協力関係が必要なわけ
大企業をかりに強者、弱者を中小企業と決めつけて、 当てはめ、言い切ることは,私は偏見、間違いだと思います。その理由は,後述します。しかしここでは、説明の都合上、一般的に強者と弱者に分けて、 考えることを許して頂きたいと思います。ということで、強者と弱者はそれぞれ量と質、どちらを戦略として採るか、と問われたら、これはもう「質」だ、という答えに異論はないと考えます。ですから、ここまでの述べた等式が成立する前提に、 左辺に右辺を魅了する「質」の存在が不可欠になるわけです。 一対一の勝負に持ち込んだにしても、その質が、相手より劣っていたのではどうしようもない。その意味では、量を取るか,質を取るかは、どちらに比重を置いた方が自分が優位に立てるかの,戦略課題であって中小企業は,弱者の戦略で、質を選択せよ、 大企業は,強者だから、量の戦略を目指すべきだ、と、 図式的に固定することにはならない。戦略上における選択肢をもって, 強者とか弱者とか立場の高低に分けて 固定的に考えること自他、 戦略の柔軟性を拘束するものと考えています。中小企業、弱者?,私は強い言い方煮なりますが、 「中小企業を侮るな、中小企業経営者よ、自らをさげすむなかれ」と叫び、いいたいのです。ところで,先に繰り返し述べてきた、「協力関係」という言葉。これも,私はずいぶん考えてきました。なぜ人は協力関係を是としなければならないかってことは、なんとなくわかっている、といった気がしていたのですが、 私が欲しかったのは、自分が納得いくその根拠です。それで、人はなぜ協力が必要かって設問を立てて、そのことを考え続けてきました。 以下、そのことに触れてみます。結論から言いますと、人間は、神仏と違って、 不完全であるがままをもって生きることを、 前提に作られているということ。だから補完しあうことが必要なのです。この補完関係こそ協力の本質なのです。またこれこそが、「おかげ様で」、感謝の根本だと、私は思っています。