玄界灘に陽が沈む。
玄界灘の夕陽。きれいだ。結構、捨てたもんじゃないな。海は玄界灘だの日本海だの太平洋だの南氷洋だの、あれこれ名前がつけられてはいるけれど、地球上にひとつしかない。みんなつながってる。空もそうだけど。空だってひとつしかない。地球上にひとつ、じゃない。宇宙全体が空だから、ぼくらが知るこの世にひとつしかないってことかな。夕陽を見ると『星の王子さま』の一節を思い出す。「ねえ・・・悲しくてたまらないときは、夕陽が見たくなるよね・・・」 「じゃあ44回見た日は、きみは悲しくてたまらなかったの?」王子さまは答えなかった。これは内藤濯さんの訳。最近は池沢夏樹さんとか、他の人も訳しているけれど、どんな言葉が選ばれているのかな。忙しくなり、お尻に火が付き始めると本が読みたくなる。現実逃避だね。もうちょっと焦らねば。