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カテゴリ:文化・芸術
★題名「相生橋にて」
昭和60年8月1日、被爆電車の試運転中に「事件」は起きた。路面電車の女性運転士「ミキ」が突如として昭和20年8月1日の世界に引きずり込まれてしまい、当時の女学生運転士「サキ子」が、ミキと入れ替わるように昭和60年の世界にやって来てしまった。 元の時代に戻るべきか、その時代に留まるべきか・・・運命の8月6日が迫るなか、二人はそれぞれの選択を迫られる。被爆電車という「無言の語り部」をめぐって展開される人間模様を通して、歴史に翻弄される人間の苦悩と悲哀を生々しく描く・・・。 拙著についてはこちらから こんなストーリーがふと思い浮かんだのは、昨年(令和元年)7月頃。過去に「広島電鉄路面電車まつり」を見学して、被爆電車を目の前で見た体験や、その年に2回目の広島旅行に行った時の体験、物心ついてから、これまでに見た映画・本・マンガ、挙句の果てには鉄道模型コンテストで見たものとか、いろいろ吸収したものを頭の中で整理整頓しているうちに、ここで一つ小説でも書いてみるか、という気になったのである。 ちょうど1年前の広島・・・ そうは言っても、拙者は全くの素人。ストーリーが思い浮かんだところで、どう表現すればいいか迷った。ブログの記事として掲載する案、小説投稿サイトに投稿する案、何かのコンクールに応募する案、いろいろ考えた。でも、ブログのネタの一つ、というのは軽いし、コンクールの応募は逆に重い。世の中、小説を募集するコンクールは数多いが、ほとんど字数制限がかけられていることが分かった。字数を気にして書くことなど、拙者には到底出来ない。というのは、妄想が妄想を呼ぶというか、いろいろストーリーが複雑になってしまって、どんどん長くなって行ったのだ。 自費出版も無料で出来る時代に? 表紙デザインの元となった写真 費用がかからない、その代わり全部自分で編集作業をせねばならない・・・当たり前と言えば当たり前である。もちろん表紙のデザインも自分で考える訳だが、自分の好きに出来るのなら、かえって有難い! 表紙は大事だから気合入れたいところだが、用意されたシステムを使うと、凝った編集が出来ないことが分かった。無料コンテンツなのだから仕方ない。制約のある中で、どうにか作り上げたのが、冒頭の表紙デザイン。実際に撮った写真は、何とも残念な出来だったけど、原爆ドームを美しく撮影しようという観点がそもそも間違ってるんだな。負の遺産であることを意識して、自分なりの加工をしてみた。紙面の色合いは、当ホームページと同じ色合いにしたよ。 そして、鹿児島の地で執筆を再開! で、執筆も少し進んだところで令和元年10月、まさかの薩摩藩への赴任があった。引越やら新しい仕事の引継ぎやらで、一時期小説どころでは無かった。執筆がやっと進んだのは、年末年始の休暇が例年より長期間であったこと。実家の相模原市への帰省は、1月2日の出発と遅めに設定してて、元旦までに、とりあえず最後まで書き上げた訳である。元旦の鹿児島市は素晴らしい晴天だった。幸先のいいスタートだと思った。でも、ここからが長かった。本文は未だ絵コンテみたいな状況で、大幅な修正が必要だったのだ。続きの話はまた今度・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.07.17 20:33:13
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