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テーマ:航空業界(1764)
カテゴリ:自宅で
なんと、会社が倒産しました!
実際にオペレーションが閉まったのは8月28日。 前日の27日に私は花の都からベースに戻ってくるフライトを担当。 経由地に到着したらどうも地上職員さん達の様子が変。 で、機長に連絡しにいったら機長は電話中。 その相手はどうもうちの社長らしい...。 ますます怪しい。 ここで降りるお客さんは全て降機。 残りのお客さんは出発を待つのみ。 10分後に機長に呼ばれて操縦室へ。 『機材故障だからここでフライトは終わりだよ。お客さんは全て他社便で最終目的地まで行き、我々はここから他社便でベースまで移動。』と機長。 でも機材故障にしては整備士さん達も何もしてないし、どうしたのだろう、と考えているうちに【】。 これって[飛行機差し押さえ]だよぉ~、と私は混乱。 でもお客さんもまだ乗っているし、クルーにそんなこと伝えるのはまずいから冷静を装う私。 地上職員さん達がお客さんに説明して乗客の皆さんは全員降りていきました。 私達は荷物を取り出して集合。 ここで機長が『機材故障のためここから他社便でベースまで戻ることになったから、チェックインを済ませてから自由行動。じゃ、行こうか』。 説明不足すぎるから、私が『これって飛行機差し押さえでしょう?! 会社倒産したからこうなったんでしょう?!』と半分キレかけて聞いたら『会社はまだあるんだよ。 これから会社更生法を適用して立て直すそうだ。』と機長。 でもこれまでの経験から、楓国の航空会社で会社更生法を適用しても営業を続けられる会社は大手1社のみくらいだし、以前にも会社更生法を適用して即営業停止した会社がいくつもあったし、前にいた会社の最後も同じだったと聞いていたので(もう仕事なくなってしまったんだぁ)としか考えられませんでした。 クルーも『何故?』『どうなるの、これから?』と戸惑うばかり。 とりあえず入国審査を通過して他社便へチェックイン。 出発まで時間があったので私服に着替えてバーへ。 とにかく飲もう、それから考えよう、ということに。 でもバーが満席だったのでラウンジの一角で過ごす事に。 そしたら窓の外にさっきまで乗っていた機体が...。 少し離れたところまで引っ張っていかれて、私達の見ている前で機体登録番号が消されていきました...。 私達は何も言えずにただ呆然と見ているのみで、写真を撮りましたがやっぱり『もう会社なくなったんだね...。』という思いのみがこみ上げてきました。 他社便に乗った途端私達は片っ端からビールやらカクテルを注文し、これからのことはなるべく考えないようにして過ごしました。 到着後、クルーの1人R君が『別便担当する予定だったクルーが全員集合して飲んでるみたいだから一緒に行こう』と言うので自宅に帰らずにR君のうちへ直行しました。 そこで軽くシャワーを浴びさせてもらい、バーへ。 10人ほどが集まっていて、一旦自宅に帰った私達のクルーも次々に集まり、これからの事を話し合いました。 この時点ではまだ会社は倒産したわけではなかったので全員が思いをこめるかのように『きっと大丈夫。 またスケジューラーからすぐに電話かかってくるよ。』等とお互いを励ましあって解散することに。 R君が『今日このまま家に帰るのは良くないかもしれないから、うちに泊まっていけ』というので、疲れていたこともありお邪魔になりました。 R君はそのまま別の仕事に出かけていきましたがR君の彼氏は熟睡してました。 とにかくいろんなことが一挙に起こった1日でした。 詳しい事はまた次の日記からバックデートでアップしていきますね。 【終】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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