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テーマ:ダム(19)
カテゴリ:ダム
足守川の深奥にあるロックフィルダム。干ばつに苦しんだ村が、谷に池を設けてしのいでいた後に、より確かな洪水・灌漑対策として平成に入って竣工できたそうだ。
洪水吐の深く大きな流路をみると、人と生業を守り、田を潤す勇姿のようで頼もしく思えた。産業・社会を支える電源開発の巨大ダムとは趣が異なり、地域の生活を守る石堤であった。直下の村には田が広がり、下流には、武家屋敷の残る足守、さらにその先には、備中高松が続く。 備中高松では、秀吉が三キロ近い堤を設けて、足守川の梅雨時の増水を取り込み、高松城を水攻めしたのだが、このダムはその足守川の水を制し、流域の村々の田と生活を守っている。水を御する人間の永い営みが感じられた。 24吋別窓表示 このダムの近くに吉備高原街道が通っている谷が東側にあり、その谷の入り口に福谷チーズ工房(別窓表示)がある。工房では、地域の牧場の生乳と瀬戸内の自然塩を原材料にしたナチュラルチーズが作られている。足守川流域は豊かで穏やかな印象。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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