これでぼくらの価値観も少し変わって行くかもしれない。広告の内容も、その量も変化して行くだろうし、少なくともかつてのような放送局の「売り手市場」には戻らないだろうし。 自らの行き先をどう見つけるか。そこに欠かせないのは、どう考えても制作力だと思うんだけどなぁ…。 だな~。 オレらはいいのよ。イザとなったらとんずらするか、リタイアしちゃうし。若い衆も経営を担う頃になれば気づくじゃろ。 なんてぐだを巻いてるうちに焼酎の半合瓶はカラになって酔っぱらい、閉店まで居すわってしまったオヤジふたり。 彼はホテルへ千鳥足、ぼくは最終電車でサヨウナラ。 しかし、ほんにどうするんかね、行き先を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.04.27 21:16:51
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