ブライダル奏者の仕事-Part8
今日から何回かに分けて【歌伴奏】について書きたいと思います。歌伴奏の曲目は、ほんとに直前まで決まらない事が多いです。新郎・新婦さんにとっても、お友達が歌うもんだからあんまり急いで聞いてくれないみたいです。(もっと他に決めなきゃいけないことがたくさんありますもんね)事務所の方も「3日前までには・・・」という提示をしているので直前になるんですよね。さていざ曲が決まっても、楽譜がないこともあります。ただ1曲のために、そのアーティストの曲集を買うのもね・・・と思ってしまうので仕方なく『耳コピー』です。イントロ、間奏、エンディング、なるべくCD通りにコピーしたほうがいいですね。耳コピーしたら楽譜を書きます。どうしても聞き取りにくいフレーズやコード進行はどうするって?本屋さんで曲集があれば立ち読みしてきます・・・笑。手帳にコード進行を写してきたり・・・。人間、時間が少ない上に、仕事となると何とかできるもんです。あと滅多にないことですが、飛び入りで歌いたいという方が出て来る事があります。ホテルでの披露宴は、決められた時間内で進行していくのでこういうことはほとんどありませんが、結婚式場系では融通が効きます。司会のほうから披露宴中に「飛び入りがあるけど●●って曲、弾ける?」って言われるのです。披露宴の最中ですよ、もちろん。こんな時のために、プレーヤーなら誰でも持っている本があるのです。【歌謡曲のすべて】という本で、プレーヤーの間では【赤本】と呼ばれてます。ここには軍歌から最近の歌謡曲まで1000曲以上掲載されてます。この中から選んでくださいと言って本をお貸しします。ですからこの本の中で、リクエストされそうな曲は普段から弾いておくようにしています。1000曲全部は無理ですが、おめでたい席で歌われそうな曲として選んでいくと1000曲もないですからね。また日頃からヒットしている曲で、披露宴向きの曲はリクエストされる前に自分でチェックしておくほうがいいでしょうね。