東へと向かう列車で
あした、私は旅に出ます。 西の国から東に向かい、遠い昔に訪ねた街へと。 あの街で待っているのは、もはやあの頃の想い出ではなく、 夜を徹してのカンヅメ作業。あぁ、なんと色気も食い気もないことか。「セントレア」なるわけのわからん名前の付いた国際空港が開港したので、今回の名古屋行きは飛行機にしようとチケットを予約。が、しかし、ちょっと調べてみたら、新幹線で行くのと5分しかかわらんでないの!「乗換案内」によれば、地元のJRの駅から名古屋駅まで、新幹線を使用した場合の所要時間は、乗り換え時間込みで3時間50分。同じく、地元駅から名古屋駅(名鉄)まで、航空機を利用した所要時間は3時間45分。なんやねん、これ。だったら一回の乗り換えですむ新幹線に乗りまする。で、航空機の予約はキャンセル。ま、我が家がイナカで、地元の空港まで行くのに時間がかかるということも確かにあるが、海に浮かぶ「セントレア/中部国際空港」での連絡がまず悪く、名古屋までの列車がまた時間がかかる(と言っても30分弱らしいが)。空港は、早めに行って、搭乗手続きをし、荷物を預け、ハイジャック防止装置に取り調べられつつ搭乗口まで入り、そこでまた待ち、という感じで段取りが多いから疲れる。実際に飛んでいる時間は1時間と15分くらいらしいけど。ということで、またまた荷造り。めんどいわぁ。コロコロバッグ、大活躍。居眠りだけは気をつけねば。名古屋を過ぎたら品川まで降りれん。地元のJRでは何度も居眠りし、二日続けて列車の操車場まで行ったこともある。初日、レールが交錯するところに飛び降りてボーゼンしていたら「あんた、何してるんですか?!」とJRの職員さんに呼び止められた。居眠りしていた旨の説明をした時の恥ずかしかったこと。職員さん、ロコツに笑うんだもの。翌日、同じところに飛び降りたぼくに同じ恥をさらす気力はなく、挨拶もせず、そそくさと操車場を出て、折良く通りかかったタクシーに乗ったのだった。新幹線の操車場だと、飛び降りるのがコワいな。心して目玉を開けておかねば。