俯瞰的全体
「俯瞰的全体」人の存在そのもの、生き方そのものが、社会システムであるということ。 個は、不完全である、ということを前提に存在している。それで個は,区々それぞれ不完全であるがゆえに、 不完全同士が、お互いの足りないところを補完し合あう。この有機的結合体、あるいは集合体が、「組織」である。この組織も又、1つの個体として、他の組織との補完関係を もって全体組織を構成している。この全体組織を「社会」である、としたら、この社会もまた1つの個体として,世界、あるいは宇宙を成す・・・・といったことです。なんだ、そんなこと。あたりまえのこと。わかりきったこと、と思われることと思います。 私自身も、うすうすは分かっていたことです。しかし、そうしたことを強く意識して生きていたわけではありません。いな、そんなことは考えてもいませんでした。つまり、私という個は、そうした存在である。そして全体とのつながり、他の個体と相互補完関係にある。というようなことは知ってはいても、それを「意識」して、これまで、生きてきたわけではありません。そこで、今後できるだけ「意識」して、 日々を過ごしてみよう、と考えたのです。私の脳力開発セミナーを受講された方は,ご存じですが、1に、「無意識にしていることを,意識してやろう」2に、意識してやらねばならないことを無意識にやれるようにしよう」これが学ぶことだ、と口癖に、言っています。その学びも,机上ではなく、日常の生活の中で、と、 私が、「経営は日常生活の中で考えよう」と主張しているのは、ここに起因しています。話がそれました。戻します。先ほどの話で、重要なのは「不完全」というキーワードです。ここで「不完全」とは、次のことを言います。 「自分にあって他人にない状態」および「自分になくて他人にある状態」とすれば、繁栄のために男は女を必要とし、女は男を必要とする、自分は他者を必要とし、他者は自分を必要とするということ、すべからく完全でないことが前提になっている、ということが・・・・。