速攻連絡。
昼間、某局のプロデューサーから立て続けに電話あり。3月にオンエアした番組がふたつのコンテストで受賞が確定したという。賞は番組について来るオマケ。貰えるにこしたことはないけれど、貰えなかったからといってその番組の出来や内容が悪かったとは限らない。とは言え、受賞はやっぱり嬉しいもの。特に今回は受賞が内定したその日にプロデューサーがすぐに連絡をくれたことが嬉しさに輪をかける。構成係のぼくは外部の人間なので、受賞その他、番組がどんな評価を得たのかを知る機会が少ない。評価や受賞はともかく、再放送にしても何の連絡も届くことなく、知らない日時に流されていたりする。法律上ではぼくにも版権があるらしい。再放送にあたって版権者に通知するのは局の義務なのだけど、そんな堅苦しく考えなくても、「再放送するから宣伝して!」くらいの知らせがあって然るべきだと思うんだけどな。請け負い業のぼくらは、大抵の場合、後回しだ。情報の連絡にしても、ギャラの入金にしても。そんな後回しに慣れているから、きょうの速攻連絡は嬉しかった。局からお褒めの言葉があったり、金一封が出たりしたことは今だかつてないのだけれど、この速攻連絡で「次もがんばろ」と思うのだから、単純と言えば単純だな。賞はさておき、ディレクターの想いを出来る限り汲みあげて、見ている人の心に染みる番組に出来れば、それにまさる満足はない。ま、めったにその満足を達成したことはないけれど。何を、誰に、どんな風に伝えたいのか。ディレクターはじめ制作者側の想いを知るところから始まる。今月の打ち合わせも、壁も境もない、自由な意見の交流ができますように。ゆっくりゆっくり、物語をつむいで行きたいな。