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テーマ:城跡めぐり(1258)
カテゴリ:山
24吋別窓表示 鬼城山からは、総社市市街が一望できる。 備中高松城址、備中国分寺、幸山城址なども小さく確認でき、その背後には、小豆島、児島、常山、讃岐富士のシルエットが浮かぶ。 遮る物のない眺望にみとれてしまうが、すぐ下に目をやると、森に傷をつけたようなゴルフコースが幾筋もある。そこには、発見された中では一番古いらしい製鉄遺跡があったらしい。千引カナクロ谷製鉄遺跡と言い、調査後には造成されてしまったと。 岡大の資料では、6世紀後半から末にかけての製鉄炉で、底に石を敷いた正方形の土製の特異な形状で、たたら製鉄に使う砂鉄ではなく、鉄鉱石が使われたとの説があるらしい。鬼城山から足守川に流れ出る川は、血吸川とよばれ、山中に遡上すると鉄分で赤茶けていた。鬼城山の石をつかったのだろうか。出雲、備中、備後の山中には千年にも渡る製鉄の数々の痕跡があるらしいが、その起点のひとつだとしたらなどと思ってもみたくなる。 古代、入り江が眼前に拡がり、丘には先進文明があったと思うと、この景色が違って見えてくる。備中の古代は、海と鉄の文明でもあったわけか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 21, 2024 08:56:54 PM
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