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テーマ:関西の鉄道(2564)
カテゴリ:魅惑の「鉄」
近鉄の観光特急「あおによし(あをによし)」は、エリザベス女王が御乗車になった車両を改装したことでも有名。女王陛下が御乗車になったのは四十年ぐらい昔なので、車両も標準的なオレンジと紺色のツートンカラーで「スナックカー」と呼ばれていた時代の話である。スナックカーとは、軽食コーナーがあったからそう呼ばれていた訳だが、長らく近鉄特急の主力車両であった。時代が下るにつれて、スナックカーは廃車が相次いだが、王族も利用した名車を全廃するのはもったいないと思ったのか、観光特急に改造して再び近鉄の看板列車に返り咲いたのであります。 奈良の鹿さんを眺めて時間を潰した後、我々は近鉄奈良駅発の「あをによし」に乗車することになった。近鉄奈良駅は、近鉄だけでなく阪神電車や京都市営地下鉄も乗り入れる国際路線。京都市営交通が110周年を迎えた記念ヘッドマークを掲げた電車に、多くの観光客が記念撮影していました。奈良の「地下鉄」を走るのは京都の地下鉄車両なのであります。 いよいよ我々は「あをによし」初乗車!車体がキラキラ輝き過ぎて、目の前の景色が映り込んでいる。今回は乗車する車両にもこだわりがある。奈良方面一号車は、女王陛下が実際に御乗車になった車両でもあるのだ。もちろん、スナックカーと呼ばれていた当時は標準的な特急列車風レイアウトで、女王御乗車の際に特別な座席を設置したそうだ。 二人組窓向きのシートは、やはり二人組でないと利用し難い。此処まで付いて来て呉れた嫁さんに感謝。シートはリクライニング出来ないが、包み込まれるような座り心地が素晴らしい。仕切りは無くとも、余裕があり過ぎるからプライバシーも保てる。車内も静粛だし、JR九州によくある、普通気動車を魔改造した観光列車とは次元がちょっと違う。やはり大英帝国の女王陛下が乗った車両だけに元々の造りが良いのだろう。 残暑厳しい奈良にアイスは必須 アイスクリームを買う為に売店へ向かう。途中にあったのが四人掛けシート。四人でワイワイ盛り上がるならいいけど、シートの形状からは居眠り出来ない構造。 売店で買ったアイスクリームです。パッケージのデザインが、外装と全く同じ色彩なのが素晴らしい! アイスクリームで乾杯しながら、平城京跡地の光景をじっくり堪能。観光特急だが減速運転はやって呉れないのは、やはり奈良線が過密ダイヤだからであろう。近鉄・阪神・京都市交通局の電車が入り乱れる鉄ヲタには堪らない空間。 天井の意匠も此の通り、凝りに凝っております。色々と愉しむ要素が多い列車だが、今回は近鉄奈良から近鉄丹波橋までの乗車だったので、あっという間に終わってしまった感じ。難波から奈良を経由して京都までなら、確かに乗り応えがある。列車の旅は、長過ぎても短過ぎてもいけない。 記念乗車証をもらいました。出来れば車体の色に合わせたデザインにすればもっと良かった。青の交響曲のようにね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.01.07 04:00:06
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