番組紹介 「ガマフヤー」
番組の制作に参加しました。ガマフヤー~ 拾いたい 地中の声 ~放映日時:5月30日(土)14時から1時間放 映 局:RBC琉球放送沖縄には「ガマ」と呼ばれる自然の壕があります。「ガマフヤー」とは「ガマを掘る人」の意味。自ら「ガマフヤー」と名乗る具志堅隆松さん。26年間にわたって沖縄戦で命を落とした人々の遺骨を収集しています。具志堅さんが今、力を入れているのは那覇市の小さな森「真嘉比の森」。沖縄戦時、アメリカ軍が「ハーフムーン」と呼んだこの森には日本軍が陣地壕を作りアメリカ軍と対峙しました。沖縄戦で最も激しい戦いとされる「シュガーローフの戦い」です。「ハーフムーン」真嘉比の森には当時の遺骨が今も眠っています。その遺骨を掘り出し、出来ることならば遺族に返したい。具志堅さんはそう願っています。名前が刻まれた遺品と共に掘り出された遺骨。「父親の遺骨ではないか?」この2月には遺族の可能性のあるふた組の兄弟が富山と神戸から真嘉比の森を訪ね、父親かもしれない遺骨と対面しました。佐賀に住む90歳の女性は真嘉比の森から掘り出された遺品に刻まれた名前に、兄の姿を見ています。高齢のため現地を訪ねることのできない妹。こうした、沖縄で命を落とした肉親へ思いを馳せる家族はまだまだたくさんいるのです。まだ手つかずの壕が8つはあるとされる真嘉比の森。しかし、道路整備で姿を消す運命にあります。遺骨の声を地中に残したまま…。あの戦争から64年。現場だけが持つ説得力がまたひとつ、消え去ろうとしています。