8兆円で「憎しみ」を買う
ブッシュさんが「こうしよう!」と表明したアメリカ合衆国来年度の予算。国防費の伸びを5%以下と、前年の7%アップに比べ低く抑えこんだのが売りだとか。その“目玉”の国防費は4,990億ドル。この中には、140万人にのぼる兵士の給与3%アップ分が含まれている。が、イラクやアフガニスタンでの軍事活動に使われる800億ドルは「別予算」なのだそうだ。どこが“売り”で“目玉”なのかしら。別予算の「800億ドル」がどのくらいの額なのか、実感するのは難しい。$1=¥105 とすると、 $80,000,000,000×¥105=¥8,400,000,000,000!!「!」と言ってみても、やっぱり実感がわかない。“8兆4千億円”と表記すると、少し身近になるかな。これだけ巨額な税金をわざわざ「別予算」として投入し、さらに国民の生命を費やしていながらも、世界から憎しみを買う。アメリカの納税者には、納得のいかない人も多いとか。この8兆円は、イラクとアフガニスタンで、直接人の命を奪うことに使われている。これほど無益なカネもない。これだけの額があれば、どれほど多くの人が救えるか・・・・そう考えるのが自然だろう。いやいや、この8兆円で利益を得、平和な市民生活をおくっている人も数多くいる。世の中に戦いがなくなれば、消滅する産業もあるだろう。人の“業”が産む8兆円。少なくなったとしても、なくなることはないんだろうな、きっと。「化けて出たれ」