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カテゴリ:制作現場
次の番組は、日本人に数少ないイスラム教徒さんのお話。 ぼつぼつと取材映像を見始めた。 ご夫婦共にムスリム(イスラム教徒)。これは当然、ムスリムはムスリム相手じゃないと結婚できない。 お子さまは女の子が3人。当然の如く、皆ムスリム…かな? 「ヒンズー教徒は生まれながらにしてヒンズー教徒」だという話は聞いたことがあるけれど、ムスリムもそうなのかしらん? キリスト教徒になるには洗礼を受けなければいけなかったんじゃなかったかなぁ…違ったかな。 あぁ、日常に信仰無き身の哀しさよ、信仰心ばかりか知識さえもが薄かりし。 10年以上前、ちょっとだけイスラム教に触れる機会があった。仕事でだけれど。 ムスリムは豚肉を食べることは許されない。でも、他の動物の肉を食すにも厳しい決まりがある。 鋭く尖らせたナイフを使い(動物の苦痛を少しでも和らげるため)、お祈りを捧げ(神への感謝)、その上で処分した肉しか食べることを許されない。 そうして食用となった肉はイスラムの教えに従って処分された肉、「ハラルミート」として販売される。 日本人ムスリムは1万人ほどだそう。 その人たちは食べることが出来る肉「ハラルミート」を手に入れることが出来るのかなぁと思ったら、日本にも大都市には「ハラルミート」を販売しているお店があるそうだ。 よかった。 イスラム教、もう一度勉強し直さなきゃぁ・・・、 と思っていたら、今朝の朝日新聞「ののちゃんの自由研究」は「イスラム教を知ろう」だった。 おぉ! グッド・タイミング!! 以下、「ののちゃんの自由研究」からの受け売り。 預言者 ムハンマド(“マホメット”は英語読みだそうな)によって伝えられた神の言葉を信ずるムスリム。ムスリムにとって(つまり、イスラム教では)ヨハネもキリストも神の言葉を伝える預言者で、彼らが伝えた神の教えを人間がきちんと守らないので最後の預言者として神が使わしたのがムハンマド。 だから、ユダヤ教の「聖書(キリスト教徒に言わせれば旧約聖書)」も、キリスト教の「聖書(キリスト教徒自ら呼べば新約聖書)」も、ムスリムにとっては「聖書」には違いない。だから、敬虔なムスリムは両聖書も大切にする。 そして、最後の預言者 ムハンマドによってもたらされたのが「クルアーン(“コーラン”も英語読みだそうな)」で、神の最後の教え、というか人間に向けての最後の言葉とされている。 「クルアーン」によれば、人は人種、肌の色、国籍、身分その他、どんな所属であれなんであれ、あらゆる人間は神の前には平等だとされている。この平等主義が人々の心をひき、全世界へと広まった。 それだけ「不平等」は世界中にはびこっていた(今もはびこっている)ってことかな。 今、全世界15億人がムスリムだそうな。5人にひとりはイスラム教を信じている計算になる。すごいね。ぼくらの身近には存在しないというだけなんだ。 イスラムの教えを信じるか信じないかは個人の自由だけど、ムスリムが何を信じ、何を感じているのかを知っておくのは、これからの国際社会の動きを理解するためにも不可欠だろう。 いつ、隣人にムスリムが現れるかも知れないし。 彼と我とは違う存在。それを常に心に留めて、互いに尊重していればいいだけの話なのだけど、ぼくら日本人は同じであることを喜び、それで安心するからなぁ。 だから、 「みんな 違って みんな いい」 っていう、金子みすずさんの「当たり前」の一文が心に染みたりする。 駅のホームで電車を待っている横で、突然おじさんが布をホームに広げ、西を向いて礼拝を始めても、動揺しない。 そんな自分になりたいな。 ・・・その場面に直面しないとワカランが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.12.24 22:29:21
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